何でもおそろいにしたがるママ友...服に持ち物、ジムや習い事、さらに顔まで!?:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

【この記事の3行まとめ】
・声優の伊瀬茉莉也黒沢ともよが「おそろい」をテーマにした朗読劇を。
・女は、何でもおそろいにしようとするママ友に疲れていた。
・子供の夏休み中、実家に逃れていた女は、久々にママ友と顔を合わせるが......?

友達や恋人同士でおそろいのアイテムを持っているという人は、意外と多いのではないだろうか。誰かを真似することは一種の愛情表現だったりするが、その愛情が相手にとって重荷にならないように、くれぐれも気をつけてほしい。あなたにとって、その人が本当に大切な存在なら。

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

11月12日(金)の放送では、アニメ「宝石の国」で共演していた伊瀬茉莉也(アンタークチサイト役)と、黒沢ともよ(フォスフォフィライト役)が登場。黒沢は納得できないセリフがあった時に、若手ながら音響監督に申し出て収録をストップさせ、考え込んだことがあったそう。伊瀬はその様子を見て「すごい面白い子がいる」と思ったことを明かした。

怪感話#45
「おそろい」

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ハラダ(伊瀬)とサイトウ(黒沢)は、幼稚園のママ友。同じ時期に引っ越してきて、子供も同じ幼稚園に通わせることになった二人は、すぐに仲良くなった。

だがハラダには、気になることが。サイトウは何でもハラダとおそろいにしたがるのだ。やめさせようとすると、幼い頃にいじめられて友達ができず、「おそろい」に憧れがあったのだという。同情したハラダがせめて数を減らしてほしいと告げると、何がいけないのかと言い始める。

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「私はおそろいが好きなだけなのに、なんでいつもこうなっちゃうの!」

カフェのテラス席で、大声をあげて泣き始めたサイトウ。周りの目もあり、ハラダはおそろいにすることを許してしまった。

その日から、サイトウは服や持ち物にとどまらず、子供の食べるパン、ジムや習い事、果ては幼稚園の送り迎えの道までおそろいに。ハラダは辟易するが、子供同士は仲が良いためサイトウを避けるわけにもいかない。

さらにサイトウは、ハラダが姉だったらいいのに、などと言い出す。

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「だって、優しくて、美人で、かっこよくて。憧れなんです」
「何言ってるの、そんな」
「本当ですよ! 本当です」

そして、今も十分会っているのに、まだ足りない、一緒にいたいと......。

「もう、ぜ〜んぶおそろいにしても、いいですか?」

ストレスが溜まったハラダは、夏休みに子供を連れて帰省。友人やママ友との連絡を断ち、サイトウの連絡も無視して快適な生活を送っていた。

夏休み明け、サイトウの声に振り向くと......

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