父はFIのレジェンド!収入ゼロ!どん底でもがく2世レーサーYOUに密着:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「お~っと これはまさに人生の大勝負だ!ビッグドリームなYOU‐1グランプリin JAPAN SP!!!」。瞬きもできない展開が続く95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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都内にある153カ国の大使館をガチで直撃し、自国のイチオシYOUを紹介してもらう新コーナー「大使館YOUのイチオシYOUは?」。

今回やって来たのは、フィンランド大使館。歓迎されてお邪魔した応接間は、要人も招くだけあって北欧らしくオシャレだ。まずはそんなフィンランド共和国の紹介から。北欧にあるフィンランドの首都はヘルシンキで、国土の約8割は森と湖で占められる。ご存じ、サンタクロースの聖地であり、オーロラを観るツアーも人気だ。またゆとりある暮らしぶりから、4年連続で世界一幸福な国に選出されている。またサウナ発祥の地でもあり、リラックスのために自宅や会社などに併設されていることも多く、この大使館内にも "大使サウナ"が設置されているんだって。

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さて、そんな大使館の方がイチオシしてくれたYOUは...、なんと元F1レーサーのミカ・サロさんの息子、マックス・サロくん(20歳)! ミカさんといえば、ミカエル・シューマッハと同時期に活躍したフィンランドのレジェンドF1レーサーだが、息子もまた父の背中を追いかけているそう。

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さっそく、昨年から住んでいるという千葉県松戸市の親戚宅を訪れると、現れたのは20歳のさわやかイケメン! マックスくんは現在、F1を頂点とするフォーミュラカーの入門クラス・F4のレーサーとして、2年前からレースに参戦している。

ちなみにマックスくんに来日を勧めた父のミカ・サロさんとは、1966年にフィンランドで生まれ、1991年に日本に拠点を移し、F3000レースで活躍し大ブレイクしたF1レーサー。1994年から7年間、ドライバーとして活躍したF1界の大物なのだ。

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ミカ・サロさんとは毎日テレビ電話で交流しているそうだが、この日もマックスくんのPCに着信が。番組Dも画面越しのレジェンドにご挨拶をしつつ、フィンランドのご自宅の案内をお願いすると、快諾してもらえた。

すると、窓から海が一望できる約30畳のリビングを始め、窓から見えるマイボート(買い物にも利用)、レストランのようなキッチン、そして運転のシミュレーションコーナーも完備! シミュレーターはマックスくん用に買ったというから、さすがレジェンドはスケールが違う。続いて地下室へ降り、豪華なプールやホームシアターと豪邸の紹介は続き、エリック・クラプトンからのプレゼントというお宝ギターも見せてくれた。

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気になるミカ・サロさんの現役時代の年収はいくらか、それは秘密だそうだが、現役レーサーのルイス・ハミルトン(F1通算100勝)はなんと年収およそ40億円とか!!

息子のマックスくんはまだまだレース経験は少ないが、レースにはお金がかかるので、スポンサーを見つける必要があるという。そのためには勝って結果を出すしかない、厳しい世界なのだ。

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続いてマックスくんの実力を見せてもらおうと向かったのは、モータースポーツの聖地・鈴鹿サーキット(三重県)。所属する「ATEAM Buzz Racing」はF4に年間参戦し、若手育成に力を注ぐレーシングチームだ。マックスくんは昨年から所属し、レース活動をしている。マックスくんについて、チーム代表の長谷川謙一さんはかなり評価していて、「今は経験を積み重ねている最中で、それがかみ合えばトップを狙える」と期待値は高い。

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そんなマックスくんの愛車はこちら。排気量2000cc、160馬力で最高速度は約230kmにも!

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この日は土砂降りということで、細心の注意を払って練習をすることに。許可をいただいて、車載カメラも特別に車体に装着させてもらい、密着準備は完了! マックスくんは30分の練習のためコースへ。しかし、やはり雨の影響は否めなかった。サーキットを走っているとき、あれほど長谷川さんに注意されたのに、滑って車体をスピンさせてしまったのだ。

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態勢を整えて走り出すも、今度はカーブを曲がり切れず、クッション材に突っ込みクラッシュ! おかげで車のフロントスポイラーが大破してしまった。

コースから戻ったマックスくんは原因を報告したが、長谷川さんは「何のデータも取れないし、何の練習にもならないし、みんな無理せず走ってるのにこれでしょ。(車を壊して)まったく無意味だよ!」と、マックスくんの不注意を叱った。

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じつはマックスくんの現在の成績は、最高位で18位。レーサーとしての収入はゼロで経済的に大変だという。トレーニングは、もっぱら公園の体育器具を使って筋トレし、「本当はサーキットで毎日練習走行がしたいけど、車の運搬費や人件費など、とてもお金がかかるから無理だ」とポツリ。とはいえ、今はどん底ながらも「自分のやれることをして速くなりたい!」と、心は前向きだ。

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マックスくんは、2001年にミカ・サロの長男(母は日本人)として生まれた。4歳で初めてゴーカートに触れ、17歳でF4レーサーとしてフィンランドでデビュー。以降は父が活躍した日本で成功を目指している。そんなマックスくんが一番大事にしているのは、ヘルメット。マックスくんの目標は "父のようなレーサーになりたい"の一択なのだ。

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こうした日々の努力をテレビ電話で報告するマックスくんを、ミカ・サロさんは温かく応援してくれている。

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この日は大事な公式レースの決勝戦。再び鈴鹿サーキットにやってきたマックスくんは「結果を残したい」と意気込んでいた。19番目からスタートを切った後は、激しい戦いに挑んでいる様子が実況中継から伝わってきた。「父の背中を追いかけて日本に来て、この激しい競争の中でしっかり学んでレーサーを仕事にしたい」と願うマックスくんの結果は、はたして...!?

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「いいタイムが出せたと思う」と報告してくれたマックスくんの結果は、決勝レース31台中、16位! 18位だった最高記録を更新することができたね、おめでとう!!

密着の最後に、「今はまだ実力不足で目標にたどり着くには長い道のりだと思う。夢を叶えるためにベストを尽くします」と語ってくれたマックスくん、F1を目指してがんばれ!!

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