2022年のトレンド注目ワードは「メタバース」「フェムテック」、そして...!?

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コロナ禍により、この2年間で世界が激変しました。明るい兆しが見えてきた中で迎えた2022年、どんな年になるのでしょうか?

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毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、世代・トレンド評論家の牛窪恵さんに「2022年の注目ワード」をうかがいました。

2022年、注目ワード3

2022年のトレンドは? まずはこの3つの注目ワードをチェック!

【注目ワード1】メタバース

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「メタバース」とは、「メタ(meta)=超越」と「ユニバース(universe)=宇宙」からなる造語で、インターネット上の仮想空間のこと。人々が交流したり、買い物したり、働いたり...その空間で"生活"することができます。最近では、NFT(資産価値を付与したデジタルデータ)や暗号資産(仮想通貨)を用いた取引ができるサービスも。

「メタバースがかなり浸透してくると思います。すでにバーチャル出社を実施している企業もあり、バーチャルな商品をメタバース内で購入するなど、消費や投資も始まっています。絵画や音楽に加え、昨年はNFTを用いたスニーカーも発売され、実態がないものが資産として価値を持つ時代に。消費の概念が変わり、手にとれないものでも価値を感じて買う人がいれば経済的には成立することが、より明確になると思います」(牛窪恵さん、以下同)

某番組でメタバースを経験した牛窪さんは、「2、3年前までは3D酔いのような症状がありましたが、今は快適」と衝撃を受けたそう。世の中に普及することで価格も下がって購入しやすくなれば「2022年に流行るかも」と予想。

【注目ワード2】フェムテック

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「フェムテック」とは、「Female=女性」と「Technology=テクノロジー」を掛け合わせた造語で、生理痛、更年期障害、不妊治療など女性が抱える健康課題をテクノロジーによって解決する製品やサービスのこと。

「日本は2020年が"フェムテック元年"と言われ、2021年の市場規模は約600億円にまで成長しました。大阪の心斎橋PARCOにはフェムテック専門店がオープンし、ユニクロは女性の生理中の経血量を"科学"した吸水サニタリーショーツを発売するなどフェムテックの取り組みを強化。丸紅など数社では、専用アプリと連動して生理周期や排卵日予測などから健康を管理し、女性社員に生理痛の抑制効果が期待される低用量ピルを提供するなど、フェムテックのサポートプロジェクトを実施しています」

優秀な女性の人材獲得のため、アメリカのGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)など大企業では、社員への低用量ピルの助成がすでに常識。日本でも飛躍的に投資が伸びているため、「今年はさらにいろんな商品が出てくると思いますよ」と予想。

「女性活躍を推進しながら、これまで生理痛や更年期障害など我慢するしかなかった。コロナ禍が明けて経済が動き出せば人手不足は必至で、女性の労働力がこれまで以上に求められることは確実です。女性が長く働ける社会のためのフェムテックに注目してください」

【注目ワード3】バラエティ自販機
昨年は、コロナ対策として対面しなくてもすむ自動販売機が急増。ラーメン、サラダ、コスメなどバラエティに富んだ、変わり種自販機も登場しました。

「自販機は人手がいらないことに加え、データによる需要予測ができるので食品ロスも防ぎやすい。エンタメ的な楽しさもあります。今年も"セルフ""自動"のサービスは伸びていくと思います」

ここにも注目!

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その他、人口の多い団塊世代がほぼ全員75歳を迎え、超高齢化社会となる2025年に向け、「介護ロボット」にも注目。「2025年には間に合わないと言われていましたが、コロナ禍でロボットがいろんな分野に進出したので、実現の可能性が強くなってきました」と予想。

オリンピックの年はスポーツ用品が売れる傾向にあり、昨年の東京、今年の北京とオリンピック続きの中、「スニーカー」に注目。人間工学に基づいたハイテクなスニーカーが話題になりそう。

4月には東京ディズニーリゾートに「トイ・ストーリーホテル」、秋には愛知県に「ジブリパーク」がオープン予定。「昨今のブームはインスタやTikTokから広がり、"映える"スポットが人気。加えて、どちらも大ファンの固定層が多いコンテンツなので、影響は大きいと思います」とブームの予感!

2022年のトレンドを予想する注目ワードは、想像するだけでもウキウキするものや、今後の生活を良くしてくれそうなものがいっぱい。今年は、明るい希望に満ちた1年になりますように!

取材協力:牛窪恵さん。世代・トレンド評論家、マーケティングライター、立教大学大学院 客員教授、インフィニティ代表取締役。「おひとりさま」「草食系」などの言葉を世に広め、新語・流行語として注目される。「若者たちのニューノーマル ―Z世代、コロナ禍を生きる」 (日経プレミアシリーズ)、「なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?」(光文社/共著)などトレンド・マーケティング関連の著書多数。NHK総合「所さん!大変ですよ」(NHK総合)、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)などでコメンテーターとしても活躍。
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