【3行まとめ】
・ドラマ「家、ついて行ってイイですか?」第2話をプレイバック!
・直人は、マッチングアプリで待ち合わせた男にすっぽかされた女性の家について行くことに。
・そこには別れた元カレの写真が飾ってあり、話を聞くと、「元カレが自殺してしまった」という。2人に待ち受けていた哀しき運命とは?
SNSで「第2話。壮絶なお話が再現ドラマになると壮絶さがさらに5億倍」「第2話を観て号泣。フィクションであってくれ...と思う内容。辛すぎる...ゆりかさんが今、幸せでありますように」などの声が多数。
毎週土曜夜11時25分からは、ドラマ「家、ついて行ってイイですか?」(主演:竜星涼)を放送! 「家、ついて行ってイイですか?」で放送された何百ものエピソードの中から、「驚き」と「感動」と「面白い!」を兼ね備えた7軒を厳選! 取材を受ける場面から過去の壮絶な人生まで...すべてをドラマで描いていく。
▲第2話より
「テレ東プラス」では、2軒目の内容をプレイバックする。
◆
『家、ついて行ってイイですか?』のディレクター・玉岡直人(竜星涼)は、取材する人を見つけるべく、夜の繁華街で道ゆく人に声をかけていた。人に話しかけることが苦手な直人が、辞めることを決意しつつ道端で肩を落としていると、派手な服装の女性と目が合う。すかさず話しかける直人。
「すみません、今って何されてるんですか?」
「...アプリで男と待ち合わせ。すっぽかされたみたいだけど」
「すっぽかされたんですか?」
「うん、たまにあるから。あ、いいよ撮影して」
こちらから切り出す前に、撮影をOKしてくれた女性。アプリの画面を見せてもらうと、待ち合わせしていたのはかなりのイケメンだった。続けて自分のプロフィール写真を見せてくれたが、実物とは少し違うイメージ。思わず見比べてしまう直人に、女性は「まぁちょっと盛ってるけど」と口を尖らせる。
「で、なんの撮影してるの?」
「あの...ご自宅までのタクシー代をお支払いしますので、家について行ってもいいですか?」
「あ! そのAV見たことある!」
「いや、違います! あれはパロディで」
「AVならAVで興味あったけど」
「え?」
「冗談だって!」
からかうように言われて戸惑う直人。すると女性は直人の手を引き、「うち来なよ」と歩き出した。
◆
後日、スタッフルームで編集作業をする直人。「今日はもう諦めよう」と思った矢先に現れたその女性は、まさに舞い降りた天使。天使というにはちょっと見た目が派手だったが...。そんなことを考えながら編集を進めていると、若手ディレクターの山中(曽田陵介)が「この人、すごい服装ですね」とパソコンを覗き込んでくる。
「すごかったのは服装だけじゃないから」
「へぇ、楽しみだなぁ」
直人は『この女性には、驚くべき過去が隠されていた』とテロップを入れる。
◆
女性の名前はゆりか(馬場ふみか)。29歳で日本酒好き、宅地建物取引士の資格を持っているが、色々あって現在は休業中だという。ゆりかの自宅へはタクシー代1,620円で到着した。
「テレビに映せないものだけ隠しておいた」と招き入れてくれたが、部屋には物が散らばっている。築10年、家賃7万8000円のワンルーム。下着が山のように積み上げられているのを見つけ、「下着はテレビに映していいんですね」と戸惑う直人に、あっけらかんと「別にいいでしょ、ただの布だし」と答えるゆりか。
家には洗濯機がなく、下着は脱いだら床に投げ捨てるのだという。キッチンも荒れ果てていて、最近は全く料理していないとのこと。
「この写真、何ですか?」
直人が見つけたのは、元カレ・竜太(伊藤あさひ)とのツーショット写真。元カレとは生年月日が全く同じだったそうで、「一緒に歳をとるはずだったんですけど」と呟くゆりか。中には真っ二つに破れているものもあり、理由を聞くと「色々あって」とだけ答えた。
◆
「彼氏、友達もつれてくるの?」
「うん。ダメ?」
「イケメン? その人。イケメンならいいよ〜!」
ゆりかの元カレは、親友・香織(芦原優愛)の彼氏の友達だった。出会いは居酒屋。先に飲んでいた2人の席に、香織の彼氏が竜太を連れてやって来たのだ。おどおどしているが、顔が整っている。ゆりかは香織に「イケメンじゃん!」と耳打ちし、小さくガッツポーズ。
竜太とは酒の好みが同じだった。しかし物静かに杯を重ねる竜太に、ゆりかは思わず「全然話さねぇ」と呟く。
「こいつ童貞だから、女の子と話すの苦手なんだよ」
「お前...!」
「いいじゃん、事実なんだし」
「どんな子が好きなの?」
「...清楚系?」
その回答に「ゆりかじゃねぇなー!」と爆笑する香織。ゆりかは「うるせぇな! 私は精神的清楚系なんだって」とムキになる。すると、4人のテーブルに熱々のもつ煮が運ばれてくる。
「この店、もつ煮が美味いのよ」
「鳥もつ煮の方が美味いけどな。地元に鳥もつ煮っていうのがあって、めっちゃ美味しいんだよ」
竜太のその言葉にハッとするゆりか。鳥もつ煮は、ゆりかの出身・山梨県の名物だ。
「山梨出身? 私、甲府!」
「俺、笛吹」
「富士山は」
「山梨県のもの!」
ゆりかが地元の掛け声で親指ゲームを始めると、乗ってくる竜太。先ほどまでの沈黙が嘘のように打ち解ける2人。すぐに一緒に遊ぶようになり、人生で一番気が合う相手だと思った。
出会いから月日が流れ、「話がある」と海が見える広場に呼び出されたゆりか。緊張した面持ちの竜太が話を切り出せずにいると、ゆりかが突然キスしようとする。竜太は反射的にそれを避け、「ちょっと待って! 俺たちまだ付き合ってないじゃん」と言う。
「付き合ってなくてもキスくらいするでしょ」
「ダメだって、そういうのはちゃんとしないと! ってか、今、告白するつもりだったのに...」
「え、そうなの?」
「初めて会った時から初めて会ったとは思えなくて...。俺と付き合ってくれない?」
ゆりかは「もちろんオッケー」と微笑み、竜太にキスをした。
「最高に幸せだった。それで、他の2人と別れることにしたんです」
直人はその唐突な言葉に、「3股ってことですか?」と驚くが、ゆりかは「そう。他の2人とはお別れしました。偉いでしょ」と悪びれもせず答える。
「ちなみに、なんでまだ元カレの写真を飾ってるんですか?」
「自殺しちゃったから」
「...え?」
◆
付き合い初めてしばらく経った頃。ゆりかが竜太の部屋を整理していると、本棚から英語の問題集を見つける。
「昔、海外で働きたいって夢があって英語の勉強をしてたんだよね。まぁ、俺がそんなのできる訳ないんだけど」
「できるよ」
「え?」
「竜太なら絶対できるって」
「俺、勉強とか苦手だし...」
「私も今、宅建の資格取ろうと思ってさ。2人でやれば、絶対合格するって」
その心強い言葉に、竜太は微笑みながら頷く。
カフェで一緒に勉強をしていた時のこと。いつになくセクシーな服装のゆりかに、「今日、露出多すぎないか?」と心配そうな竜太。ゆりかは「男の人って露出多い方が喜ぶでしょ」と答えるが、竜太は自分の上着を脱いでゆりかに着せた。
「お前は、俺の自慢の彼女なんだ。そういう服装をしなくても魅力的だ」
照れながらそう言う竜太に、ゆりかは「資格の勉強が終わったら、どこか旅行に行きたいね」と提案する。
「いいね。どこ行きたい?」
「考えとく」
「どこでも良いから、どこへでも連れてってやるから」
「はーい」
ゆりかは嬉しそうに微笑んだ。
◆
ゆりかが慣れない手つきで料理をしながら、竜太の家で帰りを待っていた時のこと。試験を終えた竜太が帰ってきて、「全然ダメだった。全く分からなかった」とため息をつく。自暴自棄になっているようで、ゆりかは一生懸命励ますが、「頑張ったって無理なの!」と竜太。
「私、問題作ったやつに文句言ってくる。あれだけ頑張ってた竜太が分からない問題出すなんて、ありえない!」
ネギと包丁を握りしめながら力説するゆりか。竜太は「怒りの方向がおかしいだろ」となだめるが、「だって、誰よりも頑張ってたじゃん!」と納得いかない様子。ふと、竜太が料理の匂いに気づく。ゆりかが作っていたのは、鳥もつ煮だった。「前に好きだって言ってたでしょ?」というゆりかを、思わず抱きしめる。
「ありがとう。俺、もうちょっと頑張る。ゆりかに相応しい男になるから。ゆりかを世界中どこへでも連れて行ける男になるから」
ゆりかがキスしようとすると竜太はそれを止め、「今日は俺から」と自らキスをした。
「結局、鳥もつ煮の味はまずかったんですけどね」
幸せだった日々を振り返り、明るく取材に答えるゆりか。直人は「何で自殺しちゃったんですか?」と尋ねる。
「同じ地元で同じ歳。これ何だと思います?」
「すごい運命的だなって思って、聞いてたんですけど...」
「最初はそう思いますよね」
◆
ゆりかの実家にスーツ姿でやって来た竜太。ガチガチに緊張しながら、ゆりかの父親に手土産を渡す。
「あの! お父さんを僕にください」
「え?」
「なんてベタな間違いしてるのよ!」
思わず吹き出すゆりか。竜太が恥ずかしそうにうろたえていると、父親が「娘を幸せにしてください」とにっこり笑う。竜太はその言葉に、力強く「はい!」と答えた。
実家には仏壇があり、2人で手を合わせる。そこに飾られていたのは、ゆりかの母親の遺影。
「お母さんにも会いたかったなぁ」
「今、ここで見てくれてるよ」
竜太は遺影に向かって深々と頭を下げると、「お母さん、ゆりかさんを幸せにしますから!」と大声で言う。驚くゆりかに、「聞こえないかと思って」と竜太。ゆりかも負けじと大声で「お母さーん!」と呼びかける。その様子を、微笑ましく父親が見守っていた。
「すごく良いお父さんだね。俺もああいう家に生まれたかった」
実家からの帰り道。羨ましそうにそう言う竜太に、「本当のお父さんじゃないんだけどね」とゆりか。
「え?」
「言ってなかったっけ。私、お母さんの連れ子って」
「お母さんって何て名前なの?」
「幸子」
驚いた顔で足を止める竜太。
「...本当のお父さんの名前は?」
「雄一郎だけど」
「......!」
「どうしたの?」
「いや、なにも...」
◆
数日後。ゆりかが本屋の袋を持って歩いていると、竜太から電話がかかってきた。
「ちょっとさ、話があるんだけど」
深刻な声。しかしゆりかはそれに気づかず、「私も話したいことがあって」と嬉しそうに袋の中身を見る。
「明日、会えるかな」
「もちろん。家行くね」
翌日、竜太の家にやって来たゆりか。部屋に入っても竜太は返事すらせず、呆然とベッドに座っていた。
「昨日本屋に行っててさ。竜太に見せたい本があったんだよね」
本を取り出そうとするが、竜太が手をつかんで止める。ただならぬ雰囲気に、「どうしたの?」とゆりか。
「...別れよう」
「え? どういうこと?」
「俺たち別れた方が良い」
「どうして...?」
「......」
「なんで? ちゃんと言ってよ!」
竜太がゆりかに告げた、衝撃の事実とは...!
8月28日(土)夜11時25分からは、ドラマ「家、ついて行ってイイですか?」3軒目「まさかの嘘...真実は部屋に隠されていた」(2020年8月12日放送)を放送!
「銭湯の回数券をプレゼントするので、家、ついて行ってイイですか?」玉岡直人(竜星涼)はそんな誘い文句で銭湯の客に声を掛けていた。なかなか相手にしてもらえない中、毎日銭湯を利用している村松きよ美(研ナオコ)と交渉が成立する。71歳のきよ美は、いつも夕方に帰ってくるという夫の勝彦(菅原大吉)と2人暮らし。自身が営むスナックで出会い、50代半ばで再婚したという。しかしこの時、きよ美は直人にある嘘をついていた――。