1室1000円で利用可能! オフィス回帰進む一方で 「テレワーク」サービスが次々誕生

公開: 更新: テレ東プラス

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わずか1000円で利用できるテレワーク向けのサービス「『サテライトオフィス』プラン」

新型コロナの感染者の減少とともに、電車の混雑が戻り、テレワークからオフィスへの回帰も進んでいるように見えます。しかし、なぜか今もテレワーク需要を取り込もうと、お得なプランや新たなサービスが次々と誕生しています。その理由を取材しました。

東京・江東区にある清澄白河駅の出口に隣接する「コンフォートホテル東京清澄白河」。窓からはスカイツリーが一望でき、観光客に人気のホテルです。宿泊料金は、一番安い時期で大体5000円、高い時は2万4000円ぐらいするといいます。

このホテルで15日、午前8時から午後8時まで、わずか1000円で利用できるテレワーク向けのサービス「『サテライトオフィス』プラン」が始まりました。カフェ・ライブラリーでは、コーヒー、紅茶は飲み放題。朝8時から9時半までは朝食ビュッフェも無料でついてきます。利用には事前予約、勤務先の同意書が必要で、12月31日までとなります。

実はこのホテル、東京都が15日から23区内で始めたテレワーク用の部屋提供サービスの参加施設の一つ。都は各地のホテルに、こうした部屋を合計200室用意しました。

今年4月、テレワークの部屋が足りないという都民の声を受けて、多摩地域で同様の取り組みを実施していましたが、緊急事態宣言が明けた現在も需要は高いと判断、23区内での実施を決めました。

実際、日本経済新聞社が今年、大企業を中心に行った調査によると、在宅勤務やWeb会議などの働き方を「常時運用したい」と回答した企業は8割に達しているのです。

根強いテレワーク需要を狙って、新たなサービスの提供も始まっています。東京・新宿区にある「東急ステイ 新宿イーストサイド」にやってきたのは、都内のコンサルティング会社に勤める小西章文さん。緊急事態宣言が明けた後も出勤は週に1、2回ほどで、最近は自宅ではなくホテルで仕事を行うようになったといいます。

「都内の西の方に行くときも、(自宅から)意外に時間かかったりする。事前に新宿に行っておいて、泊まって(現場に)行く」(小西さん)

小西さんは、東急が22日から予約を始める「ツギツギ」というサービスのモニター体験に申し込みました。このサービスは、全国70以上の東急系列のホテルならばどこでも定額で泊まることができるもので、最大180連泊できます。さらに様々な場所に移動しやすくなるサービスもついてきます。

「エニカなどのサービスがあるので、土日で足を伸ばすところで使える」(小西さん)

小西さんは先週末、プランに含まれているカーシェアサービスの割引券を利用しました。本格サービス開始後は、全日空の航空券の購入に使えるポイントなども使えるようになります。

コロナの感染者が少なくなっても継続するテレワーク需要。東急はこうした活況なテレワーク需要をさらに取り込み、次世代のライフスタイルを提案していくとしています。

「行ってみたい、住んでみたい場所に滞在をする経験を少しずつを促すことで、新しいライフスタイルの共感を得ていきたいと思っている」(東急の川元一峰さん)

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