新人・立川周アナウンサー「東京競馬場の放送席から見た素晴らしい景色は、絶対に忘れません」

公開: 更新: テレ東プラス

「テレ東プラス」恒例となった新人アナウンサーインタビュー! 今回は2021年に入社した立川周アナウンサーをリモート取材! 子どもの頃からラジオの野球中継に夢中になり、実況のものまねをしていたという立川アナ。念願のアナウンサーとなり、入社して半年がたった今、何を感じているのか...。一つひとつの質問に対し、一生懸命考えながら、答えてくれました。※新人・冨田有紀アナウンサーのインタビュー記事はコチラ

announcer_20210925_01.jpg▲「ウイニング競馬」のWポーズを決める立川アナ

競馬でしっかり話せるようになること。プロ野球や卓球など、他の競技もしっかりこなせるようになること...それが大きな目標です

――まずは幼少期に遡って...立川アナはどんなお子さんでしたか?

「運動会では応援団長をやるなど、わんぱくで活動的、人前かそうでないかにかかわらず、おしゃべり好きな子どもでした。思い出すと恥ずかしいのですが、当時は目立ちたがり屋な部分があったように思います」

――中学や高校で部活は何かやっていましたか?

「中学ではハンドボールを3年間、高校でも続けようと思いましたが、ハンドボール部がなかったので、高校3年間は軟式テニス部に所属していました。スポーツが得意...とまではいきませんが、体を動かすことは好きです」

――学生時代の得意な科目は?

「子どもの頃から社会が好きでした。大学受験では世界史を選択しましたが、暗記ものはわりと得意かもしれません」

――暗記が得意というのは、スポーツを担当するアナウンサーとして、ひとつの武器になりそうですね。

「武器と言えるかどうかはわかりませんが、『ウイニング競馬』(毎週土曜 地上波:午後3時、BSテレ東:午後2時30分放送)を担当させていただく中で、出走馬の名前や勝負服をすぐに覚えなくてはならないんですね。世界史受験でカタカナには慣れていたので、馬の名前はわりとスッと覚えることができて...。そういう意味で"暗記力は役に立っているのかな?"と思います」

――そもそもアナウンサーを目指したきっかけは?

「スポーツをプレーするのも観戦するのも好きだったので、『将来はスポーツに携わる仕事に就きたい』と思い、アナウンサーを目指しました。きっかけは2つあります。子どもの頃から埼玉西武ライオンズのファンで、当時はラジオのプロ野球中継を聞いていました。ラジオでは、アナウンサーの方が選手のプレーを巧みに描写して伝えてくれます。子どもの頃、『打った~ホームラーン!(笑)』のような感じで、いつの間にかものまねをするようになっていたので、この頃から憧れていたのかなと思います。
もう1つは、今、担当させていただいている競馬。学生時代にたまたまテレビで競馬のレースを観たことがあり、アナウンサーの方の実況を聞いて『競馬って面白そうだな!』と思いました。『アナウンサーになれば、自分の言葉で競技の魅力を伝えることもできるし、視聴者が興味を持つきっかけを作ることもできる』と感じ、いつの頃からか"自分もアナウンサーになれたらいいな"と考えるようになりました」

――大学ではすでに、「アナウンス研究会」に入会していたそうですね。

「新入生は学内で膨大なビラをもらいますが、アナウンス研究会のビラに『スポーツ実況の練習が出来る!』と書いてあったんです。『これはチャンスだ! 面白そう』と思って、即入会しました。大学時代から、神宮球場のバックネット裏にある2階席で『東京六大学野球』の試合を観ながら実況の練習をしていました。それと同時に、大学の4年間は、ラジオのプロ野球中継のスコアラーのアルバイトをしていました。実際にアナウンサーの方の隣でスコアをつける仕事で、選手の情報を調べたりするなど、とても楽しかったですね。ありがたいことに、直接アナウンサーの方から、『こういう資料を作っているんだよ』『こういう喋りをした方がいい』というアドバイスもいただけたので、夢が目標に変わるのも早かったような気がします」

――4月に入社し、約半年が経過しました。特に印象に残っているお仕事はありますか?

「どれも印象深いのですが、1つ目は、やはり競馬です。コロナ禍とあり、なかなか現場に行くことができない状況ではありますが、6月初旬に1度だけ東京競馬場に行かせていただきまして...。9階の放送席から見た馬場はものすごく綺麗で、あの時の景色は2度と忘れません。初めて双眼鏡で見ながら実況した時、『あー自分がやりたかったのはこれだったんだ』と改めて気づかされました」

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「2つ目は、映画『孤狼の血 LEVEL2』の宣伝番組を担当させていただけたことです。松坂桃李さん、鈴木亮平さんとご一緒させていただき、『あーこれがテレビなんだな』と(笑)。難しさや緊張もあり、まだまだ修行が足りないと実感しました」

――実際にアナウンサーになって、想像と違う部分はありましたか?

「一番驚いたのはナレーションの多さでしょうか。いろんなジャンルのナレーションがあり、作品によって求められるものが違うので、一番難しい仕事なのではないかと感じています。悩むこともありますが、アナウンサーは声がメインの仕事なので、やはりナレーションでしっかり勝負できないとダメだと思っています。ニュース読みのような画面に映る仕事が多いと思われがちですが、ナレーションの数は、皆さんが想像しているより多いのではないでしょうか」

――アナウンス部の先輩方と接する中で、印象に残っている言葉やエピソードは?

「先輩方、皆さんおっしゃるのが、"アナウンサーは聴く仕事"だと。自分で喋るよりも、実は聴く方が大事な場面もたくさんあるんですよね。接する方の声、先輩の声、自分の声、そして音など耳で聴いて勉強させていただく...。"聴く仕事"というのは本当にその通りだなと思います」

――仕事に勉強にと忙しい日々を過ごしていると思いますが、オフはどんなことをしてリフレッシュしているのでしょう。

「ステイホームが続いていますので、今は主にネットショッピングでしょうか。スーツが好きなので、ネットでいろいろ検索をしながら、『このスーツだったら、靴やネクタイはこういう感じがいいかな?』と探している時間が好きですね。実は、私服がとてもダサいんです(笑)。"スーツを着ていればそんなにダサく見えないかな?"と思いますし、ありがたいことに『ジャケットが似合うね』と言ってもらえることが多いので、当分はスーツを着ようかなと思っています」

――今後はどんなアナウンサーを目指していきたいですか。

「まずは競馬でしっかりと話せるようになること。プロ野球や卓球など、他の競技もしっかりこなせるようになるというのが大きな目標です。いずれはオリンピックに行って、日本の選手の大舞台を自分の言葉で実況できればいいなと思っています。報道にも興味があるので、しっかりとニュースが伝えられるアナウンサーになるのが夢です」

【立川周アナウンサー プロフィール】
1999年1月25生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。O型。
担当番組:「ウイニング競馬」

【スペシャルコラム:同期・冨田有紀アナウンサーから見た立川周アナウンサーの魅力】

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「立川アナウンサーは真面目で勤勉です。すごく信頼がおけるので何でも相談が出来ます。同期が立川アナで本当に良かったです。立川アナが念願の『ウイニング競馬』でデビューしたと時はとても嬉しかったですし、"好きこそ物の上手なれ"と背中で教えてもらっているので、私の半歩...いや一歩先を行く、お兄ちゃんのような存在です!」

9月25日(土)は、立川アナウンサーがパドックやレース結果の紹介を担当する「ウイニング競馬」(毎週土曜 地上波:午後3時、BSテレ東:午後2時30分放送)を放送! どうぞお楽しみに!

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