専業主婦から社長へ!「ドムドム」「世界の山ちゃん」女性トップが挑む”新業態”:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)。9月3日(金)の放送では、コロナで苦戦する外食業界で、人気チェーン店を率いる女性リーダー2人に密着。波瀾万丈の人生とコロナ禍を生き抜くための「決断」に迫る。

39歳まで専業主婦だった「ドムドム」女性社長 常識破りのアイデア その原点

今から50年前、あの「マクドナルド」が銀座に初上陸。その前年に日本初のバーガーチェーンとして誕生したのが「ドムドムハンバーガー」だ。スーパー「ダイエー」の傘下として、一時は全国に400店舗以上を展開したが、「ダイエー」の衰退とともに、20店舗台にまで減少した。それが今、徐々に店舗を増やすなど、復活の兆しが見え始めている。

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人気の秘密は、他のハンバーガーチェーンとは一線を画す独自のメニュー。厚焼き玉子やお好み焼きを丸ごと挟んだハンバーガー、タマネギが大量にのったチキンバーガーなど、変わり種バーガーが話題を集めている。

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さらに、Tシャツや靴下などのアパレルや雑貨を展開。大手雑貨店「ロフト」とコラボした商品は、売り切れが続出するほど大人気だ。

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多彩なアイデアで「ドムドム」を率いるのが、社長の藤﨑忍さん55歳。外食業界で注目される女性経営者だが、藤﨑さんが「ドムドム」に入社したのは51歳の時だった。

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専業主婦を経て、39歳の時に初めて勤めたのが、渋谷にあるファッションビル「109」。ブティックの店長を任された藤﨑さんは、親子ほど年の離れた若者と働いた6年間で、大切なことを学んだという。それは「固定観念にとらわれない」ということ。「ファストフードだからこうあるべきみたいな考え方はない」という現在の指針につながっている。

その後、44歳で東京・新橋に居酒屋を開業。店の常連客だった「ドムドム」の親会社の役員に見込まれ、「ドムドム」の商品開発担当として働くことに。立て続けにヒットを生んで、わずか9ヵ月で社長に駆け上がった藤﨑さん。その後、「ドムドム」を黒字に転換させることに成功した。

そして今、藤﨑さんは新たなチャレンジへ。それは、時間帯によって変わる新橋の客層からヒントを得て、朝・昼・夜でメニューを変える新業態だ。店の名は「TREE&TREE's(ツリーアンドツリーズ)」。

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8月にオープンを迎えたが、いまだ緊急事態宣言が出されたまま。この危機に、藤﨑さんが下した意外な決断とは?

カリスマ経営者の夫が急逝「世界の山ちゃん」を引き継いだ妻の決心

名古屋発祥の居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」は、スパイシーな手羽先を売りに全国展開している人気店。

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運営する「エスワイフード」山本久美代表は、「山ちゃん」のカリスマ創業者・山本重雄さんの妻。長らく主婦として家庭を守ってきたが、5年前に重雄さんが59歳の若さで急逝してしまい、「私が会社を守っていく」と代表の座を継ぐことになった。

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約1000人の従業員を率いる久美さん。コロナ前の2019年8月期には、過去最高の年商81億円を記録。ところが、コロナの感染拡大で関東を中心に休業が相次ぎ、1年で年商が27億円も減少してしまう。久美さんはこの状況を打破するため、あえて攻めに出ていた。

女性客にターゲットを絞った"フレンチトースト"の専門店や"飲茶"の店など、「山ちゃん」のほかに8つの業態を展開。生き残りをかけ、多角化を進めているのだ。

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さらに久美さんが力を入れるのが、人材の強化。実は久美さん、結婚するまでは小学校の先生やバスケチームの監督をしていた。「会長(夫)はトップダウンで自分の思うようにやりたい人だった。お店としても会社としても強くなるためには、出来る人がたくさん増えていくことが一番だと思う」と話し、若い社員たちの自主性に期待。すると、現場に驚きの変化が見え始める。

「ガイアの夜明け」は今晩10時から放送。お見逃しなく!

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