“推し”に貢ぐため12歳が援助交際、歌舞伎町に集まる「トー横キッズ」の実態:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時放送)。9月2日(木)の放送では、歌舞伎町に精通する女子大生ライターが、歌舞伎町に集まる「トー横キッズ」たちのヤバイ実態に警鐘を鳴らした。

新宿・歌舞伎町の社会学を大学で勉強し、ライターとして活動する佐々木チワワさんによれば、今、「トー横キッズ」と呼ばれる若者たちが歌舞伎町に集まり、売春など絶対にやってはいけない犯罪に手を染めているという。

「トー横キッズ」とは、TOHOシネマズが入っている歌舞伎町の東宝ビル横に集まる10代の若者たちのこと。腰掛けられる場所があり、路上飲みのように未成年が溜まっており、最近は中学生もいるという。集まってくるのは地元だけでなく田舎から上京してきた若者もいて、原宿の竹下通りのようになっているとか。

トー横界隈には地雷メイクやファッションをしている"地雷系女子"と呼ばれる女子が集まり、中にはトー横にいるカッコイイ男の子たちを目当てに上京してくる子たちも。年齢も当初は18~19歳が多かったが、12~13歳と低年齢化してきているという。

地雷系トー横キッズ女子の間では、ドン・キホーテのドンペン(イメージキャラクター)のTシャツ&サンダルでTikTokを踊るのが流行っている。彼女たちはMCMのピンクのリュックを愛用しており、通称「歌舞伎町のランドセル」と言われているらしい。

しかし、MCMのリュックと言えば10万円前後。高級ブランドを、なぜ若い子たちが持っているのか? 犯罪に手を染めている若者も少なくないという。

佐々木さんによると、トー横にいる男の子やホストなどに貢ぐために援助交際した子も多く、中には12歳の子も。

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一昔前の援助交際は高級品を買うためという理由が多かったが、今は男性がコスプレして接客するコンセプトカフェで働く男性や地下アイドルなどが「会いに来て」「推してね」と若い女性にお金を要求するケースがあり、女の子たちは貢ぐために自ら体を売ってお金を作るというものに。12歳の女の子に「PayPayで5万円払え」と言う男性もいたという。佐々木さんは「推し」という言葉が女の子の気持ちを高ぶらせ危険な方向に走らせていると解説。MCの名倉潤は「やり方が汚い」と憤る。

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さらに、それを聞きつけた悪い大人たちが、さらなる負のスパイラルを起こしていると警鐘を鳴らす。トー横に溜まっている女の子に「君いくら?」と聞いてくる男性もおり、女の子の間でも「あのおじさんいけたから、あんたもいきなよ」など情報交換しているケースも。さらにSNSのDMで直接のやり取りもあるという。

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そして、心を病んだトー横キッズたちの中には、自傷行為として集団リストカットをする子たちも。また、佐々木さんが取材した中には、放任主義の親に許可をもらい歌舞伎町でホテル暮らしをしている16歳の女の子が、人間関係で悩んだ時に風邪薬などの過剰摂取で酩酊状態になってリストカットをして心を落ち着けているというケースもあった。歌舞伎町には、すぐ近くに違法薬物の危険もある。今はまだ"路上"の人目のある場所にいるキッズたちだが、これが密室になると、さらなる危険な状況になる可能性も。

そんな中で歌舞伎町ではある変化が...。最近、自警団ができ、大人がゴミ拾いをしたり、「未成年はお酒はダメ」という空気もできている。しかし一方で、売春を斡旋している悪い人もいる。佐々木さんは「自浄されるのが難しければ警察などの介入が必要」と訴えた。ちなみに、すでに大人になった初代のトー横キッズたちは、今は高円寺などで普通にお酒を飲んでいるとか。

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