「パソナの株、持っていますよね?」ひろゆきが竹中平蔵に切り込む!

公開: 更新: テレ東プラス

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米イェール大学助教授の成田悠輔さんと、2ちゃんねる創始者の西村博之(ひろゆき)さんが日本や世界の根本的な問題に新しい視点を提供し再定義するトーク番組『Re:Hack』。

今回のゲストは、元経済財政政策担当大臣の竹中平蔵さん。日本の経済をリード(もしくは裏で操っているとも言われることが多い by成田さん)してきた竹中平蔵さんと共に我が国の構造的問題に迫る。

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竹中平蔵は経済学の基礎に忠実な男?

「新自由主義の代表」と言われることも多い竹中さん。しかし、本人はあくまで『エコノミクス101』と呼ばれる経済学の基礎的な方法をひたすら実践しているだけだと主張する。

商店街で頑張って働いた父の背中を見て育ち、「一生懸命働く人が報われる社会にしたい」という一心で、経済学の基礎に従って様々な政策に関わった結果、日本でも有数のバッシングを受ける経済学者になってしまったようだ。
ひとまず番組冒頭は、コメント欄があまり荒れないような慎重な滑り出し。

非正規雇用拡大が豊かさを奪った?

ここでひろゆきさんが「経済学的に効率化することと、国民を幸せにすることは必ずしも一致しないのでは?」と質問。

竹中さんは、幸せの議論をすると主観が大きいので難しいとしながらも「経済を良くすること」と「全国民を豊かにすること」はそれぞれ別の議論であることは理解していると回答。経済を良くすることは「成長」、全国民を豊かにすることは「分配」であり、2つのバランスを上手くとるのが政治の重要な舵取りとのこと。

ただ、一般的に竹中さんといえば「経済成長を優先するため、非正規雇用を増やし、国民の豊かさを減らした」というイメージが強いとひろゆきさんが指摘。
竹中さんは、そのイメージは『派遣制度の働き手のメリット』が十分理解されてない点と、『正規と非正規の差別』が解消出来なかった点などから生じていると冷静に分析をしながら抗弁した。

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第一次安倍内閣が短命ゆえに社会保障の議論が未完に

ではなぜ「正規と非正規の差別」は放置されたままで、非正規労働者の立場は弱いままなのか。ひろゆきさんは「セットにするべき社会保障の議論が置き去りにされているため」と指摘。竹中さんもこれには同意した。
小泉政権から引き継いだ第一次安倍内閣で社会保障議論に使用する『貧困調査』をする計画があったが、短命政権ゆえ、実行されずに終わったことが敗因だったと振り返る。

絶対的な貧困の理由を明らかにした上で、適切な社会保障の議論が10年以上前に開始されていれば現状は大きく変わったはずだが、厚生労働省の腰が重いなどの理由で実行されていないとのこと・・・。

票集めのための「分配」ばかりな自民党

岸田内閣も公約では「成長から分配」を掲げていたが、政権発足後はトーンダウン。結局「菅政権の路線を引き継ぎそうだ」と竹中さんも予言した。

自民党政権が行ってきた「分配」は、地方交付税や中小企業の補助金など自分たちの票に繋がりそうなものばかりだが、目を向けるべきは困窮する国民への「分配」であると竹中さんは語気を強める。

そしてその解決先の1つが「ベーシックインカム」的な社会保障だという。票に繋がる団体ではなく、個人単位にきちんと普及される制度が重要だという。「ベーシックインカム」は、日経テレ東大学の議論ではすっかりお馴染みのワードに。

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経団連会長や竹中平蔵にも分配するべき?

分配の話になると「経団連会長に年金は不要だろう」という過剰バラマキの議論が起こる。竹中さんは、この批判については経団連会長個人ではなく、制度に問題があると指摘。また、「金持ちを貧乏人にしたところで、貧乏人が金持ちになるわけではない」という英国首相を務めたサッチャーの格言があると紹介。

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しかし、お金がない側からすると金持ちにさらに配られるのは、頭で理解できても感情的には良い気持ちはしない。例えば、大学教授でありながらパソナの会長として上場企業パソナの株を持っている竹中さんに分配がされるのは納得できないとひろゆきさんがツッこむ。もっともらしい論理で話を逸らそうとする竹中さんに「論理はあっているが、誤魔化すところが信頼できない」とさらに切り込むひろゆきさん。「分配」の議論から竹中さんのパソナ株「配当」の議論となり、ヒートアップ!

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ひろゆきと竹中平蔵は同じ未来を目指す同志!?

「ひろゆきさんvs竹中さん」でヒートアップする中、冷静な成田さんから「どの制度から変えるべきか」と本題に戻る質問が。そこで、三者三様のアジェンダ(政策的な分野での行動計画)を発表する流れに。

ひろゆきさんのアジェンダ
① ベーシックインカムを導入し、国民に7万円を支給
②AIの導入で苦痛的な労働を極力減らし生産性を高める

成田さんのアジェンダ
① 資産への課税を行い、資産家と労働者の格差是正

竹中さんのアジェンダ
①ベーシックインカム
② 寄付税制の自由化
③ 5Gのための共同アンテナ化

竹中さんも「予想を反してひろゆきさんと一致」。驚愕の結果となった。しかし竹中さん、ひろゆきさんの議論は.....

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竹中平蔵の我田引水疑惑

番組後半では、竹中さんが派遣制度の改革によって「私的な利益を得ているのではないか」という議論がヒートアップ。ひろゆきさんは、竹中さんのパソナ株がどうしても気になる模様。竹中さんは「既得権益者が悪意を持って私を悪者扱いしている」と反論する。
アジェンダは一致しても水と油、不倶戴天の両雄。果たしてこの番組を通じて、2人の溝を少しでも埋めることが出来るのか!?

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日経テレ東大学」YouTubeチャンネルで配信中!です。お見逃しなく!

※番組情報
【緊急SP!ひろゆき激突】竹中平蔵はなぜ嫌われる?【明かされる「悪意の正体」・・・日本の未来】|Re:Hack

出演:
成田悠輔(半熟仮想株式会社代表、イェール大学助教授)
西村博之(ひろゆき 2ちゃんねる創設者)

ゲスト:
竹中平蔵 (経済学者)
ピラメキパンダ(テレビ東京所属 パンダ)

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ファシリテーターに登坂淳一、MCに冨田有紀(テレビ東京アナウンサー)を迎え、本チャンネル初となるライブ形式にて、特別スピンオフを配信する。

【開催概要】
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日本のスタートアップは遅れている!?〜お金を軸に成長の鍵を徹底検証〜
Presented by GMOあおぞらネット銀行

日時 :2021年10月29日(金) 午後2時~午後3時30分
会場 :オンライン(Zoom)
参加費:無料
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【登壇者】
ファシリテーター:登坂淳一(フリーアナウンサー)
ゲスト:
・林良太 / 株式会社Finatextホールディングス 代表取締役CEO
・前川英麿 /プロトスター株式会社 代表取締役
・小野沢 宏晋 / GMOあおぞらネット銀行株式会社 執行役員
進行:冨田有紀(テレビ東京アナウンサー)

参加は下記のフォームから。
https://forms.gle/m1YWNUAFoE21dUsk7

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