中田圭祐「映画を観るとボロボロ泣いてしまいます」田中圭、安田顕とのエピソードも語る

公開: 更新: テレ東プラス

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金曜8時のドラマ「らせんの迷宮 ~DNA 科学捜査~」を放送中! 原作は、小学館ビッグコミック増刊号で連載された人気漫画、作:夏緑(なつ みどり)、画:菊田洋之の『らせんの迷宮―遺伝子捜査―』。「DNAは嘘をつかない」が口癖で、32億個の遺伝子配列を記憶するという天才遺伝子科学者が、熱血刑事や科捜研の美女とともに難事件や未解決事件を解き明かし、遺伝子捜査の裏にある人間の業に迫るヒューマンミステリーだ。

主人公の天才遺伝子科学者・神保仁役を田中圭、神保と事件解決のためにタッグを組む熱血刑事・安堂源次役を安田顕、警視庁科学捜査研究所の美女・乱原流奈(らんばらるな)を倉科カナが演じている。

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「テレ東プラス」は、警視庁捜査一課・巡査で安堂班の若手刑事・瓜生夏樹役を演じる中田圭祐を直撃インタビュー! 作品や"役者"という仕事に対する熱い想いに触れた。

安田さんに「中田くん鍛えた? 体がイイね』と言っていただけた時、心の中で『よっしゃー!』と思いました

――まずは、原作や脚本を読んでの感想からお聞かせください。

「安田さんが演じる安堂刑事の昭和カタギというか熱血というか、僕はそういう人がすごく好きなんです。安堂刑事のそばで瓜生が成長していく過程もすごく面白くて、スピーディーでテンポがいい台本だなと思いました。読んでいてすごく面白かったです」

――コロナ禍での制作とあり、約1年半、放送が延期となりましたが、瓜生役をすぐに取り戻すことはできましたか?

「意外とすんなり役に戻ることができたと思っています。この1年半は『去年より少しだけ成長した自分を安田さん、圭さん、スタッフの皆さんに見ていただきたい!』そうポジティブに捉えていました。前に出来なかったことを1度整理する時間ができましたし、もっとああしようこうしようと考えることができました。あと、安田さん、圭さん、スタッフの皆さんと久々に会うことができた時はすごく嬉しかったです」

――今回、田中圭さん、安田顕さんと共演した感想は?

「事務所の先輩である圭さんとは2度目の共演、安田さんとは初共演させていただきました。特に安田さんとご一緒させていただくシーンが多く、コロナ禍の前の撮影は非常に短い期間ではありましたが、そんな中でも、安田さんは役同様、上司と部下のような関係性を作ってくださったのでとてもありがたかったですし、僕も安田さんに『気になったことや思うことがあればドンドンおっしゃってください!』と伝えさせていただきました。
安田さんからいただいたアドバイスを台本に忘れないようにメモし、この1年間で何度も見直して再確認する作業を繰り返しました。教えていただいたことは、今後も大事にしたいと思います。安田さんのことを安堂刑事同様『素晴らしい上司』と思っていました。圭さんはふわっと現場にいらっしゃる印象で、撮影の合間に毎回面白い話をしてくださるので本当にありがたかったです。安田さんと圭さんのやりとりも間近で見させていただいて、とても面白いなと(笑)。それでいて、カチンコが鳴ると、お2人がパッと役に入られるので改めてすごいなと感じました。本当にたくさん学ばせていただきました」

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――役作りの工夫や準備したことはありますか。

「刑事さんは足も使いますし、日々戦わなくてはならないお仕事なので、体作りに気を使いました。犯人を追いかけて捕まえるシーンもあるので、説得力を持たせたかったんです。1年ぶりに安田さんにお会いした時『あれっ? 中田くん鍛えた? 体がイイね』と言っていただけたので、心の中で『よっしゃー!』みたいな(笑)」

人とのコミュニケーションがリフレッシュになっているなと感じます

――俳優デビューから5年が経過しました。中田さんが、お芝居を楽しいと感じる瞬間は?

「今はどんな瞬間も楽しいんですけど、特に自分が用意してきたものと監督の意向が同じで、その芝居が上手くいった時、前に出来なかったことが『今回は出来るようになっている』という発見をした時はすごく嬉しいです。大げさかもしれないですけど、『あれ? 今俺、本当に瓜生だったかも?』と境がわからなくなる瞬間もあったりして...。僕の中に彼が存在していて、その役の感覚で動くとか、そんなことって役者という職業以外ありえないじゃないですか。お芝居のプランを自分なりに考えて、それが誰かに評価されると『やって良かったな、考えて良かったな』と思えますし、日々新しい発見があるところが楽しいですね。一つ終わったらまた次の課題がありますし、毎回新鮮な気持ちで挑めるのも俳優というお仕事の醍醐味だと思っています」

――影響を受けた作品や役者さんはいますか?

「具体的にこの作品とは言いづらいのですが、映画を1本観たら必ず何かしら影響されることがあります。例えば、嫌なことがあって落ち込んでいる時に映画館で作品を観ると、『俺、なんでこんなことで悩んでたんだろう...もっと頑張れるわ』と思えたりするじゃないですか。作品を通して人に夢を与えることが出来たり、気持ちをポジティブに持っていくことが出来たり、『感謝の気持ちをあの人に伝えよう』と思わせることができたり...。それって素晴らしいことだなと思うんです。それが、僕が役者をやってみたいと思った理由の一つでもあり...あれ? でもこれ、どんな質問でしたっけ?(笑) ちゃんと答えになっていますか?」

――大丈夫ですよ。素敵なお話です!

「うまく言えないんですけど、作品のすべてに影響されているというか...。演じる側になった今も変わらず、ドラマや映画などの映像作品に触れるとその感覚があります。大人になってから、プライベートで涙を流すことはほぼないんですけど、映画だとボロボロ泣いてしまうんですよ(笑)。『あー今日は母親に連絡してみよう』『友達に感謝を伝えよう』とか。めちゃくちゃ落ち込んだ時も、勇気をもらえるような作品を観たらすぐに気持ちが上がるので、そういう感覚が自分の中にある限り、役者という仕事を続けていけるかもしれないなって。自分があらゆる映像作品から勇気をもらい続けてきたので、今度は僕が作品を通してそういうものを皆さんに与えることができたらいいなと思っています」

――今はお仕事一筋! だと思いますが、プライベートでハマっていることやリラックスすることはありますか?

「ありますよ! サウナです。2年前に友人の影響で通い始めたんですけど、ちゃんと教わってやってみたら、ものすごくハマってしまいました。熱いサウナに入った後、水風呂に入って、その後"ととのう"わけなんですけど、健康にもいいですし、大事な現場の前に入るとむくみも取れます。サウナ以外では、友達にいろいろ話を聞いてもらう瞬間がリラックスできますね。友達がとにかく大事なので、相談にのってもらったり、面白い話が聞けたりすると"いい時間だったな"って。人とのコミュニケーションがリフレッシュになっているなと感じます」

――ありがとうございました! 中田さんの熱い想いがひしひしと伝わってきました。今後の瓜生刑事の活躍も楽しみです。

(撮影/uufoy 取材・文/蓮池由美子)

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【中田圭祐 プロフィール】
1995年11月27日生まれ。神奈川県出身。ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」(2016年)で俳優デビュー。ドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(2018年)で連ドラ初レギュラーを果たす。映画「ブルーヘブンを君に」、「シグナル100」などにも出演。『MEN'S NON-NO』専属モデルとしても活躍している。

中田さんが出演する金曜8時のドラマ「らせんの迷宮 ~DNA 科学捜査~」第2話の内容は...。

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安堂源次(安田顕)は娘の瑞希(古川凛)に「DNA婚活パーティ」を勧められ、嫌々ながらも乱原流奈(倉科カナ)と参加することに。会場にはなぜか神保仁(田中圭)の姿が。恋愛遺伝子の研究のために特別に見学させてもらっているという。パーティではDNA分析がきっかけで結婚した相性98%の遠山友蔵(笹野高史)・鮎子(中越典子)夫妻がゲストとして登場。仲の良さを見せつけるが、数時間後、鮎子は何者かに殺害されてしまう。

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