包むだけじゃもったいない! ふろしきがマイバッグ&ワインバッグに変身

公開: 更新: テレ東プラス

「ふろしき」「手ぬぐい」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? なんだか古くさい? お届け物を包むもの? 和装の時にしか使えない? いえいえ! 工夫次第でマイバックやワインバッグなどに大変身する日本伝統の便利アイテムなのです。

さまざまな専門家による生活情報満載の「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時28分~放送中)に出演中の和文化研究家・三浦康子さんに、「ふろしき」や「手ぬぐい」の活用法をうかがいました。これを覚えておけば、ちょっとした外出から長期間の旅行まで、あらゆる場面で大活躍!

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まずは「ふろしき」を使ったバッグを紹介。

どんな形のモノも入る! 簡単「マイバッグ」

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①ふろしきを裏返し、対角線に折り、両端をひとつ結び(注1)する。
※注1:ひとつ結び...1回結ぶだけの結び方。風呂敷の角を持って輪を作り、その輪をくぐらせて引っ張る。

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②表面に引っくり返し、頂点部分を真結び(注2)にすれば完成!
※注2:真結び...2回結ぶ基本的な結び方。1回目も2回目も同じ部分をかぶせて結ぶとよい。

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③手持ちも肩にかけてもOK! 形を問わず、いろんなモノが入って便利。スイカだって入っちゃう♪

このままプレゼントしてもステキ!「ワインバッグ」

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①ふろしきを裏返し、中央にボトルを立てて置く。

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②ボトルの上で真結びにする。

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③左右をボトルの首の後ろ側で交差させてから、正面で真結びにする。

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④ボトル上の真結びをひとつだけ解き、両サイドをねじって持ち手を作り、真結びにする。

2本でも大丈夫! 割れ防止にも役立つ「ワインバッグ」

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①ふろしきを裏返し、対角線上にボトルを寝かせて置く。底2本分の間隔をあける。

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②手前をかぶせ、ボトルを転がしながら奥まで巻く。

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③ボトルを立てて、両サイドを真結びにして持ち手にすれば完成!

旅行先でも大活躍! 旅のお供にふろしきを

旅行に出かける際にも「ふろしき」は大活躍! ただキャリーバックやカバンに入れておくのではなく、様々な活用法が。旅行で使わないのはもったいない!

【その1】衣服をパッキン
「ふろしきは、旅行用のファスナー付きメッシュバックより便利。大きさを自在に調整できるので、カバンやキャリーバックの隙間や、洋服のサイズや量に合わせて包むことができます」

【その2】そのまま収納
「旅先のホテルや旅館では、ふろしきごと引き出しやクローゼットにしまえば衣服がすっきりと収納できます」

【その3】スカーフ、ベルト、傘...など変幻自在
「衣服や荷物が増えてしまった場合は、上記のエコバックにすることもできます。また、オシャレなふろしきであれば、日差しの強い日にはスカーフ、寒い場所であればマフラー、男性であれば細く折ってベルトの代わりにもなります。最近では撥水性のふろしきもあるで、お水を汲むこともできますし、急な雨の際には傘やレインコート代わりにもなります」

ただ包むだけではなかった。「ふろしき」は、こんなに便利なのです。
近年は、伝統的な色や柄だけでなく、多種多様なデザインがあるので、お気に入りの1枚を探しましょう!

次回は、「手ぬぐい」の活用法を紹介します。


取材強力:三浦康子さん。和文化研究家。ライフコーディネーター。古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案し、「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭もとる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、監修書『おうち歳時記』(朝日新聞出版)ほか多数。
オフィシャルHP:http://wa-bunka.com/

三浦康子さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時28分からのOAも要チェックです!

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