もしも犬がしゃべれるようになったら...過去に秘密を抱えているかもしれない!?:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

【この記事の3行まとめ】
・声優の阿部敦と井口裕香が「犬」をテーマにした朗読劇を。
・犬は女の子に飼われ、幸せに暮らしていた。
・ある出来事をきっかけに、犬はしゃべれるようになるが......?

人間の最も古い親友と言われる犬。我々の日常に寄り添い、さまざまな楽しみや癒しを与えてくれる存在だ。そんな犬がある日突然喋り出したら、親友なのだからちゃんと話を聞いてあげてほしい。その犬がどんな奴だったとしても、裏で仕組まれていたり、何かの力が働いていたりすることが多々あるのだ。

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

10月22日(金)の放送では、アニメ「とある魔術の禁書目録」で共演していた阿部敦(上条当麻役)と、井口裕香(インデックス役)が登場。井口の第一印象について、「すごく元気な子だな」と思ったという阿部。対して井口は「(第一印象は)正直覚えてなくって」と笑いを誘いながらも、阿部のマイク前の姿勢が主人公と瓜二つで、「主人公感がある男の人だなと思いました」と語った。

怪感話#43
「吾輩は犬である」

犬のアダム(阿部)は、雨の日にダンボール箱の中で震えているところをアスカ(井口)に拾われた。優しくてかわいいアスカとの生活に、アダムは幸せを感じていた。

アスカは、家族のこと学校のこと恋愛のこと......いろいろなことをアダムに打ち明けてくれる。

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「アダムがさあ、しゃべれたらいいのにね」

アダムもそう思っていた。もししゃべれたら、たくさん話してアスカを元気づけることができるのに。

ある日、公園に来たアダムとアスカ。首輪を外してもらって走り回アダムは、風や木の臭い、そして自由を感じる。

「そのいえばこの感じ、前にもどこかで......」

するとアスカの叫び声が聞こえてきた。アスカはクラスメイトの男たちに絡まれ、嫌がっていた。男は見るからに育ちの悪そうな顔つき、だらしないファッション。やめろと叫びたくても、アダムにはできない。アダムは男に飛びかかって噛みつくが、弾き飛ばされてしまう。

こいつ、ぶっ殺してやろうか。それともこの爪で眼球をえぐり取って、二度とアスカの姿を見れなくしてやろうか......アダムの中で男への憎しみが込み上げ、言葉となって飛び出る。

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「失せろ!!」

アダムはしゃべれるようになったことに驚くが、意外にもアスカは受け入れてくれた。

「私よく言ってたでしょ? アダムがしゃべれたらいいのになーって」

しゃべれるようになり、アスカとさらに仲良くなったアダムだが、何かを忘れているような気が。アスカは子犬の頃の思い出話をしてくれるが、アダムの記憶と噛み合わない。覚えているのは、作業服を着ていたことや、誰かを殴ったことなど、まるで人間のような記憶ばかり。

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自分がもし人間だったら......そう考えたアダムは、急に叫び出す。人間だった時のことを思い出したのだ。アダムは犯罪者だった。何度も人を殺したが、理由はよく覚えていない。覚えているのは、「こいつ殺してやろうか」という感情、いわゆる"殺意"だけ。

犯罪者のアダムは、裁判により死刑より残酷だと言われている刑に処された。それは、人間としての肉体を放棄し、動物の身体へ意識を転送するというものだった......。

こうして記憶が戻ってしまったのは、さらなる刑を課せられたとしか言いようがない。

「確かに俺は昔、人間だった」

アダムはどうなってしまうのか!?

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関、阿部、井口によるスタジオトークでは、井口がペットの話を。井口が小学生の時、朝起きると父親が引き取ってきた犬がいて、突然家族の一員に。当時同居していた祖父には内緒で飼っていたそうで、犬の散歩中に祖父と出くわした時は「友達の犬を預かってる」とごまかしたエピソードを披露した。

次回10月29日(金)の放送も、阿部敦と井口裕香が登場。消したい過去にまつわる怪感話をお届け。トークでは、二人の特技にまつわる初出しエピソードも!

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