事故で記憶を失った彼氏と同棲する女性を取材。「プロポーズも覚えてない...」恋人同士だった思い出をすべて失った彼氏...涙の感動秘話:ドラマ「家、ついて行ってイイですか?」

公開: 更新: テレ東プラス

【3行まとめ】
ドラマ「家、ついて行ってイイですか?」第1話をプレイバック
・ディレクターの直人は、1年前に事故で記憶を失った彼氏・佳則と今も同棲している久美子を取材することに
・恋人同士だった思い出を一切失った佳則との関係には想像を超える紆余曲折があった...

竜星涼くんが出るドラマは当たりが多い! 遂にテレ東来たな!って感じ」「本家もすごいけどドラマもいい! 第2話のエピソードもめちゃくちゃ楽しみ!」とSNSで話題。

毎週土曜夜11時25分からは、ドラマ「家、ついて行ってイイですか?」(主演:竜星涼)を放送! 「家、ついて行ってイイですか?」で放送された何百ものエピソードの中から、「驚き」と「感動」と「面白い!」を兼ね備えた7軒を厳選! 取材を受ける場面から過去の壮絶な人生まで...すべてをドラマで描いていく。

homeii_drama_20210820_01.jpg▲第2話より

「テレ東プラス」では、1軒目「3年半同棲している彼氏が2年間記憶喪失」(2015年10月31日放送)の内容をプレイバックする。

『家、ついて行ってイイですか?』のディレクター・玉岡直人(竜星涼)は、取材させてくれる人を見つけるべく、夜の繁華街で道ゆく人に声をかけていた。しかし、次々と断られるどころか「邪魔だよ!」と罵声を浴びせられる始末。ガックリと肩を落とし、道端に座り込む。

(決めた...俺は明日、辞表出す!)

ため息を吐きながら決意する直人。あと1人だけ声をかけたら帰ろうと周囲を見渡すと、女性が歩いて来た。急いでカメラを回し、声をかける。どうせ断られるだろうと思っていたが、意外にも女性はインタビューを受けてくれるという。

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「えっ、いいんですか?」

「ええ。必死に声をかけてる姿が見えたので...」

ニコニコと答えるその女性は、湊久美子(志田未来)。一人カラオケを楽しんだ帰りだといい、「盛り上がってたらこんな時間になっちゃってました」と笑う。

「どんな曲を歌ったんですか?」

「アニソンです。1曲歌いましょうか?」

「だ、大丈夫です」

陽気な久美子に戸惑いながらも、直人は本題を切り出す。

「あの、ご自宅までのタクシー代をお支払いしますので...家、ついて行ってイイですか?」

驚く久美子だが、少し考えた後「同棲してる人がいるので、その人に確認とっても良いですか?」とスマホを取り出す。相手からの返事はすぐに来て、OKだという。小さくガッツポーズをする直人。

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後日。スタッフルームで直人が久美子のVTRを編集していると、若手ディレクターの山中(曽田陵介)が声をかけてくる。

「この番組って、どれくらいの人が取材OKしてくれるんですか?」

「色々だなぁ。1人目でOKしてくれる場合もあれば、100人に1人しかOKしてくれない場合もある」

「え、それだけなんですか?」

「運と腕、この両方が必要だと言われてる。だから、できるだけ多くの人に声をかける。それが取材の極意だ」

と偉そうに語るが、実は声をかけるのが苦手な直人。自慢ではないが、担当回がオンエアされたのはこの1年で1度だけ。しかし今回は...! 意気込んで編集に戻る。

久美子は28歳の事務職。彼氏のことを「ちょっと変わった状態なんです」と説明する。

「1年前に彼が階段から落ちて、記憶がなくなってしまって。事故の後に目が覚めたら、まだ付き合う前の友達っていう状態の記憶だった。今もまだ全部は思い出してません」

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ほどなくして久美子の自宅前に到着。タクシー代は6,250円。出迎えてくれたのは、久美子の彼氏・柴田佳則(岡田龍太郎)。築20年の2LDK、家賃約10万円の部屋で3年半ほど同棲しているという。体は元気だが、未だに記憶喪失だという佳則。当時のことを回想しながら取材に応じてくれた。

階段から落ち、病院に運ばれた佳則。久美子が病室に駆けつけると、頭に包帯が巻かれていた。命に別状がない様子を見て、ホッと胸を撫で下ろす久美子。

「久美子さんが、どうしてここに?」

「どうしてって...病院から連絡があったから」

「なんで?」

「なんでって、それどういう質問?」

「なんで久美子さんに連絡が行ったのかなって...先週、あんなこともあったし」

「あんなこと?」

「俺、久美子さんに振られたでしょ?」

「え?」

「だから、なんでそんな状況で病院に来てくれたのかなって」

「待って待って。振られたっていつの話してるの?」

「先週」

「それ、本気で言ってる?」

「うん」

「それ2年前だよ? 私は佳則くんを振った。でもそれは2年前の話で...」

困惑する佳則。医師の説明によると、病名は"脳震盪後症候群"。脳震盪の後に時々起こるもので、佳則の場合は記憶喪失の症状がみられる。幸いにも外傷はほぼなく、時間が経てば記憶が戻る可能性もあるという。記憶を取り戻す絶対的な方法はないが、医師は今まで通りの生活を送ることが大事だと言う。

「なんか、ドラマの主人公みたいだね」

診察室を出た2人。佳則の車椅子を押しながら、どこか呑気に「ドラマの場合、佳則くんが記憶をなくしてる間に別の人を好きになる...そんな展開になりそう」と言う久美子。

「この状況、面白がってる?」

「こういう時、あたふたしても仕方がないんだって。大丈夫、絶対記憶取り戻せるから!」

力強く言う久美子に、佳則も微笑みながら頷いたのだった。

回想から現在に戻り、インタビューに答える佳則。2人は芝居や声優の養成所で出会い、佳則から告白したものの、玉砕したという。どうして振ったのかという問いに、「恋愛はもういいやとなっていた時期だったので」と答える久美子。

「でも付き合ってるじゃないですか」

「付き合ってもないのに、それ飛び越えてプロポーズされて、面白かったんだと思います。笑っちゃって...」

「言ってみるもんですね」と直人。

「ただ、その記憶はないんですよ...」

再び回想へ。退院を明日に控えた佳則。

「...一緒に住んでたんだよね。久美子さんと同棲か」

「やっぱり実感ない?」

「...全く」

「そうだ。今日はね、2人の写真持ってきたんだ」

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気まずさを打ち消すように、久美子がカバンの中からアルバムを取り出す。養成所時代のページを見せると、覚えている写真があり喜ぶ佳則。懐かしい思い出を語り合い、楽しい雰囲気が流れる。しかし、最初のデートで撮影した写真を見せると、覚えてないという。久美子は次々と付き合ってからの写真を見せるが、次第に佳則の表情が曇っていく。

「ごめん、ちょっと頭痛いかも...」

久美子が慌ててアルバムを片付ける。

「ごめん! 先生呼んでくるね」

「大丈夫。ちょっと疲れたから、横になるね」

「...うん」

1人で病室を出た久美子。母親に電話すると、「ごめん。来週の顔合わせ、中止にして」と言う。すると電話越しの母親は、予定通り結婚するのか心配する。

『佳則くんが大変な時にこう言うのもなんだけどさ、本当に大丈夫?』

「大丈夫だって! 絶対記憶戻る。いや、私が記憶戻させる。また連絡するね」

明るい声で電話を切る久美子だが、一転して暗い表情に...。

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取材中、部屋で模造刀を見つけた直人。2人は時代劇が好きで、お互い"マイ刀"を持っているという。

「記憶をなくして困ったことってありますか?」

「ガラケーだったんですけど、入院中にスマホを渡されたんです。ロック解除の仕方も分からない状態で...。彼女がパスワードを知ってたので良かったんですけど。電話帳に入っているのも、知らない人が多くて」

病室でスマホの電話帳を見ている佳則は見覚えがない名前を見つけ、「この大八木さんって誰かわかる?」と久美子に尋ねる。

「携帯ショップの店長さんじゃない?」

「携帯ショップ?」

「佳則君が今働いてる」

「俺、劇団入ってたと思うんだけど...」

「1年前に辞めて、携帯ショップで働きだしたんだよ」

呆然とする佳則は「そっか、やめたのか...」と呟いたのだった。

その時のことを振り返り、「2人で決めたこととか、大切な思い出を忘れたのはショックでした」と語る久美子。「別れようとは思わなかったんですか?」という質問に、「思いましたよ」と答える。

退院して自宅に帰ってきた時のこと。「お邪魔します」と、遠慮がちに玄関に足を踏み入れる佳則に、「ここは自分ちだから。"ただいま"ね」と久美子。
部屋に入った佳則は、自然な動作でリビングの電気をつける。久美子が「電気の場所は分かるの? そういうのは覚えてるんだね」と驚くと、「体が覚えてた」と自分でも驚く。
ふと、写真立てが置いてあることに気付く。そこに写っていたのは、ややブレたツーショット写真。

「覚えてる?」

「...いや。なんの写真?」

「プロポーズの後に撮影して」

「なんでブレてるの?」

「『これはこれで思い出でしょ』って佳則くんが言ってたから」

「...そうなんだ」

「こっちは覚えてないんだね〜」

「ごめん...」

「佳則くんが悪いわけじゃないから。お腹すいたし、ご飯食べよっか」

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その時は、佳則の記憶も少しずつ戻ってくると信じていた久美子。しかし記憶は戻らず、徐々に喧嘩が増え始める。ある日、仕事帰りに食材を買ってきた久美子が「ご飯作るね」と言うと、「あー、適当でいいよ」とスマホを見ながら答えた佳則。シンクには汚れた食器がたまっていて、久美子はイライラしながら洗い物を始める。

「あれ? 洗ってくれたんだ」

「だって、たまってたし」

「後で洗おうと思ってたんだよね」

「2人で決めたでしょ? 洗い物をためるのは止めようって」

「...覚えてない」

「そっか、そうだよね」

「ごめん、いろいろ忘れたままで」

「いや、こちらこそ。佳則くんの方が大変なのに」

「どうしたら記憶が戻るんだろう」と頭を抱える佳則に、久美子は明るい口調で「もしかしたら、全部私のせいなのかもしれないなぁ」と言う。驚いて顔を上げる佳則。

「佳則くんが忘れてるのって、ちょうど付き合ってた時期じゃん? だから一緒に過ごした時間を忘れたかったのかなって。だから記憶なくしちゃったのかなって」

無理に笑って話す久美子。

「別れる?」と切り出す佳則。

「え?」

「最近ずっと考えてた。このまま付き合ってていいのかなって。この調子だと、俺の記憶が戻らないかもしれないし...。明日出て行くよ」

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その夜、久美子は眠ることができず、佳則は一人で荷造りをしていた。視線の先には、思い出の写真たち。

翌朝、荷物を持って出て行こうとする佳則。

「どこか行く当てあるの?」

「わからないけど、大丈夫」

「...そう」

「じゃあ行くね。あ、ひとつだけいい?」

振り返った佳則が久美子に言った言葉とは? 2人の運命はどうなるのか? そこには涙のクライマックスが待ち受けていた。

8月21日(土)夜11時25分放送! 第2話のあらすじは...。

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玉岡直人(竜星涼)は「家、ついて行ってイイですか?」の取材中、コワモテの男性に絡まれ、心が折れそうになっていた。そんな折、見た目がちょっと派手なゆりか(馬場ふみか)と出会う。アプリで知り合った男性と待ち合わせしたが、すっぽかされたようだ。「タクシー代をお支払いしますので、家、ついて行ってイイですか?」――直人の申し出をゆりかはあっさり了承し、早速家へ向かうことに。
実は不動産の宅建士をしていたが、いろいろあって辞めたというゆりかの家は、ゴミや洗濯物が山積みになっていた。直人はそんな雑然とした部屋に飾られた一枚の写真に目が留まる。写っていたのは昔付き合っていた竜太(伊藤あさひ)。"一緒に歳を取ろう"と結婚の想いまで語っていたが、なんと自殺してしまったという。
友人との飲み会で知り合ったゆりかと竜太は、同郷であることをきっかけに意気投合。さらに誕生日も一緒だった。「人生で一番気が合う」と思える相手と巡り会った2人は、やがて付き合うことに。そんな幸せなカップルの前に待ち受けていた、哀しき運命とは一体――!?

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