家族で楽しめる選挙特番!バスツアーで取材した先は...?「池上無双」がズバズバ迫る!

公開: 更新: テレ東プラス

10月31日(日)夜7時50分からは、「池上彰の総選挙ライブ」を放送!

2010年から、池上彰とテレビ東京がタッグを組んでお送りしている選挙特番。池上が政党幹部や注目候補者と生中継で交わす緊張感あふれるやり取り、選挙戦の現場をゲストが直撃するバスツアー、工夫を凝らした切り口で注目される候補者の面白プロフィール、池上が風刺を交えて政治や選挙に関する用語を解説する悪魔の辞典など、これまで様々な企画を生み出してきた。

【番組の見どころ】

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・選挙戦中の「バスツアー」 池上彰が取材した先は...?
公示日・10月19日に池上彰が向かったのは、東京都医師会。会員数2万人という巨大組織で、政治に大きな影響力を持つ。そのトップ、尾﨑治夫会長に池上無双が迫った!「なぜ、コロナ禍で医療崩壊ともいえる状況に陥ったのか?」「医師会の中にはなぜ歯科医によるワクチン接種に難色を示すところがあったのか?」「医師会は政治力を背景に既得権益を守っているのか?」...などなど、聞きにくいことをズバズバ聞きます。
この他、政治スクープを連発する「あのメディア」や、コロナ禍で異変が起きている「あの団体」の取材も敢行!他局では見られない取材が盛りだくさん!

・今回も「家族で楽しめる選挙特番」を目指します! 大テーマは、コロナ禍で改めて考える「民主主義」

・選挙ゆかりの地を巡る"バスツアー"第1弾を公示日の19日に実施。池上が選んだ取材先は...都内を早朝から夜までバスで周り、コロナと政治が関わる、ある場所へ...

・政党幹部や注目候補者に鋭く切り込む"池上無双"!冷や飯食いのあの人と中継を結びます!

・視聴者の「楽しみにしている」との声多数!番組名物、各候補者の"面白プロフィール"、今年はどんな斬新な切り口に!?

・池上彰が鋭い風刺を交えて政治や選挙に関する用語を解説する「悪魔の辞典」。2021年版は、今年ならではの新解釈が盛りだくさん!

・進化し続ける"オリジナル模型"を駆使した、分かりやすすぎる池上解説。

・テレ東らしい経済企画も!

4年ぶりの衆議院総選挙、池上はどう伝えるのか! 「テレ東プラス」では、池上彰と大江麻理子キャスターが登壇した「池上彰の総選挙ライブ」記者会見の模様をリポートする!

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大江:テレビ東京では、今回も家族で楽しめる選挙特番を目指していますが、池上さん、ズバリ今回の見どころは?

池上:候補者に関する面白プロフィールは、テレビ東京が開発し、始めたものですが、他局もだいぶ同じような趣向を凝らしてやるようになりました。テレビ東京が最初に始めたわけですからさらに磨きをかけて、より面白いものにしよう! ということで、現在スタッフと一緒に磨きをかけている最中です。

大江:番組に携わっている方が、みんなでいろいろな情報を集めてくるんですよね?

池上:よくまあこんな情報集めてきたなぁというのがいろいろ出てきますので、期待していただければ。

大江:様々な見どころがありますが、池上さんと候補者のみなさんとのやりとりも毎回隣で拝見しておりまして、手に汗握る展開にハラハラドキドキしていますが、今回もそういうシーンがたくさんありそうですし、バスツアーのVTRも楽しみです。

池上:ちょうど昨日、候補者の第一声、集まった支持者へのインタビュー、様々な支援団体に直撃インタビューをしまして、結構あけすけな本音を聞くことができたと思っています。

大江:今回注目しているところに行ったということですね?

池上:見ている方に「なるほど、ここに行ったのか」と思っていただける場所を選んでおります。

大江:PCR検査をなさった上で、今回もいろいろなところに飛び回っていらっしゃいます。

池上:そうですね。地方に行く時は「PCR検査で陰性ですよ」ということを示さなければならない。スタッフ全員でPCR検査を受けました。

大江:ここからは、記者の皆さんから頂戴した質問をご紹介します。

質問)今回の衆議院選挙は、与党も野党も分配を前面に押し出すなど差異が見えにくいという声もあります。池上さん、大江さんは今回の選挙のポイントはどこにあると思われますか? 政権交代の可能性はどのくらいあるとお考えですか?

池上:分配をどうするかということで各党が出ている。それをまた、財務省の事務次官はバラマキと批判したり、反発があったりという中で、岸田さん、内閣が誕生してすぐに解散総選挙になってしまいましたよね。有権者が十分判断できない、判断する期間を短くして選挙になってしまったということを有権者がどう判断するかがひとつの見どころになると思います。政権交代云々というのは有権者が決めること。有権者一人ひとりの判断にかかっていると思います。大江さんはいかがですか?

大江:今回は各党が分配を謳っていますし、政権公約にとても聞こえのいいものが並んでいるのは確かだと思いますが、この先、日本を支えていくことになる若い方々がどうご覧になっているかに大変興味がありまして。若い方の投票率がどのくらいまでいくのかに注目をしております。

質問)テレビの選挙報道を巡っては、特に選挙期間中、公平性の観点にしばられすぎて、有権者に必要な情報を十分に伝えられていないのでは? という指摘がなされてきました。池上さんはテレビの選挙報道は本来どうあるべきだとお考えですか。また、番組の注目ポイントの一つである、歯に衣着せぬ政治家インタビューは選挙期間外の投開票日だから自由にできるという側面があるのでしょうか?

池上:確かに選挙期間中は、公平性が大事ですが、その一方でテレビ局には編集権があるわけですよね。ただ機械的に公平に伝えればいいだろうではなく、独自の編集権を大事にそれぞれの切り口で、なおかつ、公平性を維持していくという工夫が必要です。投票日の夜8時を過ぎたら自由に報道できるというのももちろんありますが、テレビ東京で2010年から歯に衣着せぬ質問をするようになり、他のメディアもだいぶそれをやるようになったんじゃないかなと思います。
先日行われた日本記者クラブでの各党党首に対しての質問もかなり厳しいものが出ていましたし、みんな歯に衣着せぬ質問をするようになってきたのではないかと。とてもいいことですよね。

質問)池上さんは「池上無双」といわれるように、選挙特番の度、歯に衣着せぬ質問で大きな話題となります。しかし、厳しい問いかけにもかかわらず、不祥事などが続く根本的な体質が変わらない現状があります。この点にジャーナリストとして無力感を感じることはありますか? また、厳しい質問をしたがゆえに、その後、議員への取材がやりにくくなったことはありませんか?

池上:(笑)。ジャーナリストとしての無力感なんて、私はそんなに大それた仕事をしているとは思えないですね。選挙特番で政治家に厳しい質問をしていますが、一石を投じているに過ぎない。それだけでなく、様々なテレビなり新聞なりネットなりのジャーナリストがどれだけ政治を監視するのか、政治家を監視して政治家に厳しい質問をしていくのかということが、汚職など様々な問題を封じることになると思います。まずは一石を投じて、他のジャーナリストの方もどんどんその調子でやってくださいねと、いわば激励をしていると考えていただければいいんじゃないかなと思います。

厳しい質問に関しては、4年前の厳しい質問をいまだに根に持っている候補者がいるというのを聞きますので、"ああ、この人はほんとに小さな人間なんだな"と思います。一方で、「4年前は厳しい質問してくれて、ハハハ」と言いながら、普通に対応してくれる政治家もいるんですよ。こういう人は人間的に幅広いし、いいなと思いますね。
厳しい質問したとき、相手の表情が変わったりするでしょ。思わずムッとしたりするのは人間ですから、当然ですよね。その後の態度によって政治家の人間性が見えてくるかなと、それを知るのも楽しみなんですよね。

大江:4年前ということは衆議院議員の方ですよね

池上:衆議院議員の方です。

大江:今回も、もしかしたらその方と対決があるかもしれない?

池上:対決があるのか、「テレビ東京ですが」というと、どうも逃げ回ったりする人がいるらしいという話もスタッフから聞いておりますので。

大江:今回オファーを出してます? その方に。

池上:いやいや、オファーだけではなく、面白プロフィールを取材するために、選挙特番のスタッフがいろんな選挙事務所に電話するわけですよ。「テレビ東京です」というと、いきなり出演のオファーじゃないかと向こうが勘違いして「結構です」と逃げ回ったりすると聞いています。

大江:そういった中、警戒をときながら今回も頑張っていこうと。

池上:スタッフが本当に苦労していますから。

質問)衆議院選挙において、若者目線で選ぶならどのような政党に投票すべきでしょうか? また、若い層に投票に行く大切さをどのように伝えていくのがいいとお考えでしょうか?

池上:それぞれの政党が公約を発表していますよね。あるいはそれぞれの候補者が色々なことを言っています。それをじっくり聞いてみる、あるいは読んでみる。高齢者をとにかく大切にしようとしているのか、これからの日本、世界を支えていく若い人のことを本当に考えて言っているのかを見抜く力が求められてくるのかなと思います。
中には、どうせ自分が選挙に行かなくたって...という方もいると思います。私が思い出すのは、2016年、イギリスの国民投票、EU離脱に賛成か反対かという国民投票があったとき、多くの若者はどうせ自分が行ったって変わらないし、EU離脱なんて決まるわけないよね、と思って大勢の若者が国民投票に行かなかったんですね。一方、離脱すべきだと考えていた高齢者は投票に行きました。結果的には僅差ですけど、離脱が決まってしまった。その後、若者たちが"しまった"と焦って、"もう一度国民投票やってくれ"とデモをやったりしましたが、あとの祭りになりました。
今年、イギリスはガソリンスタンドにガソリンがないと言って大変な騒ぎになっていますよね。国内にガソリン量は十分あるにも関わらず、外国人労働者がいなくなってしまったため、ガソリンを給油所まで運ぶトラックの運転手がいないということになって大混乱していますよね。2016年に「どうせ世の中変わらないから」と言って投票に行かなかった結果、世の中が変わってしまったということを、改めてみなさん知っておいてほしいなと思います。

当日は、池上が熱くなること間違いなし! 10月31日(日)夜7時50分放送! 「池上彰の総選挙ライブ」をどうぞお楽しみに!

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