<コロナ 現場からのメッセージ>酒井朋子氏「デルタ株はうつりやすいのでソーシャルディスタンスを広めに」<WBS>

公開: 更新: テレ東プラス

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東京医科歯科大学医学部附属病院の酒井朋子診療部長

デルタ株による感染が急拡大する中、医療の現場でコロナと戦う医師からのメッセージを、シリーズでお伝えする【医師たちは今... コロナ 現場からのメッセージ】。今回は中等症と重症患者を受け入れている東京医科歯科大学医学部附属病院の酒井朋子診療部長からのメッセージです。

「23日から重症病床を10室から12室に増やしましたが、11人が現在入られていてほぼ満床です。中等症(の病床)は25床のうち23人が入られています」(酒井診療部長)

こうした状況を受け、東京医科歯科大学医学部附属病院では今月末までに、中等症の病床も今の倍の50床に増やす準備をしています。

「ケガや脳卒中のような人たちの救急もかなり縮小せざるを得ないことになってきて、どちらを選ぶのか病院としては迫られています」(酒井診療部長)

酒井診療部長によれば、最近搬送されてくる患者はこれまでとは変わってきているといいます。

「40代、50代の方が圧倒的に多くて、やっぱり高齢者が多かった第3波、4波と比べると年代が若くなっています。症状としては酸素を吸う方がすごく増えていて、ややもすると重症化して入院。ICUに入らなくてはいけない患者さんがかなりの数いらっしゃる」(酒井診療部長)

今、私たちが心がけるべきこととは。

「今、院内で検査しているコロナの90%がデルタ株になっていると報告を受けています。病院で言われてることはデルタ株はうつりやすいので、少しソーシャルディスタンスを広めにとる。約1.5倍にするとか、人同士の話も手短にするとか心がけるようにと言われています。これは多くの方がやっていただくことで、効果があると思っています」(酒井診療部長)

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