「これ、本当に突き破れるんですかね」二葉への想いに気づいた麻衣子。不倫まで壁1枚!ベランダの恋は加速していく...:うきわ―友達以上、不倫未満―

公開: 更新: テレ東プラス

【3行まとめ】
・「うきわ―友達以上、不倫未満―」第3話をプレイバック!
・拓也と愛宕の朝帰りに出くわした麻衣子と二葉。しかし麻衣子は、嫉妬や不安とは違うある感情が自分に芽生えていることに気が付く。いつしか、二葉との時間は麻衣子にとって欠けがえのないものになっていて...
・麻衣子と二葉の距離が急接近する中、2人に目を光らせる人物が! 大きく動き始めた2人の関係が向かう先は!?

「ドーナツのシーンとかもう切なすぎて...涙が止まらなった!」「オドオドする森山直太朗の課長、ものすごくいいな。次回が楽しみすぎる」「結婚の難しさを考えさせられる作品」と反響続々!
野村宗弘の「うきわ」を原作とした連続ドラマ「うきわ―友達以上、不倫未満―」(毎週(月)夜11時6分)を放送中! 社宅のベランダを舞台に、「不倫まで壁1枚」という、お隣同士の危うい関係を描いたラブストーリー。主人公・中山麻衣子役を門脇麦、麻衣子の隣室に住む"二葉さん"こと二葉一役を森山直太朗が演じる。2人を取り巻く様々な関係と交差する想い...複雑な人間模様に注目だ。

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「テレ東プラス」では、第3話の内容をプレイバックする!

結婚3年目の中山麻衣子(門脇麦)は、夫・中山拓也(大東駿介)が東京に転勤となり、仕事を辞めて共に広島から上京。社宅に入り、隣室に住む夫の上司・二葉一(森山直太朗)と妻・聖(西田尚美)に温かく迎えられる。しかし拓也は毎晩帰りが遅く、麻衣子は浮気を確信。二葉にそれを打ち明けるが、二葉もまた、妻・聖に陶芸教室の講師・田宮悠(田中樹SixTONES)と浮気されていたのだった。秘密を共有し合った2人はベランダで仕切り越しに、ゴミ捨て場で会話するようになる。
そんな中、麻衣子と二葉がゴミ出しをしていると、愛宕梨沙(小西桜子)と一緒に朝帰りする拓也に出くわしてしまう。

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「...ただいま」

空気が凍りつく中、なんとかそれだけ口にする拓也。愛宕は面白がるように「勘違いしないでくださいね? 私、浮気相手じゃないですよ」と麻衣子に言うが、拓也が慌ててそれを制する。

「違うから。ちょっと仕事でトラブっちゃって、手伝ってもらってただけだから。愛宕さんも社宅に住んでるから一緒に帰ってきたんだ」

「愛宕です。中山さんの同僚です。課長、おはです!」

ニコニコと挨拶する愛宕に、二葉は苦笑いしながら「おはよう」と返す。愛宕は二葉の肩に親しげに触れて去って行き、二葉も気まずそうに部屋に戻った。残された中山夫婦...。「本当に違うからね」と弁解する拓也に、麻衣子は「うん、分かっとるよ」と微笑む。

クリーニング店に出勤し、回るランドリーマシンをボーッと眺める麻衣子。その様子を見たバイトの佐々木誠(高橋文哉)は、「なんか今日、黒いモヤモヤしたものが出てますよ」と言う。

「なにかあったんですか?」

「なにか...あったと言えばあったかも。夫が女性と朝帰りして」

「それでですか」

「でもその女性は同僚で、朝まで仕事してただけで。それは本当だと思います」

「じゃあなんで?」

「......」

麻衣子は公園で二葉と砂のお城を作る自分を想像する。綺麗に完成したお城に満足げな2人。そこへドタバタと足音がして、拓也と愛宕が手を振りながらこちらへ走ってくる。2人は砂の城を崩しながら去って行き、言葉を失う麻衣子。現実に戻り、「なんでだろうねぇ」と呟いた。

昼休み。二葉と愛宕は定食屋に入るが、徹夜明けの愛宕は食事を前に居眠りしてしまう。心配する二葉に、「午後休の申請出したので、食べたら帰ります」と愛宕。

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「今朝の空気ヤバかったですよね。中山さんの奥さん、一瞬私のこと不倫相手だと思って見てましたよ」

「あの状況じゃ、そう思っても仕方ないよ」

「課長もそう思いました?」

「まあ...ちょっとね」

「私は不倫なんてしませんよ。あんなのただの現実逃避じゃないですか。そのくせリスクも高くて、割に合わなくないですか?」

「そうだね...」

「ちなみに、福田さん(蓮佛美沙子)ですよ。中山さんの不倫相手」

「!」

「見てればなんとなく分かりますよ」

「......」

「どうします? 課長」

「どうしますって、そんなこと言われても...」

「可哀想、中山さんの奥さん」

愛宕の言葉に少し考えた後、「そういうのは良くないよ」と言う二葉。

「可哀想って。君の物差しで人を決めつけない方が良いと思う」

二葉から珍しく苦言を呈され、愛宕は気まずそうに頷いた。

夕方になり、コンビニ弁当をぶら下げて帰って来た二葉。ちょうど玄関先に、配達員から荷物を受け取っている麻衣子がいた。「おかえりなさい」と言われ、少し照れながら「ただいまです」と答える。

「奥さん、今日も遅いんですか?」

「ああ...陶芸教室です」

「うちもです...徹夜明けなのに」

そこまで言うと、部屋に入って行こうとする麻衣子。二葉が呼び止め、「今朝は大丈夫でした?」と尋ねる。ゴミ捨て場で会った時、「二葉さんと話したかったです」と言っていた麻衣子。

「ああ、はい。本当に仕事だったようですし」

「いや、そっちじゃなくて。今朝、いつもと違った感じがしたから...」

「あれは...すみませんでした。気にしないでください。じゃあ」

部屋に入り、「気にしてくれとったんじゃ...」と呟く麻衣子。

夜になり、ベランダでタバコを吸う二葉。すると隣室の窓が開く音がして、「二葉さん、これ」と声を掛けられる。見ると、ベランダの仕切りの下からドーナッツが顔を出している。思いがけない光景に驚くと、「早く取ってください」と言われ、急いでそれを受け取る二葉。

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「お礼です」

「お礼?」

「ティッシュとか、色々の」

「ああ...ありがとうございます」

思わず微笑む二葉。ドーナツは拓也の母のお手製だ

「知ってましたか? 夫に不倫されると、夫の親のことまで腹が立ってくるんですね。でも美味しかったので、許してあげることにしました。甘い物、嫌いじゃなかったですか?」

「うん、すごく美味しいですよ」

「本当ですか?...顔が見えんとよう分からん」

そうぽつりと呟き、仕切りをコンコンとノックする麻衣子。仕切りには、『緊急時にはこの壁を突き破って隣へお逃げください』と書かれている。

「これ、本当に突き破れるんですかね」

「今は緊急時じゃないでしょう」

「そうですね、緊急時じゃないですね...」

麻衣子の寂しそうな声を察した二葉は、「ゴミ捨ての時は顔を合わせて話せますよ」と声を掛ける。嬉しそうに微笑み、コンビニ弁当が美味しかったか聞く麻衣子。

「普通かな」

「今度、私が作りましょうか」

「いや、それは...」

「冗談です」

クスッと笑う麻衣子。二葉は戸惑いながらも嬉しそうな表情を浮かべるのだった。

翌朝、ゴミを持った二葉が出てくると、急いだ様子で麻衣子が出てくる。連れ立ってゴミ捨て場に歩いて行く2人。ほっこりとした良い時間が流れる。

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ゴミ出しの度に、ちょっとした時間を共有するようになった麻衣子と二葉。2人で雑草の花を眺めたり、仲良く道路の白線を渡る遊びをしたり...次第に距離が縮まっていく。

ある日、クリーニング店に出勤した麻衣子は「モヤモヤ、消えたみたいですね」と佐々木から声を掛けられる。

「そう?」

「なんか良いことでもあったんですか?」

麻衣子は快晴の空の下で、砂のお城を作り直している二葉と自分を想像する。空を見上げると、飛び去っていく2匹のムクドリ。「カップルみたいですね」と微笑む麻衣子に、二葉も笑顔で「うん」と答える。

「最近、天気が良いからかなぁ」

現実に戻りそう言うと、「ふぅん」と不思議そうな顔をする佐々木。その頃、二葉は愛宕と一緒に社用車に向かって歩いていた。

「課長と中山さんの奥さん、仲いいんですね」

「...どうして?」

「今朝、また一緒にゴミ出ししてたでしょ? ベランダ出たら見ちゃいました」

「偶然ゴミ出しの時間が被っただけだよ」

愛宕は二葉に接近し、「こんな距離で歩いてましたよ? 腕組んだりするんじゃないかなってドキドキしました」といたずらっぽく笑う。

「そんなわけないでしょ」

「え、そういう感じ? ほうほう。課長、顔に出過ぎ」

「勘違いしてるようだけど、本当に僕たちは何もないよ」

「僕たち? あらあら」

「...あのねぇ」

「私はアリだと思いますよ? 中山さんだけずるいもん。夫婦はフェアじゃないと」

「僕の奥さんはどうなるんだよ」

「課長は、奥さん大切なんですか?」

「そりゃ、大切だよ...」

その頃、聖は病院にいた。産休に入った同僚の木下(中村優子)が出産し、お祝いを渡しに来たのだ。廊下の先に赤ちゃんを抱いた木下の姿を見つけて立ち止まる。幸せそうなその光景に、聖は踵を返して立ち去った。
外のベンチに腰掛け、菓子にかけられた出産祝いののしをはずしてしまう聖。中身を取り出し、それを頬張る。

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夜、二葉はキッチンでビールを飲みながら、1人分のチャーハンを作っていた。つまみには、コンビニで買ったホットスナックの唐揚げ。聖は田宮の工房のキッチンにいて、手作りの唐揚げを揚げていた。出産祝いだったお菓子の残りを食べながら、それを待つ田宮。

「これどうしたの?」

「まぁ、色々と」

何かを察し、「全部食べちゃうね」と手を伸ばす田宮。聖は作品が並ぶ棚の前に行き、唐揚げを盛り付ける皿を選ぶ。美しい青い皿を手に取り眺めていると、「いい感じでしょ? 俺が作ったんだ」と田宮が声を掛ける。

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「うん、綺麗。ねぇ、これいくら?」

「?」

「私、買ってあげる」

一方の拓也は、福田のマンションにいた。キッチンでカップ麺にお湯を注ぐ福田に、Tシャツと下着姿で寛ぎながら「今日は泊まってっちゃおうかな」と拓也。

「ダメだよ。奥さん待ってるんでしょ? なんだかんだ大事なくせに」

「君と違って、あいつ1人じゃ生きていけないから」

福田は微妙な気持ちになりながらも微笑みを浮かべ、「先輩ってさ、意外とピュアだよね。好き、そういうとこ」と言う。「え、そう?」と嬉しそうに笑う拓也。

「でも馬鹿にしすぎだと思うよ、女の人」

「?」

同じ頃、麻衣子はベランダに出て外を眺めていた。隣室の窓が開き、二葉が出てくる気配がする。

「こんばんは。奥さん、今日も陶芸ですか?」

「今日は違うはずです。どうしたのかな、夕飯作るって言ってたんですけどね...。中山くんは?」

「残業です」

「......」

「でも、明日は燃えるゴミの日なので」

「あの、中山さん。ゴミ出しはちょっと危険かも」

「え...?」

「社宅で人の目もあるし...変な噂がたって、迷惑をかけちゃうかもしれないから。これからは、立ち話とかそういうのはあまり...」

「でも、それじゃ...顔見て話せるとこなくなっちゃいますね」

残念そうな麻衣子の声。2人の間に沈黙が流れる。

深夜になり、1人で眠る麻衣子。リビングから物音がして、そっと寝室のドアを開けて覗くと、拓也が着ていたスーツに念入りに消臭剤をかけていた。麻衣子が電気をつけると、誤魔化すように笑顔を作りながら「ただいま」と言う。

「起きてたんだ」

「どうしたん?」

「え? あー焼肉食べて来た。風呂入ろ」

拓也はそそくさとリビングを出て行く。

朝になり、二葉は食器棚をじっと見つめていた。中には見慣れぬ青い陶器の皿...。何も考えないようにしてリビングのゴミをまとめていると、クシャクシャになった出産祝いの包装紙を見つける。妊婦に混ざり、産婦人科の待合室にいる自分と聖がフラッシュバックする。

「僕は今のままでもいいと思ってるよ」と聖に言った日のことを思い出しながら、包装紙をゴミ袋に詰める二葉。

ゴミ捨て場に来ると、少し遅れて麻衣子がやって来た。挨拶だけを交わし、部屋に戻って行く二葉。その背中を悲しそうに見送りながら、麻衣子はゴミ捨て場の扉を閉めるのだった。

同じ日。出勤した二葉は、拓也と福田が仕事の会話をしているのを目にする。脳裏に浮かぶのは、体を震わせながら泣いていた麻衣子の顔。親しげに視線を交わす2人に、二葉は思わず...。そして2人のベランダの恋は、加速していくのだった。

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8月30日(月)夜11時6分放送! ドラマ「うきわ―友達以上、不倫未満―」第4話のあらすじは...。

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麻衣子(門脇麦)と二葉さん(森山直太朗)、初めての二人での外出。向かい合わせの席に照れながら、話題は二葉夫婦の過去に及ぶ。一方で、聖さん(西田尚美)もまた、田宮くん(田中樹)に夫婦関係を問い詰められていて...。妻と夫、互いの思いが交差する夫婦の歴史が明らかに。そして、二葉さんの複雑な思いを知った麻衣子は、衝動的な行動に出てしまい...。反省し葛藤する麻衣子は、二葉さんを避けるようになる。

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