1日10回!リモート教室にハマる66歳女性。写真でわかった別居中の夫は...:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

1月10日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、愛知県一宮市に暮らす、なおさん(66歳)のお家について行きました(取材日は2021年10月17日)。

「ラフタ―ヨガ(1995年にインドで発祥した笑いと呼吸を組み合わせた健康体操)」のリモート教室に参加したスタッフが「家、ついて行ってイイですか?」と交渉したところ、その日が誕生日だったなおさんが「お誕生日記念ということで」と、取材を受けてくださることに。後日、誕生日ケーキを持参してお家に伺いました。

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4LDKの持ち家でひとり暮らしのなおさん。息子さんの七五三の時に撮影した家族写真を見せながら、ご主人の風貌を茶目っ気たっぷりにイジります。

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リビングの棚には「主人の寮から持ってきた」という、小銭が入った容器が並んでいます。「お財布を持たない人で、ポケットからじゃらじゃら小銭を出して」と、楽しそうにご主人のお話をしてくれます。

ここで気になったのが「寮から持ってきた」というひと言。大阪府でお店を経営しているご主人は、従業員の男性2人とマンションを借りてルームシェアをしているのだそうです。「コロナ禍前までは月1で帰って来ていました。4月が彼の誕生日で『元気にまた仕事してくる』って仕事に向かって」。

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なおさんは営業の仕事をしていたそうですが、コロナ禍をきっかけに退職。「ずっと家にこもっています。なので余計『Zoom』にハマって」と、パソコンの横には顔が暗くならないよう「女優ライト」と鏡も設置しています。

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リモート教室に参加する頻度を聞くと、なんと1週間に約70回(すべて無料)! さらにご自身でも教室を主催しているそうです。

「Zoom」にどっぷりハマっているなおさんにその理由を伺うと「1人だと余計なこと考えちゃうし...」。この言葉の意味が後でわかることになります。

寝室に案内してもらうと、家族写真がたくさん飾られていました。ご主人との結婚の馴れ初めは、当時なおさんが経営していた喫茶店にご主人がお客さんとして来店したのが始まり。そのまま親交を深めて25歳の時に結婚したそうです。

「ご主人ものすごくカッコいい方ですね」という番組スタッフの何気ない言葉に、「こっちの写真のほうがカッコいいと思います」と案内された和室で見せてくれたのが...

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遺影でした。ご主人は取材日のわずか5カ月ほど前に急性心筋梗塞で急逝されていたのです。

息子さんが生まれたタイミングで、大阪で出店することとなり、子どもたちのことを考えて32年前からほぼ別居という夫婦生活を送っていたそうです。そのかわり毎日連絡を取り合っていたといい、スマホのアプリに残っている夫婦のやり取りも見せてくれました。「だから、消せないんです」と、なおさん。

亡くなった当日、大阪で同居する従業員から「部屋で倒れていたので救急車呼んで運びます」と連絡を受けて、新幹線で大阪に向かう途中「死亡が確認されました」という連絡が...。

「『え?』っていう感覚だけ。勝手に涙が溢れてくる。いない期間が長かったから、今でも帰ってくる感覚しかない。亡くなっているってわかっているけど、連絡来るかなっていう感覚があって。遺骨があるのにまだ死んだっていう実感がない。急に電話がかかってくるような気がするからスマホを手放せない」と、なおさん。

「ずっと一緒に暮らしている夫婦と違って、いないことが当たり前になっていたからどっぷり浸かるほどの寂しさがまだない。そうなると怖いので、それこそ『Zoom』で(リモート教室に)毎日出て気を紛らわせるというか」。毎日オンラインでつながる全国の仲間が、なおさんを笑顔にしてくれているのです。

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プレゼントしてご主人も気に入ってよく被っていたという帽子を見せてくれたなおさん。「私もたまに彼の帽子を被って散歩に出かけます。彼の代わりに帽子を被って喜んでいるかな。一緒に散歩に行っている気分になるんで」と、最後まで素敵な笑顔で語ってくれたのが印象的でした。


明日1月12日(水)夜9時スタートの「家、ついて行ってイイですか?」は、ゲストにかたせ梨乃を迎えて、【試練乗り越え...人生歩む人たちSP】をお届けします。

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