新人・冨田有紀アナウンサーを直撃「ニューヨークへの短期留学...そんな経験をさせてくれた両親に感謝しています」

公開: 更新: テレ東プラス

「テレ東プラス」恒例となった新人アナウンサーインタビュー! 今回は2021年に入社した冨田有紀アナウンサーをリモート取材! ニューヨークやドイツでの留学経験を持つ冨田アナ。バラエティー番組で見せるフワッとしたイメージとは裏腹、実は"THEド根性"の持ち主だった!? 「大学時代は留学先でも一切親の援助を受けなかった...」など、リアルなエピソードを告白してくれました。その素敵な人物像に迫ります!

announcer_20210918_01.JPG

根性もつきましたし、自立へと導いてくれた両親にとても感謝しています

――約2カ月半の研修を経て、「テレ東音楽祭」でデビューを果たした冨田アナ。それ以降は、「STAGE:0」や「Newsモーニングサテライト」(※矢内雄一郎アナウンサーの代役)、「TXNニュース」など、様々なジャンルで活躍しています。まずは子ども時代に遡りますが、冨田アナはどのようなお子さんでしたか?

「学校では、男子と一緒に応援団をやるような元気で活発な子どもでした。特に幼少期は全く人見知りがなく、愛想を振りまいていたようで、"知らない人についていってしまうのでは?"と、両親が心配することもあったようです。運動が好きだったので、幼稚園の頃から体操教室やダンス教室に通っていました。走るのと球技はわりと得意で、特にドッジボールでは、最後の一人まで細々と逃げ回るのが得意でした。あえて敵側の死角に立つという作戦を立てていました(笑)」

――運動神経が抜群なんですね。

「抜群ではないのですが...(笑)。でも、町内の同級生が男子ばかりだったので、いつも彼らと外遊びをしていました。しかも、みんなリレーの選手で、足が速い子ばかりだったので、『負けられない!』とたくさん走っていたら、いつの間にかリレーの選手に選ばれるようになりました。きっと、負けず嫌いなところがあるんだと思います」

――「アナウンサーになりたい!」と思うようになったきっかけは?

「出身は茨城県で、子どもの頃はゲームやスマートフォンというよりも、テレビが娯楽のすべてでした。私にとってテレビは、おもちゃ箱のようにキラキラした存在で、ずっと憧れがありました。特に決め手になったエピソードはありませんが、高校でサッカー部のマネージャーを、大学でラグビー部のマネージャーをする中で、"自分は誰かのサポートに回る方が向いているのかもしれない..."と漠然と気づかされたのです。アナウンサーという職業は、出演者の皆さんをアシストする役割が多いので、実際になれるかどうかはわかりませんでしたが、各局の採用試験を受けていくうちに、『やっぱりアナウンサーになりたい!』と思うようになりました」

announcer_20210918_02.JPG
――ニューヨークやドイツでの留学経験があるそうですね。

「長期ではありませんが、ドイツとニューヨークに留学しました。大学1年生の夏にニューヨークに行きましたが、ラグビー部のマネージャーとして本格的に活動するにあたり、子どもの頃からやっていたガールズというダンスを辞めることになったんです。最後の区切りとして自分を納得させるために、ニューヨークに留学しました」

――留学を含め、どんな大学生活を過ごしていたのでしょう。

「『大学生になったら、やりたいことは自分で計画を立てて準備をする』という親の教育方針があり、"アルバイトをして、留学費はもちろん、生活費も全部自分で賄えるのであれば行ってもいいよ"と言われていました。部活動に関しても、"部費や合宿費を自分で賄えるのであればやってもいい"と言われていたので、留学前は、部活をやりながらアルバイトを週7日やっていました。大学時代も茨城に住んでいたので、アルバイトの後は深夜1時半に家に帰り、朝は始発で部活に行ってという毎日でしたが、留学したかったのでとにかく頑張りました。毎日乗っていた常磐線のボックス席は、私にとって憩いの場所でした(笑)。

自分にとってニューヨークは、ターニングポイントになった大切な場所。自立して土台整備から始めることを学びましたし、とにかく時間が限られているので、"1日をどう無駄なく効率良く過ごすことができるのか..."考えることができるようになりました。留学後も語学力を伸ばすためのアルバイトや効率よく働くことができる球場の売り子のアルバイトなど、効率よく働いて部活に励む...そんな生活から学ぶことはたくさんあったような気がします」

――すごいですね。ご両親の教育方針にも共感します。

「根性もつきましたし、自立へと導いてくれた両親にとても感謝しています。それを感じたのが、まさにアナウンサー試験を受けている時。時間のやりくりをする技がすでに身についていたので、それがとても役に立ちました。そして、ニューヨークで様々な経験をしたので、"並大抵のことではへこたれない!"という自信にもつながったと思います。私は、正式にアナウンススクールに通っていたわけではなかったので、試験を受ける際、実況する、原稿読みなどの対策がどうしても間に合いませんでした。なので、フリートークに力を入れることにしました。『せっかくテレビを作っている皆さんとお話できるチャンスに恵まれたのだから、その時間を面接官の皆さんに楽しんでもらうにはどうしたらいいか...』と、ひたすらそれだけを考えて面接に臨みました」

――面接では、どんなお話をされたのでしょう。

「油そばがものすごく好きなので、油そばをどれほど愛しているのか、どんなところが好きなのか、そしてラグビー部でのエピソードをお話しさせていただきました。強くて面白い人たちばかりの部活で、その意味で言ってしまえば、みんな猛獣(笑)。そんな猛獣たちにいかにマネージャーとして話を聞いてもらうかが重要なのです。面接の場ではよく『猛獣使いです!』と自己紹介していたような気がします(笑)」

――テレビ東京はアナウンサーの人数が少ない分、報道、スポーツ、バラエティーと、いろんなジャンルのお仕事をこなさなければならない...そんな印象がありますが、実際にアナウンサーになってみて、想像と違う部分はありましたか?

「今年は『東京2020オリンピック』が開催され、例年とは違う年でもあるため、多くのことに対応していかなければならず、想像よりは大変かもしれません。バラエティーと報道では求められるものもまったく違うので、その都度メリハリをつけて、自分の中でハードルを上げて臨むようにしています。毎日全力です」

――アナウンス部の先輩方と交流する中で、印象に残っている言葉は?

「『たくさん失敗していいんだよ』という先輩方のお言葉を、いつも思い返しています。佐々木明子アナウンサーをはじめ、先輩方に『1年目なんだし、失敗を恐れなくていいんだよ』と仰っていただいたことを忘れずに、どんな難しいことでも、攻めの姿勢で臨みたいと思っています」

announcer_20210918_03.jpg
――オフはどのように過ごしていますか?

「お仕事ではずっと日本語を読んでいるので、自宅では、あえてドイツ語に触れるようにしています。ドイツ語で調べものをしたり、ドイツ語の新聞を読んだりするのが気分転換になっています」

――オフはドイツ語の新聞...冨田アナの勤勉ぶりが伝わります!

「ドイツが大好きなので楽しいですし、ドイツ語検定準1級を目指しているんです」

――最後に、今後はどんなアナウンサーを目指したいですか?

「バラエティーとスポーツ志望で入社させていただきましたが、バラエティーでは、マネージャー経験を活かして、あまり目立たないけどなくてはならないような、周りの人を活かせる"白米"のようなアナウンサーを目指しています。バレーボールとダンスでは表側、マネージャーとしては裏方を経験してきたので、スポーツの分野では、どちらの視点も大切に、自分の言葉で取材するのが夢です。ゆくゆくは、オリンピックで立川アナウンサーが実況をした試合を、私がスタジオアシスタントとして受けることができたら嬉しいです!
そして、デビューから数カ月経った今、報道にも興味が出てきました。大学時代はヨーロッパの政治経済を専攻していたので、いずれはドイツ語を活かして、ヨーロッパのニュースをお伝えしたいと考えるようになりました。どの分野も基礎からしっかり叩き上げて、一人前になれるように頑張ります!」

【冨田有紀アナウンサー プロフィール】
1998年5月8日生まれ。茨城県出身。上智大学外国語学部卒。B型。
「テレ東BIZ」で「冨田有紀のちょっと教えてもらえませんか?」も好評配信中!

【スペシャルコラム:同期・立川周アナウンサーから見た冨田有紀アナウンサーの魅力】

announcer_20210918_04.jpg
「冨田アナは普段あまりそういう部分を見せませんが、かなり努力家で、毎日たくさん準備している真面目な人だと思っています。例えば、『STAGE:0』の配信番組を担当した際、冨田アナはまったくゲームを知りませんでしたし、わからないことだらけでしたが、自分で勉強する時間を捻出し、しっかり知識を入れた上で配信当日を迎えていました。このような作業をきっと他の番組でもしているはずです。同期として学ぶことも多いですし、一番身近な存在なので、とても刺激になります」※立川周アナウンサーのインタビューは、9月25日(土)公開予定です。

(取材・文/蓮池由美子)

9月18日(土)夜6時30分からは、冨田アナウンサーも出演する「隅田川花火大会 特別編 ~ありがとう&がんばろう日本 2021~」を放送!

announcer_20210918_05.jpg
隅田川の河岸はもちろんのこと、川面に浮かぶ屋形船、上空数百メートルを飛ぶヘリコプター、東京のシンボル・東京スカイツリーや高層ビル屋上、さらには"下町の街角の穴場"などなど...中継カメラが捉えた、過去42回に渡り放送した隅田川花火大会の多彩な美しい花火映像を厳選してお送りします。さらに、番組ではサプライズ花火を打ち上げます。

隅田川の花火師たちが集い、コロナ禍で奮闘する 医療従事者に敬意を、東京オリンピック・パラリンピックで希望と感動を与えてくれたアスリートたちへ感謝の気持ちを込めて打ち上げる、希望の花火をお家でじっくりご堪能ください。
※隅田川で打ち上げるというわけではありません。場所未解禁。

どうぞお楽しみに!

PICK UP