【3行まとめ】
・「うきわ―友達以上、不倫未満―」第8話をプレイバック!
・麻衣子は離婚を留まり、遠巻きに二葉を応援すると決めるが、今度は二葉が福岡に転勤することに。
・そんな中、麻衣子のもとに、二葉から「来週の火曜日は空いてますか?」とのメッセージが届く。麻衣子と二葉の決意が招く二人の未来とは!? 感動の最終話!
SNSでは「引き込まれるドラマでした。不倫は嫌だけど、二葉さんと麻衣子の人間愛が好きで最終回は2度観てしまいました」「結末が素敵すぎました。二葉と麻衣子のシーンに涙が止まらなかった」との声が。
「テレ東プラス」では、ドラマ「うきわ―友達以上、不倫未満―」第8話(最終話)の内容をプレイバックする!
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二葉(森山直太朗)と離れたくないという思いから、拓也(大東駿介)との離婚を考え直した麻衣子(門脇麦)。しかし、遠巻きに応援すると決めた矢先、二葉が福岡に転勤することが決まってしまう。水面に潰れたうきわが浮いているのをイメージし、呆然とする麻衣子。
305号室では、二葉と聖が荷造りをしていた。アルバムを見つけた聖が中を見ると、そこには草木や風景の美しい写真が貼られている。聖が結婚記念日にプレゼントしたカメラで撮ったものだ。ページをめくると、聖の笑顔を撮った写真が何枚も飾られていた。黙々と作業を続ける二葉を見つめる聖...。
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翌日、いつもの定食屋で部下の愛宕梨沙(小西桜子)と昼食をとる二葉。麻衣子と二葉の関係を察している愛宕は、「中山さんの奥さん、どうするんですか?」と尋ねる。
「...何が?」
「...すんごいつまんないこと言っていいですか?」
「珍しいね」
「でも、すんごい大切なことなんで言っておきます」
「うん」
「後悔だけはするな」
「......」
愛宕はいつになくキリッとした表情で二葉を見つめるのだった。
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夜になり、陶芸工房では、聖が田宮悠(田中樹 SixTONES)から出来上がった作品を受け取っていた。
「繊細でかつ大胆で。聖さんらしくてすごく良いと思う」という田宮の言葉に微笑みながら、「これ、もらってくれる?」と言う聖。
「もう本当に終わりなの?」
「うん...夫と一緒に九州に行くことにした」
「本当にそれでいいの? 聖さんはそれで幸せ?」
「幸せとか、そういう大それたことじゃないんだよ」
「だったら...!」
「だけどね...大切なの。大切な人だって思い出したの」
「......」
その頃、麻衣子のスマホには、二葉から『来週の火曜日は空いてますか?』というメッセージが届いていた。
「どういうつもりなんじゃろ...これが最後のつもり?」
思わずスマホを伏せる麻衣子。
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二葉との約束の日。いつもよりおめかしした麻衣子がバスを待っていると、二葉から『部屋、予約してます』とのメッセージが。ふーっと深呼吸を吐き、二葉に指定された場所に向かう。繁華街を歩きながら居酒屋を通り過ぎ、ラブホテル...を通り過ぎ、入ったのはカラオケ店。緊張した面持ちで店員に声をかけると、案内されたのは304号室だった。麻衣子はふっと微笑む。
感慨深げに部屋を見渡していると、二葉がやって来て麻衣子の向かいに座った。どこか緊張した面持ちの2人は、互いに無言でジュースを飲む。思い切って「あの...これ、デートです?」と口を開いた麻衣子に、動揺して吹き出しそうになる二葉。
「ごめんなさい、なんでもないです。向かい合わせで話すの、緊張しますね。2度目ですけど」
「二葉です」
緊張をほぐすようにかしこまった自己紹介をする二葉に、麻衣子も「あっ、中山です。よろしくお願いします」と返す。これまで二葉の苗字しか知らなかった麻衣子は、二葉の下の名前が「一(はじめ)」であることや姉が2人いることを聞き、和やかな時間が流れる。麻衣子の名前を「あったかい名前ですね、麻衣子、うん...麻衣子」と繰り返す二葉に、嬉しくて微笑む麻衣子。その後も学生時代の部活の話でひとしきり盛り上がった。
「こういう話、もっとしておけばよかった。二葉さんのこと、もっともっと知りたかったです」
二葉が何も言えずにいると、麻衣子は「そっち行っても良いですか?」と隣に座る。
「うん。やっぱりこっちの方が、いつもみたいでいい」と麻衣子。
しかし2人ともなんとなく落ち着かず、どぎまぎした空気が流れる。二葉はジュースをごくごく飲み干すと、改まって「実は、ちゃんと伝えておきたいことがあって」と言う。
「僕と中山さんのうきわの話です。うきわって自分で膨らませられないと、いずれ溺れてしまうと思うんです。そうなると息ができなくなって...きっと苦しくなる」
「......」
「だから、自分で膨らませられるように...なくても自分で泳げるようになれればいいんじゃないかなって」
「...ごめんなさい。私は二葉さんのうきわに頼りっきりで...甘えた女でした」
「いや、僕はそれに救われてたんですよ。頼られて嬉しかった。頼られたいって思う下心があったんです。僕の方こそ甘えた男でした。ごめんなさい」
目に涙を浮かべながら、小さく首を横に振る麻衣子。
「中山さん。うきわ、今までありがとう」
「ずるいな〜。そうやって優しいこと言うから...うちは...」
言いかけそうになって、グッと堪える。
「奥さんと、ちゃんと笑えそうですか? 一緒に行くんじゃろ?」
「...もう一度、一緒に笑いたいと思ってるよ」
「分かりました」
「......」
「私たち、最後まで何も...何もなくて本当に良かった。胸を張ってこれから行けますね」
必死に笑顔を作る麻衣子と、目を伏せたまま何も言えない二葉。
「ほら、二葉さん、笑ってください。幸せになるよって」
「幸せに...生きていきます」
「私も幸せに生きていきます。そうしたら二葉さんも嬉しいですか?」
「はい」
麻衣子の瞳から涙が流れ落ちる。
無言でタクシーに乗る2人。しばらく走ると運転手が曲がる角を確認するが、「ちょっと待ってください」と麻衣子。
「少し遠回りしませんか?」
「はい」
微笑みながら頷く二葉。窓の外の移りゆく景色を眺めながら、麻衣子の頭には二葉との思い出が走馬灯のように浮かぶ。二葉もまた、麻衣子と共有した時間を思い出していた。
ネオンで煌びやかな繁華街を抜け、夢の世界が終わったかのように暗い街。その先に社宅が見える。タクシーのドアが開くと、無言で見つめ合う。二葉は「おやすみ」と、先に行くように促した。
「...おやすみなさい」
麻衣子は大きなため息をつき、部屋へと帰って行くのだった。
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日が変わり、二葉家の引っ越し作業も佳境に。だいぶ片付き殺風景になった部屋で、大事にしていた陶器をゴミ袋にまとめる聖。二葉は何も言わず、その様子を見ていた。
お茶を淹れて一休みする。引越し先について楽しそうに話す聖とは対照的に、言葉数が少ない二葉。いつもと様子が違うことに気づいた聖が、「ま、長かったから寂しいよね」と言う。
「...あのね」
「?」
「聖さんに言わない方がいいのかもしれないけど、2人で福岡に住む前に、ちゃんと伝えておきたいことがあるんだ」
「...何?」
「実は...」
二葉が聖に告げたこととは...? そして、麻衣子と二葉の未来とは?
10月11日(月)夜11時6分からは、ドラマ「じゃない方の彼女」がスタート!
特別目立つことはないが、平凡なりに幸せな日々を送っている、いわゆる「じゃない方」の男性、大学准教授・小谷雅也(濱田岳)。美人な妻・麗(小西真奈美)と一人娘との暮らしは幸せそのものだと思ってた。そんなある日、スーパーに買い物に出かけた雅也は野々山怜子(山下美月)と偶然出会う。これを境に偶然が続き、雅也は小悪魔的な魅力を持つ怜子に次第に惹かれていってしまう...。
どうぞお楽しみに!