妊婦に危険な生肉を食べさせたのは...!?「タルタルステーキ」をめぐる嫁姑の複雑な関係:シェフは名探偵

公開: 更新: テレ東プラス

すぐにお節介を焼いてしまうシェフが、人並み外れた洞察力と推理力で訪れた客の謎を解くグルメミステリードラマ「シェフは名探偵」(毎週月曜夜11時06分放送/テレビ東京ほか)、第7話を振り返る。

町の小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」。店のメンバーは、シェフの三舟、スーシェフ(副料理長)の志村洋二(神尾佑)、ソムリエの金子ゆき(石井杏奈)、ギャルソンの高築智行(濱田岳)。

ある日、メニューにはない「牛肉のタルタルステーキ」を要望し、さらに来店する日にメニューに載せて欲しいという変わった予約が入る。

予約を入れた福岡は、友人の亜子と、着物の着付けの先生・緒方(熊谷真実)とともに来店。福岡と亜子は緒方の弟子で、緒方は亜子の姑だという。タルタルステーキが好物の緒方はメニューから「あか牛のタルタルステーキ」を注文。福岡も同じものを、亜子は煮込み料理を頼む。

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亜子が付けているマタニティマークが気になっていた志村は、オーダーを聞いて安堵する。妊婦に生肉は良くない。生肉に含まれている恐れのあるトキソプラズマという原虫は、中まで火を通さないと死滅せず、妊婦がトキソプラズマ症に感染すると、お腹の中の子供にも影響を及ぼす可能性があるのだ。

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ところが、タルタルステーキに感激した緒方は「ちょっと食べてみて」と亜子に勧める。高築たちが気づいた時にはすでに遅く、亜子は口にしてしまっていた。

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高築が思い返してみると、予約の時から妙だった。予約をした福岡は、タルタルステーキを特別メニューとして提供するのではなく、敢えてメニューに載せて欲しいと言ってきた。緒方がタルタルステーキが好きで、自分の注文した料理を人に食べさせることがよくある人だとすると、福岡はそれを利用して......!?

高築の考察を聞いた金子も......福岡は亜子を嫌っていて、自分の手を汚さず亜子を苦しめた!? もしかしたら、福岡は亜子の夫のことが好きで嫌がらせを!? もしくは、亜子だけが緒方に気に入られていて、同じ生徒として嫉妬から......!? と、妄想が止まらない!

数日後、再び店を訪れた亜子と福岡により真相が明かされる。亜子は、この店で食事をする前からトキソプラズマ症に感染しており、子供に感染させないための治療を受けていた。しかし、子供に影響が出てしまった場合、昔気質で厳しい姑・緒方に強く責められるのではないか......。亜子から相談を受けた福岡は、緒方の好物とクセを利用することを思いつく。自分が勧めたタルタルステーキが感染の原因と思わせれば、緒方も亜子を責められないはずだ。

福岡の狙い通り、来店の翌日、緒方は亜子にタルタルステーキを食べさせたことを謝ってきた。もし子供が感染していたら全て自分のせいだ、と。

ここで三舟が驚きの発言を。

「緒方様に出したタルタルステーキは、生肉ではありませんでした」

実は、三舟は、事前に緒方から相談されていた。最近、生肉にあたって食中毒になったという緒方に、生肉を使わないタルタルステーキを作ってほしいと頼まれたのだ。自分のために好物のタルタルステーキを食べられる店を選んでくれた福岡への気遣いだった。あの日、亜子は生肉を口にしていなかったのだ。では、なぜ緒方は亜子に謝ったのか? 三舟に促され、緒方は秘密にしていた思いを明かす。

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また、大学生のグループが来店。その中の一人・嗣麻子(宮下かな子)は裕福なお嬢様で、この日のために高級ワインを用意していた。しかし、仲間たちは嗣麻子のワインが目当てで、実は彼女を疎ましく思っている様子。特に、遥香(鞘師里保)は、「次から嗣麻子抜きでやらない?」と仲間にささやき、さらに嗣麻子が来る前にみんなにお金を渡していた。そこには、本当の友情からの優しい嘘が!? 志村が三舟について行こうと心に決めた感動エピソードも明らかに!


次回7月26日(月)放送のドラマ「シェフは名探偵」第8話は?

第7話
三舟忍(西島秀俊)と父・英雄の再会の日。なぜか英雄の代理だという安倍実花(奥貫薫)が現れて――。小倉大輔(佐藤寛太)がパン屋を開店することになり三舟はメニュー考案を手伝う。だが店長の斎木(近藤笑菜)と副店長の中江(さとうほなみ)が方向性で対立。不穏な空気が流れる中、『パ・マル』に来店した大野和真(山本耕史)は、中江が試作したブリオッシュに目を留める。実はブリオッシュにまつわる切ない思い出が...。

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