韓流ドラマを広めると死刑、世界中の仮想通貨を狙うハッカー集団...北朝鮮の最新事情:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時放送)。9月9日(木)放送では、北朝鮮ジャーナリストが、昨年12月に制定されたばかりの恐ろしい法律や、仮想通貨を不正に狙うハッカー集団など北朝鮮の最新情報を大暴露!

北朝鮮ジャーナリストの五味洋治さんは、金正恩の兄で、2017年に暗殺された金正男にロングインタビューを行うなど、およそ20年にわたって北朝鮮を取材してきた。

五味さんによると、2020年12月、北朝鮮で国民を締め付ける恐ろしい法律「反動思想文化排撃法」が制定された。要するに「韓流防止法」。今、北朝鮮では密輸された韓流ドラマがブーム。影響を受け脱北者が増えるとの危機感から徹底的に排撃するための法律で、韓流ドラマを見た人は15年の刑、大量にDVDなどを配布した者は死刑に処されるという。

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なぜそれほどまで北朝鮮の人たちは韓流ドラマにハマるのか? みんなが自由に恋愛をして、海外旅行に行って、文明・文化が発達していて、街に行けば車や飛行機がたくさんある...北朝鮮の人々はそれに憧れるのだ。北朝鮮政府はドラマの中の世界は「すべて嘘だ」と言うが、人々の好奇心は募る一方。禁止にされることで逆に憧れが強まっているのだ。

そんな中、核実験やミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対して行われている経済制裁処置。兵器輸出による外貨獲得の手段を失った北朝鮮が力を入れているのが、世界中の仮想通貨を狙うハッカー集団だという。

北朝鮮は日本から輸入したパソコン雑誌をボロボロになるまで読んで技術を勉強。天才的なIT系の子どもたちがいることに気づいた金正恩が彼らをハッカー集団にすべく英才教育を施しているという。

韓国政府によると、ハッカーの数は6700~6800人。ハッカーたちは海外に小さい事務所を作り、あちこちの口座や仮想通貨に入り込んで資産を奪い取る任務を遂行しているらしい。「お金がかからず手掛かりを残さない。完全犯罪ではないが効率のいい外貨稼ぎ」と五味さん。北朝鮮を監視している国連の組織の報告書によると、奪い取った金額は何と3億ドル(約300億円)。ハッカー集団の活動は外貨収入のかなりの部分を補っているという。

この他、日本に在住する脱北YouTuberが、実際に体験したからこそ話せる北朝鮮での生活から脱北失敗で味わったおぞましい体験までを大暴露!

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