小樽市の豪華な温泉ホテルに開かずの金庫があった!中には一体何が?

公開: 更新: テレ東プラス

10月1日(金)夜7時55分(系列局は夜8時)からは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」を放送。「テレ東プラス」では、8月20日に放送された番組の中から、「開かずの金庫を開けろ!」の内容をプレイバックします。

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開かずの金庫があると聞いてリポーターの川島章良(はんにゃ)がやって来たのは、北海道小樽市。明治から昭和初期にかけてニシン漁や石炭の積み出しなどで栄え、国際貿易の重要拠点として北海道中のお金持ちが集まったという港町。小樽運河の目の前に佇む「運河の宿 小樽ふる川」の支配人・後平さんが今回の依頼人です。

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入口には早速巨大な金庫がありました。こちらは1893年に設立された日本有数の名門海運会社「板谷商船」から譲り受けたもの。鍵はすでに開いており、現在はインテリアとして利用されています。後平さんによると、小樽は当時「北のウォール街」と呼ばれるほど物流で栄えた町で、大きな金庫がある会社はゴロゴロしていたそう。

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こちらが宿の1階に眠る開かずの金庫。高さ100cm、幅65cmと巨大で、かなりの年代物。2階の食堂にも巨大な金庫があり、メーカーは違うものの、造りや古さも1階の金庫と似ています。

2つの金庫は、15年前に旅館を増築した際、土地を所有していた会社「久野回漕店」から譲り受けたそう。2つとも開かずの状態で、先代の社長も亡くなってしまったため、詳しいことは分かりません。そこで、町の歴史博物館に話を聞いてみることに。

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館長の石川さんによると、「久野回漕店」は最盛期にはかなりの財を成し、現在はすでに廃業。金庫には当時の商売や経済のことが分かる資料が入っている可能性もあり、見つかれば小樽市にとって貴重な歴史的資料となります。「町のためにもなんとか開けたい!」と駆けつけたのは、最強鍵職人・玉置恭一が期待を寄せるルーキー・曽根耕介。経験は浅いものの、とにかく熱意がある曽根。はたして2つとも開錠できるのでしょうか? いよいよ開錠作戦スタート!

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まずは状態の良い2階の金庫から。鍵とダイヤルで開ける仕組みですが、下の鍵は開いているため、ダイヤルさえ揃えば開きます。ダイヤルの組み合わせは9万7336通り! 指先に全神経を集中し、当たりを探る曽根。ここまで古い金庫はあまり経験がなく、不安げながらも候補を絞り込んでいきます。開始から40分後、開錠に成功! 中を見る前に、勢いに乗って1階の金庫も開錠することに。

1階の金庫も鍵とダイヤルで開ける仕組み。鍵はかかってないもののダイヤルが壊れているため、ルーキーにとってはかなりの難関です。手応えがないまま1時間経過しますが、曽根の持ち味は決して諦めないガッツ。手がかりを探しながらダイヤルを回すこと4時間、ゆっくり回すことで微かに当たりの感覚が出ることに気付きます。少しずつ文字を絞り込み、開始から5時間で見事開錠! その根気に「鳥肌立っちゃった! 玉置さん危ないですよ、もう世代交代どころじゃない」と川島も大興奮。

まずは開けたてホヤホヤの1階の金庫から。中には戸棚と引き出しが4つあり、上の戸棚から開けてみますが、中身は空っぽ。残念ながら下の引き出しも全て空でした。しかしまだ2階の金庫が残っています!

2階の金庫の内扉には鍵がかかっていましたが、勢いに乗る曽根はわずか5分で開錠。わざわざ内扉を施錠してあるということは、お宝が入っているのでしょうか? 中には戸棚と引き出しが3つあり、一番下の引き出しからオープン。

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出てきたのは、大正10年に発行された「大正海事工業」の株券。当時の「久野回漕店」の店主・武三郎が所有していたと思われますが、小樽市総合博物館によると、この会社についての情報が全くなく、小樽市にとって新発見の歴史的資料とのこと。

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小さな引き出しには3つの船荷証券が。船荷証券とは、船会社と荷物の輸出者との契約内容を証明する書類。海上輸送において最も重要とされるもので、当時の経済活動が分かる貴重な資料です。

当時の「久野回漕店」の社印や、「帝国生命小樽港代理店」のハンコも出てきました。「帝国生命」とは、現在の「朝日生命」の前進で、1947年に商号を変更。「久野回漕店」との関係性は不明ですが、北のウォール街で何かしらの繋がりがあった可能性が。いよいよ残すは一番上の大きな戸棚。中には何が入っているのでしょうか?

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「久野回漕店」の自社株を含め、昭和初期に活躍した地元企業の株券が大量に出てきました。その数なんと206枚! 当時の金額で約33万円分の株券です。

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さらに出資証券や不動産の売渡証書など、会社の金銭面に関する資料も数多く発見。「すごいですね、資産ですね」と嬉しそうな後平さん。小樽市の歴史的資料が発掘された金庫開錠でした!

10月1日(金)夜7時55分(系列局は夜8時)からは、ゲストに丸山桂里奈を迎えて「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」【日本の電力王の金庫からお宝&番組史上最長の遠距離通勤】を放送。

▼戦後GHQを動かして"日本の電力王"と呼ばれた人物が遺した金庫!中身もスゴかった

▼遠距離通勤でまさかの10時間超え驚きの職場とは

▼ハイパーレスキューの過酷訓練

▼開かずの金庫を開けろ!
今回訪れたのは長崎県の離島 壱岐島。ここに日本の電力王と呼ばれる人物が遺した金庫があるという。果たして中には何が入っているのか?

▼驚きの遠距離通勤
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