【この記事の3行まとめ】
・声優の田村睦心と洲崎綾が「SNS」をテーマにした朗読劇を。
・"キラキラOL"にとって、SNSの「いいね」の数こそが自分の価値。
・同僚に「いいね」の数で負けたOLは手段を選ばず「いいね」を稼ぐが......！？
今や現代人の生活には欠かせないものとなったSNS。中でも影響力のあるユーザーは、インフルエンサーとして人々の憧れの的となっている。しかし、あまりSNSにのめり込みすぎるのは危険だ。「いいね」が欲しいがために投稿はどんどん過激になり、SNSに振り回される生活。今、スマホをいじりながら観ているあなたは、大丈夫だろうか。
"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」（毎週金曜深夜0時放送／ＢＳテレ東）。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。
8月13日（金）の放送では、田村睦心（「バトルスピリッツ 少年突破バシン」バシン役など）と、洲崎綾（「キルラキル」満艦飾マコ役など）が登場。OL経験のある洲崎は、「今から演じる役柄の感じでOLやってたんだな、とは思われたくない（笑）」と前置きし、田村と共にSNSにのめり込むOLの怪感話をお届け。
怪感話#35
「いいねの裏側」
南沢アケミ（洲崎）はいわゆる"キラキラOL"。朝はコールドプレスジュースを作り、写真に撮ってSNSに投稿。「いいね」の数を、自分の価値だと思っていた。
アケミが嫌っている、マイペースな会社の同僚・山下ハルカ（田村）がSNSを始めた。投稿を見てみると、アケミとは正反対の、飾らない"丁寧な暮らし"。しかも、アケミの10倍は「いいね」をもらっている。アケミは、努力せず「いいね」をもらっているハルカに腹が立った。
一方、地味OLのハルカは、実家への仕送りなどのやりくりのため、貧乏な暮らしをしている。ズボラで見た目を気にせず、コミュニケーション下手なハルカは、アケミに嫌われていると感じていた。そのアケミに、なぜかSNSの友達登録を申請されて驚いたが、「いいね」の数で勝ったことに妙な優越感を覚えた。
3ヶ月後。アケミはあらゆる手段を使って「いいね」の数を稼ぎ、インフルエンサーに。過激なダイエットや違法スレスレの海外サプリにも手を出し、「いいね」の数は増える一方だ。
ある日、ハルカは、アケミがタバコを吸っているところを目撃。確かSNSで、タバコは吸わないと言っていたはず。ハルカがとっさにスマホの録画ボタンを押すと、アケミに気づかれてしまった。怒ったアケミは、こう叫んだ。
「お前みたいな奴はな、私にいいように利用されてりゃいいんだよ！！」
アケミがハルカを友達登録したのは、フォロワーを増やすためだったのだ。
「人を騙して、自分に嘘をついて、それでも『いいね』が欲しいんですか！？」
ハルカの言葉に逆上して飛びかかるアケミ。一瞬の隙をついて、ハルカは先ほど撮った動画を投稿した。
3ヶ月後。アケミは会社を辞め、行方知れずに。動画が拡散されてアカウントは大炎上。個人情報まで特定されてしまったのだ。
この時の快感が忘れられず、ハルカは完全匿名のアカウントで、浮気や不倫の匂わせ記事の本人特定などをするように。
暴露系インフルエンサーとして、今日も「いいね」を大量に稼いでいる。
関、田村、洲崎によるスタジオトークでは、田村が酒に関するエピソードを披露。酔って帰り、共同玄関で寝ていたことがある田村。収録前日も、ウイスキーのミニボトルを1本空けたそう。その時間、洲崎が朗読劇の練習をしていたと知ると、「うわー！ ごめん！」と慌て、笑いを誘っていた。
次回8月20日（金）の放送は、大好評だった小林裕介と天﨑滉平の名作をアンコール放送。隣人の叫び声に悩む男にまつわる怪感話をお届け！
番組が初の書籍化！ 「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」（宝島社刊／価格1,430 円<税込>）が発売中。番組で披露した選りすぐりのゾクッとするけど癖になる、怪感話を24編収録！
