「社長は絶対何か隠していると思え」元税金Gメンが不正を見抜く方法を暴露:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時放送)。10月14日(木)の放送では、税金Gメンの税務調査の実態を大暴露!

元国税調査官、通称「税金Gメン」の根本和彦さん。東北大学・大学院修了後にキャリア官僚として文部科学省に入省するも官僚の仕事の理想と現実の差に苦しみ29歳で退職。民間企業を経て国税局に再就職し、特別調査班で不正を行う企業や実業家を密かにチェックして税務調査に飛び込む激務をこなしていた。

そして退職後の2019年にYouTubeチャンネルを開設。国税調査官の本音や調査の実態など、正しい税金知識を説く「税金のお坊さん」として動画を更新している。

ところで映画などでおなじみの"マルサ"と国税調査官の違いとは? 人気アニメ「鬼滅の刃」の制作会社が1億3000万円以上を脱税して社長らが起訴されたが、そうした悪質な所得隠しを調べ上げるのがマルサで、それ以外の税務調査を行い、正しく納めさせるのが国税調査官なのだ。

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MCの名倉潤は税理士に任せて正しく納税しているのに税務調査を受けたことがあるという。根本さんによると、一気に儲かっていると何か隠している可能性があると考えて調査を行うこともあるそう。

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調査官が採用後に学ぶ税務大学校では、「社長は絶対何か隠していると思え」とたたき込まれるのだという。

税務調査に入るからには必ず成果を上げるため、グレーゾーンの申告をつついて税金を申告していたという根本さん。税金Gメンの狙い目となる経費が"衣装代"。芸能人は人前に出る性質上、着飾ることも仕事の一部なので衣装代を経費として落とすこともできるのだが、普段でも着られるような服装だとチェックが入ることがあるそう。

税務調査に入る対象は、どのように見つけているのか? 税金Gメンは、不正な金銭の取引を見つけるため、銀行口座をくまなくチェックする特別な権限を与えられている。また、不正の種を見つけるために覆面調査を行うことも。例えば人気のある飲食店の中でもちょろまかしやすい現金商売をしている店に入り売り上げを推測し、申告された売り上げに差がないか確認するそう。

覆面調査の対象にはパチンコ店も。パチンコ店の中には不正プログラムを悪用して売り上げをごまかす店があるが、そのインチキを暴くために税金Gメンはある仕込みをする。根本さんによると、印をつけた1万円札を用意して税金Gメンが客を装って店に行き、朝から晩まで特定の台で打ち続ける。翌日調査に入って店に保管されている売上金を確認し、印をつけたお札がなければ売り上げを一部抜いていると推測できるのだ。

ちなみに、仕込みに使う金は税金から出ているのでパチンコで勝ってしまうと後の手続きが面倒くさくなる。上司からは「絶対に負けてこい!」と言われていたそう。

また、時には風俗店への潜入捜査をすることも。これを聞いたMCの河本準一は...!?

この他、成り上がり経営者が起こした悪質脱税事件と、税務調査で発覚した占い師による洗脳事件を大暴露!

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