世界に広がる「イカゲーム」旋風 モスクワには型抜き体験のカフェも登場<WBS>

公開: 更新: テレ東プラス

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モスクワでは「イカゲーム」に登場する型抜きを体験できるカフェも登場している。

コロナ下の巣ごもり生活を背景に、会員数が2億人を突破した動画配信サービスのネットフリックスですが、先月配信を開始した「イカゲーム」というドラマが過去最大のヒットを記録しています。世界で「イカゲーム」旋風が巻き起こる中、株式市場でも業績への期待が高まっています。

ネットフリックスが自ら製作も手がけた韓国ドラマ「イカゲーム」。借金を背負った登場人物たちが、命を賭けたゲームに参加するという内容で、今、世界中で大ヒットしています。

その人気の理由について、街で話を聞くと「ギリギリのところでの人間ドラマがすごく面白かった」(40代男性)、「お金のために人の命が無駄になるのがショック。でも見ちゃいますね、面白いから」(20代女性)と、暴力など過激なシーンも含んで描かれる人間ドラマが見る人を惹きつけるといいます。

公開から1ヵ月足らずで視聴世帯数は1億1100万世帯を突破。ネットフリックスの配信作品としては過去最高の視聴数を記録しました。

「イカゲーム」が製作された韓国。ソウルの市場を訪れると、ドラマの登場人物たちがゲーム中で来ている緑のジャージーが売られていました。胸元には主人公が来ている456番の数字がプリントされています。衣料品店の店長は「家族揃って買うことも多いし、ハロウィーンに団体の注文もたくさん入るのでは」と話します。

こちらは「イカゲーム」のファンが多く集まる屋台。焼いていたのが、カルメ焼きです。実はこの店、「イカゲーム」で主人公たちが挑むゲームの一つ、型抜きで使われたカルメ焼きを実際に提供した店です。店主は「客はものすごく来る。5〜6時間待って買えなかった人もいる。韓国のカルメ焼きはみんな繁盛している」と反響の大きさを語ります。

「イカゲーム」をきっかけに、韓国発のカルメ焼きはロシアにまで波及。モスクワでは型抜きを体験できるカフェが登場し、ドラマさながらに店員が監視する中、客は黙々と型抜きに熱中しています。「イカゲーム」にあやかった店は、インドネシアやシンガポールなど、世界各地に続々とオープン。社会現象となっているのです。海外メディアが入手した内部資料によれば、ネットフリックスは「イカゲーム」が1000億円以上の価値をもたらすと推計しているといいます。

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