伊藤美誠選手、大橋悠依選手らトップアスリートと二人三脚で歩む日本のスポーツメーカーに独占密着:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)。8月27日(金)の放送では、卓球の伊藤美誠選手、競泳の大橋悠依選手・池江璃花子選手などトップアスリートたちと二人三脚で歩む日本のスポーツメーカーに独占密着!自社技術をアピールするための「もう一つの闘い」を伝える。

伊藤美誠の足元を支えるシューズ 密着2年 知られざるドラマ

「東京2020オリンピック」の卓球混合ダブルスで、日本卓球界初の金メダルを獲るなど、輝かしい成績をおさめた伊藤美誠選手。その足元を支えるのは、日本のスポーツメーカー「ミズノ」のスポーツシューズだ。

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「ミズノ」は2016年から伊藤選手にシューズを提供。ダイヤル式の靴ひもを採用するなど、伊藤選手の要望を取り入れながら開発を進めてきた。

そして今回密着したのが、2年前に伊藤選手の担当に抜擢された、入社7年目の大谷 和さん。「選手がベストなプレーをするためのサポートをしっかり貫きたい」と意気込む。

一方の伊藤選手は、「シューズはスポーツ選手にとってすごく大事。足は命と同じくらい」と話す。

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そんな伊藤選手に提案したのが、反発力をこれまでより最大56%アップさせるという新素材「ミズノエナジー」を使った試作シューズ。今後、陸上・バレーボールなどさまざまなシューズに採用するべく、ミズノが社をあげて開発した新素材だ。

しかし伊藤選手は、細かい動きには「やわらかすぎる」と指摘。
大谷さんはその課題を払拭すべく、新素材「ミズノエナジー」の改良に挑み、硬く、そして反発性を維持させることに成功。新たな試作シューズを開発する。

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伊藤選手との共同開発は進んだが、ある日、「新シューズは履かない。いま履いているモデルのまま五輪に出たい」と連絡が来る。

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メーカー側の考えるベストと選手にとってのベストは、必ずしも一致するわけではない。その差をどう埋めていくのか...大谷さんの奮闘が始まる。

「初めて仕事で涙が出た」...ベテラン水着開発者のリベンジ

「東京2020オリンピック」で脚光を浴びた選手がもう一人いる。競泳の大橋悠依選手だ。個人メドレーの400メートル、200メートルで金メダルを獲得。日本の女子競泳界として初の快挙を成し遂げた。

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そんな大橋選手が身につけていた水着を開発したのが、「ミズノ」の水着開発責任者・吉井宏見さん(55歳)。
ガイアはその開発に2年以上前から密着。2019年には、競泳の強豪、中央大学水泳部の高橋雄介監督の協力を仰ぎ、開発中の水着の性能を確かめた。
吉井さんの開発する水着は、撥水性を高めた生地で軽くすること。そして太もも部分の裏側に特殊なテープと裏地を組み合わせ、足を引き上げる効果をもたせていることだ。これにより、レース後半でもフラットな姿勢を保つことができる。中央大学の選手たちも、その効果を体感できたようだった。

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そんな吉井さんには、忘れられない過去がある。それは2008年の北京五輪のとき。
北島康介選手ら多くの日本代表選手が「ミズノ」の水着を着るはずだったが、イギリス「スピード」社の「レーザー・レーサー」に取って代わられたのだ。
「初めて仕事で涙が出た」と語る吉井さん。今回の東京オリンピックは、その雪辱を果たすためでもあったのだ。

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その後、吉井さんは大橋選手をはじめ、トップスイマーたちの協力を得ながら、開発を進めていく。世界の注目を浴びた水着はいかにして生まれたのか。そして、東京五輪本番。吉井さんが見つめる先には大橋選手、そして復活した池江璃花子選手の姿が・・・。ベテラン開発者の涙の逆転劇、その奮闘を追った。

今晩10時からの「ガイアの夜明け」で放送。どうぞお見逃しなく!

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