世界の美味しい料理ランキング1位を2度も獲得!断食明けに欠かせないインドネシアの国民的グルメの味は?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「思い思われ恋い焦がれ 大切なあなたへ...プレゼントフォーYOU!SP」。誰かを大切に思うYOUが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、東京都内の街・企業・語学学校でYOUを直撃、イチオシの母国メシを自宅でゴチさせていただく「YOUの自慢の母国メシは?」。

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東京・四谷にある会社「フォースバレー・コンシェルジュ」で声をかけたのは、インドネシア出身で滞在歴3年のデリさん(28歳)。故郷には雪が降らないので、「スキーやスノボーができる日本で働きたかった」という。

さっそく自慢の母国メシを聞いてみると、「ルンダン(Rendang)」という料理名が...。牛肉を使ったメインディッシュで、母国ではどの家庭にも先祖から伝わるレシピがあるという。しかも宗教上の特別なラマダン明けにも、必ず食べる料理とか。ラマダンとは、イスラム教徒の五つの義務「五行」の一つで、神の恵みに感謝し、毎年約1ヵ月間、日中の飲食を断つという習慣だ。この厳しい断食明けを、ルンダンで祝うのが母国の伝統だそうだ。

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じつは、CNN(米)が運営するサイトが発表した世界の美味しい料理ランキングで、「ルンダン」はなんと2011年と2017年に1位を獲得した実績が。さらにインドネシアの「マクドナルド」や「ピザハット」では、メニューにもなるほどの国民的グルメだった! これは気になる...ぜひゴチしてほしいとお願いすると、「1回しか作ったことないけど」と爆笑しつつ快諾してくれたので、ゴチ決定!

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当日、デリさんのご自宅にお邪魔すると、なんと計10人のYOU(そのうち日本人も3人)が共に暮らすシェアハウスだと判明。ちょうど帰宅した友だちも、IT関係で働く台湾のYOUだ。家賃も月4~4.7万円と、とてもリーズナブル!

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それではさっそく調理開始! メインの食材はハラール(イスラム教に基づいて処理された)の骨なし牛肉で、そこに唐辛子からコリアンダーまで、全11種の香辛料&ハーブがミックスされた特製スパイスで味付けする。

まずは少量のお湯で特製スパイスを溶かし、塩・コショウで下味をつけた牛肉を入れ、ココナツクリームをたっぷり入れて豪快に混ぜてハーブを加えれば、カレーに近い香りも。デリさんは「今はビーフカレーみたいだけど、完成形は違うんだ」と、カレーとの違いを強調する。

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水分がなくなるまで弱火で2時間ほど煮詰めていると、デリさんのママから電話が♪ じつは昨日ママからレシピを教わった息子が心配で電話をかけてきてくれた。番組Dがご挨拶すると、ママのデシさん(55歳)は「しっかりした自慢の息子よ」とベタ褒めし、デリさんも「ダイスキ」と返す、本当に仲の良い親子なのだ。

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デリさんは4人家族の長男として育ったが、20歳でインドに短期留学してからは、海外でスキルを身につけ活躍したいと思うようになった。海外暮らしは両親に金銭的な負担をかけると悩んでいると、ママが「思うようにやりなさい」と背中を押してくれた。しかも、息子の願いが叶うよう1日5回のお祈りに加え、就寝後も夜中に起きて2回、就職が決まるまでの1年間、毎日祈って応援し続けてくれたデシさん。そんなママはデリさんにとって、「ひまわりみたいな存在」であり、「日本に住み、夢だった海外で働けているのはママのおかげだよ」と感謝する。

気持ちを伝えたかったデリさんは、昼間は正社員としてバリバリ働きながら、帰宅後に睡眠時間を削って副業(リサーチの仕事)をして、日本製の新車をママにプレゼントしたんだって! このコロナ禍で2年帰国できていないデリさんは、ママのルンダンが恋しいという。だから今回の母国メシは、「ママのことを思いながら作ったよ」と、愛がいっぱいなのだ。

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煮込み開始から2時間、揚げタマネギをトッピングし、ルンダンが完成!

インドネシア語で「スラマッマカン(いただきます)」と言って試食したデリさんは、「実家に戻った気分だ。心も胃もママとつながったよ」と、自分のラマダンに合格点を。シェアハウスのみんなにもふるまってみると...、日本のシェア友は「辛っ!」とびっくりしたが、インドのYOUは「インドカレーみたいです」と舌鼓。

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Dもいただいて、「美味しい。いろんなスパイスの香りがファ~っときて、あれ? カレーっぽいな」とコメント。

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あまりに何度もカレーっぽいというから、しまいにはデリさんもトーンダウンしてしまった...。お礼にお皿を洗って、再びデリさんに笑顔が戻ったところで密着は終了!

Dが「お母さんのルンダンを食べられる日が来ますように祈ってます」と励ますと、「きっとすぐ叶うよ!」と明るかった。デリさん、カレーとは違う世界一美味しい母国メシを、本当にごちそうさまでした!

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