【この記事の3行まとめ】
・声優の石谷春貴とLynnが「運命の相手」をテーマにした朗読劇を。
・新幹線でビールをこぼしたことがきっかけで出会った男女。
・実は、女は刑事で、男が連続猟奇殺人犯だと気付くが......

あなたは、運命の出会いを信じるだろうか。出会うべき二人が、同じ時間、同じ場所に居合わせて、何かのきっかけで言葉を交わす。それは全て、偶然ではなく必然なのだ。あなたの運命の相手も、すぐそこにいるかもしれない。

"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」（毎週金曜深夜0時放送／ＢＳテレ東）。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

11月26日（金）の放送では、石谷春貴（「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」山田二郎役）と、Lynn（「ウマ娘 プリティーダービー」マルゼンスキー役）が登場。アメリカ人の父を持つLynn。父の名字が「スター」だという話になり、関は「持って生まれたものがありますよ！」と大興奮だった。

怪感話#47
「長旅の出張」

月に一度の出張を終えた松田（石谷）は、東京行きの新幹線で缶ビールを飲んでいた。そこに冨永（Lynn）が現れ、席を間違えていた松田は慌ててビールをこぼし、冨永の服を汚してしまう。松田が服を拭いていいものか戸惑っている間に、冨永は自分のハンカチを取り出しこぼれたビールを拭く。

気まずさから松田が話しかけると、冨永の行き先も東京で、これから仕事だという。初めて一人で出張を任されて不安だと話す冨永に、松田は仕事がうまくいくか占いをしようと持ちかける。

それは、メモ帳に単語を10個、10秒で書くというもの。冨永が書いたのは、出張、新幹線、えんぴつ......。ここから赤いペンで連想ゲームをするため、松田はペンを買いに車両を出て行った。

残されたメモ帳には、以前にも同じ占いをした形跡が。ページをめくった冨永は、あるものを目にする。

戻ってきた松田は占いを続けようとするが、冨永は「私の仕事、もう終わったので」と止め、こう告げる。

「私、刑事なんです」

冨永が追っているのは、月に一度、過去6回繰り返されている一家惨殺事件の犯人。犯人は地元の人間ではなく、定期的にこの土地を訪れる者だと睨んでいた。

東京の捜査隊と協力して犯人を探すはずだったが、松田のメモ帳には、助けて、痛い、死にたくないなどと書かれたページがあり、書き記された日付は犯行日時と一致。冨永は、図らずも犯人と遭遇していたのだ。

しかし、松田は驚かない。