初のラブコメでブレイク中!櫻井海音「僕に興味のない女性が気になります」:つまり好きって言いたいんだけど、

公開: 更新: テレ東プラス

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初回放送から「カッコイイ!」「"好き"って言わせて」とSNSでも大反響! ドラマParavi「つまり好きって言いたいんだけど、」(毎週水曜深夜0時30分放送/テレビ東京系)で、嘘つきイケメン俳優・藤代瀬那を演じる櫻井海音さんが話題を呼んでいます。マネージャー・千歳(大原櫻子)とブレイク寸前俳優の禁断の恋......第1話の2人で倒れ込むシーンや、第2話ラストの「いっそのこと、一緒に住まない?」のセリフに崩れ落ちてしまった女性も多いのでは?

俳優として注目される一方で音楽活動、モデル、バラエティ出演など多岐にわたって活躍の場を広げる櫻井さんをインタビュー! 多彩な表情を持つ瀬那をどのように演じているのか? 櫻井さんが惹かれる女性は? 芸能界って、本当にこのドラマみたいなの? 気になることをいろいろうかがいました。

惹かれてしまう女性は?

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――今回はラブコメディに初挑戦されますが、ラブコメにはどんな印象を持っていますか?

「僕は今まで少女漫画やラブコメを観たことがなくて。この作品をやるにあたって、原作を読んだりラブコメに触れてみて、"こんなにキュンキュンして面白いんだ!もっと早く観ておけばよかった"と思いました」

――SNSでも瀬那のキュンシーンが話題となっています。女性をキュンとさせるようなお芝居をする上で参考になった作品はありますか?

「映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』のラストシーンで、横浜流星さんがメガホンを持って叫んでいるシーンがあるんです。女性との距離の詰め方は、流星さんの芝居を見て学ばせてもらいました」

――瀬那というキャラクターをどのように捉えていますか?

「いろいろな面を持っている人ですね。感じのいい表の顔と毒舌を吐く裏の顔があって、ちーちゃん(千歳)だけに見せる顔もあって、世渡り上手だけど内側にある部分はピュアでかわいい人だと思います。瀬那が俳優として成長していくにつれて人としても成長していくので、そこも楽しみにしていただきたいです」

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――瀬那は嘘を信じ込ませるのが得意ですが、櫻井さんご自身はどうですか?

「瀬那が嘘をつくのは自分の弱さからなんですよね。でも、ちーちゃんと出会うことで自分の弱さをさらけだせる人間に変わっていきます。僕自身は、普段の生活で嘘をついたりはしないですね。ただ、自分ではない人物を演じるお芝居自体が"嘘"ですから、役者としては僕も瀬那のように嘘がうまくないといけないのかもしれないですね」

――瀬那の嘘のように、櫻井さんが人より優れているなと思う"能力"はありますか?

「空間把握能力が長けていると思います。一度でも行った場所は、次に行く時に地図を見なくてもたどり着けます。何て言うんだろう......逆方向音痴?(笑)」

――ちーちゃんこと千歳を演じる大原櫻子さんは、どんな方ですか?

「丁寧で優しい方です。最初にお会いした時、"かいとくん"ではなく"かいとさん"と呼んでくれたのが、うれしくて。今は、"かいちゃん"と、櫻子さんの"らこ"をとって"らこちゃん"と呼び合っています。"かいちゃん"と呼ばれるのは、生まれて初めてです(笑)」

――千歳に惹かれていく瀬那ですが、櫻井さんご自身は千歳のどんなところに魅力を感じますか?

「ピュアだけど、すごく芯があって強い女の子だと思います。瀬那に振り回されるところはありますが、自分の中で強い部分を持っているからこそ、瀬那を俳優として成長させられるんでしょうね。後半、ちーちゃんが瀬那のことで嫉妬心を抱いてしまうけど、表に出ないように隠す素振りをする場面があって。そういうところが、かわいいなと感じます」

――櫻井さんが惹かれてしまうのはどんな女性ですか?

「僕に興味がない女性ですね。追いかけられるより、追いかけたいんです(笑)。ツンデレというか猫みたいな感じの女性が気になります」

音楽と俳優の仕事の違い

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――ブレイク直前俳優という役柄は、櫻井さんご自身と重なる部分もあるのでは?

「このドラマでは、俳優とは何なのか、芸能界とはどんな所なのかということが深く描かれていて面白いと思います。瀬那が食レポで生クリームが大嫌いなのに美味しそうにケーキを食べて『これが嘘っていうなら、この業界全部嘘だらけなんじゃないの?』と言うシーン(第1話)は、自分にグサッと刺さりました。自分に嘘をついてでも割り切らなきゃいけない部分と、本当のことを伝える部分、この世界ではいろいろなことに折り合いをつけなくてはいけない。僕も同じ立場として、仕事としての意識を持って大人にならなければいけないこともあると考えさせられました」

――そうした芸能界で戸惑いを感じたりしますか?

「僕はそういうことへの迷いはなくて、瀬那と同じタイプだと思います。お仕事ですし、自分一人でやっているわけではなく、周りにいろんな方がいて成立していますから。たくさんの人の責任や期待を背負っていて、そこに関して嘘はなく、誠実に向き合っています。これはどんな世界でも同じだと思います」

――自分の仕事に対する責任は、この世界に入った時から持っていたのですか?

「そうですね。僕は割と小心者で、下手なことをして迷惑をかけたくないんです。顔を晒す職業として責任があると思いますし、何かあった時には自分に全部降りかかってきますから、そういうところは最初から怖いと思っています。それと同時に、応援してもらったり、いろんな人に認めてもらえる喜び、楽しさがあります。いろいろなものを背負っていることと、多くの人に支えてもらっていることは、天秤にかけたらどっちが重いか分からないですが、どちらもあってのこの仕事なんだと思います」

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――事務所社長・東山(西村まさ彦)の「芸能界は嘘の魔法でみんなを幸せにする」というセリフもありましたが、芸能界が生み出すエンターテインメントは多くの人を励まし、救ってくれます。櫻井さんがエンタメで救われたことは?

「僕は音楽に助けられています。仕事で辛い時も、いろんな楽曲が支えになっていますし、苦痛からも解放してもらっています」

――どんなアーティスト、楽曲に救われましたか?

スピッツさんの曲には、いつも救われています。高校2年生で短期留学した時、英語が話せなくて、音楽理論を勉強していたのですがそれも分からなくて。独りぼっちで苦しい生活をしていた時に、『シロクマ』という曲に勇気付けられ、精神的にも安定しました」

――実際に仕事を始めてみて、芸能界への印象は変わりましたか?

「芸能界に対するイメージは変わりませんが、音楽と俳優の仕事の違いは感じました。最初は音楽業界を意識していたので、音楽の世界のことは理解していたつもりでした。俳優業に関しては、やっと今、いろんなことが分かり始めてきたところです。音楽の世界とはまったく違う領域にある場所だと感じます」

――音楽の仕事と俳優の仕事、どんなところが違いますか?

「音楽はアーティストと楽曲が中心。もちろんプロデューサーやレーベルの方もいらっしゃいますが、アーティストがいないと成り立たないものです。俳優は、あくまで作品の一部。音楽で言うと、サポートミュージシャンのような立ち位置のように思います。僕も音楽を始めた頃にサポートミュージシャンを何度か経験していますが、自分の思っていたこととは違ったり、自分のスタイルではなかったとしても、自分の中で折り合いを付けて表現していく仕事だと感じました。俳優も、そういう面白さがあると思います」

hair & make:高草木剛(VANITES)
stylist:藤井晶子

(取材・文/伊沢晶子)

【プロフィール】
櫻井海音(さくらい・かいと)
2001年4月13日生まれ。東京都出身。O型。2019年結成の4人組ロック・バンド"インナージャーニー"のドラマーを担当し、モデルとしても活躍。「オオカミくんには騙されない」(ABEMA)への出演で注目を集め、連続テレビ小説「エール」(NHK)で俳優デビュー。「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)、「顔だけ先生」(東海テレビ/フジテレビ系)などに出演。
オフィシャルHP
Instagram:@kaito_0413

10月20日(水)放送ドラマParavi「つまり好きって言いたいんだけど、」第3話は?

第3話
ひょんなことから瀬那(櫻井海音)との同居生活が始まった千歳(大原櫻子)。瀬那に何かとこき使われ、マネージャーとして瀬那を支えつつも教師に戻る決意を新たにする。一方瀬那は大女優・一色涼香(黒木瞳)との共演で役者としての壁に突き当たっていた。ある日千歳が塾の教師の面接を受けていると瀬那から電話が。慌てて戻った千歳を待っていた事態とは!瀬那のマンションを出る決意をした千歳は最後に瀬那と飲む。すると翌朝、まさかの事態に...!?

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