【この記事の3行まとめ】
・声優の岡本信彦、佐藤聡美、大橋彩香、梶原岳人が「家族」をテーマにした朗読劇を。
・ある日突然、男の家に女の子が現れ、娘として振る舞い始める。
・男は、この女の子が事故現場からついて来た幽霊だと疑うが...？
よく家族の絆などと言うが、家族と言ってもその形は様々。側から見たら幸せそうな家族も、実際のところはとんでもない問題を抱えている、ということもよくある話だ。果たして、あなたの家族は大丈夫だろうか。
"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」（毎週金曜深夜0時放送／ＢＳテレ東）。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。
1月21日（金）の放送では、1月1日（土）に放送した「豪華声優集合新春スペシャル」から、岡本信彦、佐藤聡美、大橋彩香、梶原岳人による未公開朗読劇をお届け。番組初登場の佐藤と大橋へのアドバイスを求められ、岡本が「信じるか信じないかはあなた次第」とお馴染みの関のフレーズを送る場面もあった。
怪感話#54
「俺の家族を教えてほしい」
ある日、幼馴染みの伊藤（梶原）の家に呼び出された坂本（岡本）。久々に会う伊藤の家にはモモ（大橋）という5歳の女の子がいて、娘の存在を知らなかった坂本は驚く。ところが、伊藤の言葉にさらに驚くことになる。
「俺さ、あの女の子がさ、誰かわかんないんだよ」
モモはいつの間にか家にいて、妻のリツコ（佐藤）も自然に受け入れていたというのだ。
伊藤には、心当たりがあった。ひと月ほど前、交通事故の現場に二人乗りの電動自転車がボロボロになって倒れていた。落ちていた被害者のものと思われる靴を拾うと、「ありがとう」と女の子の声が聞こえ......次の日、家にモモがいた。
「お前だって知ってるだろ、俺と嫁は、ずっと二人で暮らしてたんだ」
伊藤は、モモが事故現場からついて来た幽霊で、自分たちの記憶を塗り替えようとしていると主張するが、リツコは自分たちの子供だと訴える。そこで幽霊かどうか見極めるために、坂本が呼び出されたのだ。
坂本にとって、問題はモモが幽霊かどうかではない。それよりも引っかかることがあった。
トイレに立った坂本は、リツコに声をかけられる。
「阪本さん、もう気づいちゃいました...よね？」
このリツコと名乗る女を、坂本は知らない。そもそも伊藤が結婚したことすら知らなかった。伊藤は、恋人を作らず気ままな一人暮らしをしていたはずだ。坂本は、ついにリツコに問いかける。
「一体、誰なんですか...あなたは誰なんですか」
リツコは娘のモモと一緒に事故現場からついて来た幽霊だった。リツコは、伊藤がついて来ていいと受け入れてくれたという。
「関係のない人間が、邪魔しないでもらえます？」
リツコとモモは、もう少しでみんなが幸せになれるのだという。
それから1年後。
伊藤は街で偶然坂本と出会う。伊藤の家に来て以来会っていなかった坂本は、妻子を連れていた。
「えっ！ お前結婚してたのかよ」
「結婚式とかはまだだけどな。奥さんのリツコと、娘のモモ」
リツコとモモは、初対面かのように伊藤と挨拶する。
二人のことを覚えていない伊藤は、家族を持った坂本に安心した。坂本は、前の妻の浮気が原因で離婚して以来、元気がなかったのだ。
「パパ、私たちといて、楽しい？」
モモの言葉に、坂本は...！？
4人と関にスタジオトークでは、朗読劇の感想を。佐藤は、自分と子供のことを信じてほしいと訴えながらも、「でもこれは演技なんだよな」と思いながら演じたところが、ゾクッとする「怪感ポイント」だと語った。
次回1月28日（金）の放送は、1月1日（土）に放送された「豪華声優集合新春スペシャル」から、声優たちによる「ゾクッとする都市伝説座談会」の完全版をお届け。未公開シーンも盛り沢山！
