<コロナ 現場からのメッセージ>神田美穂氏「新学期が始まったら爆発的に学校で広がるのではと懸念」<WBS>

公開: 更新: テレ東プラス

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デルタ株による感染が急拡大する中、医療の現場でコロナと戦う医師からのメッセージを、シリーズでお伝えする【医師たちは今... コロナ 現場からのメッセージ】。今回は東京北区で、地域に根ざした医療を行う王子生協病院の神田美穂急性期病棟医長です。コロナの危険性が身近にあることを知ってほしいと、現場で直面したある現実を語ってくれました。

「夫婦で陽性になった方がいらっしゃったんですけれど、奥様がご主人の体調が悪そうだと救急車を呼んだら亡くなっていました。実は奥様もかなりの酸素が必要な状況で搬送され、ご主人と会えなくなってしまい、葬儀もできない状況でした。そういうことが50代、60代で起こっています。本当に身近なこととして考えていただけたらと思います」

コロナに感染した子供も診察している王子生協病院。子どもの感染増加に危機感を感じています。

「新学期が始まったら爆発的に学校で広がるのではと懸念します。そこからご両親にも広がる。子どもがいる世代のご両親は30代、40代、50代。今ワクチンが打てていない世代なので、そこが一番怖いかなと思っています」

今、私たちが心がけるべきことは。

「手を消毒しても、どこかを必ず触っています。実は頭やマスクにウイルスが付いていると思っていただいた方がいい。公共の場で何かを触ったら『汚い、洗おう』となるが、自分がまさか汚いとは思っていない。手を洗うことが重要ではなく、ウイルスを目や鼻、口に入れないことが重要です」

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