ハニトラ・ハッキングは当たり前？ VIP専門ドクターの実態：神酒クリニックで乾杯を

今注目の現役医師作家・知念実希人による異色のミステリー、土曜ドラマ9「神酒クリニックで乾杯を」（毎週土曜夜9時放送）。腕は立つが、一癖も二癖もある変わり者の医師たちが、密かに超VIPの患者を治療している神酒クリニック。この風変わりな病院では、患者が抱える悩みを、医師たちがそれぞれの特技を生かして解決していく...。

ここでは、1月12日（土）に放送された第1話を振り返る。

「BAR神酒？」
外科医の九十九勝己（三浦貴大）が再就職の面接で訪れたのは、なぜか雑居ビルの地下にあるバーだった。出迎えたのは院長を名乗る怪しげな男・神酒章一郎（安藤政信）とティーンエイジャーの少年......に見えて実は32才の精神外科医・天久翼（板垣李光人）。勝己の戸惑いをよそに、早速面接が始まる。「エリートコースの君が何で就活なんかしているの？」という質問に言葉を詰まらせる勝己。

そこにコーヒを運んできたのは、可憐だが驚くほどドジな看護師の一ノ瀬真美（山下美月・乃木坂46）。翼から「今、瞳孔が開いている。異性に魅力を感じている証拠だ」と一目惚れを見抜かれ、動揺を隠せない勝己。翼は相手の表情筋の動きから心を読み取る"読心術"の達人だった。

「次は実技試験だ」
神酒に誘われて上階に向かうと、なんとそこは設備の整った病院。急患で運び込まれたのは、銃撃され重症を負った国土交通大臣の椿山晴美（小林幸子）。カジノ誘致の旗振り役であり、パワハラスキャンダルで世間を騒がす渦中の人物だ。

難しい手術にも関わらず、スタッフたちは先ほどとは別人のような仕事ぶり。神酒の神がかった処置で、椿山大臣は一命を取り留める。

そう！神酒クリニックは、超VIPを極秘で治療する病院だったのだ。この病院には、神酒、翼、真美に加え、セクシーで"声帯模写"の名人である産婦人科兼小児科医・夕月ゆかり（松本まりか）、超ド級の人見知りでハッキング技術を持つ内科医・黒宮智人（栁俊太郎）が勤務している。曲者揃いのスタッフたちの型破りな採用試験に、勝己は翻弄されっぱなしだ。

そんな中、椿山大臣が意識を取り戻す。彼女は、この事件はカジノ計画反対派の犯行であり、表沙汰になれば相手の思う壺だと語る。そして、なぜか神酒に犯人捜しを依頼！？「任せてください！」と調子の良さを垣間見せる神酒は、勝己に「犯人捜しは、君への最終試験ということにしよう」と告げる。

途方にくれる勝己。だが、密かに思いを寄せる大学時代の先輩・新庄雪子（臼田あさ美）と会い「今は何も考えずに、そこのルールに染まってみなさい」というアドバイスを受け、"最終試験"に臨むことに...。

そんな中、事態は急展開。椿山大臣が暴力団から多額の賄賂を受け取っていたというニュースが流れる。映像には暴力団関係者から現金を受け取る秘書・中川（六角慎司）の姿が！そしてそこには、椿山大臣を銃撃した犯人も映っていた。

姿を消した中川の行方を追うべく、神酒クリニックのスタッフたちはゆかりの色気を武器に、事情を知る男を「BAR神酒」に誘い込む。果たして作戦は成功するのか！？

今回紹介した第1話は、現在「ネットもテレ東」で配信中（1月19日夜9時53分配信終了）です。

1月19日（土）放送の第2話は...。

椿山国交大臣を襲った犯人を捜すことになった神酒クリニックメンバー。神酒らは、大臣の番記者・小野の元に送られた収賄疑惑の映像から、中川が裏カジノに出入りしていたことを突き止める。真相を突き止めるため、一同は裏カジノに潜入。黒宮の高い知能や翼の読心術により大儲けするが、関係者であるヤクザに囲まれ絶体絶命のピンチを迎える...！