中国で日本産ホタテが人気 経済再開で輸出も増加<WBS>

公開: 更新: テレ東プラス

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中国での需要が増えている日本産ホタテ

いま、日本のホタテが海外で人気です。特に中国への輸出が増えていて、中国内の飲食店では経済が正常化し消費が拡大する中、旅行ができない日本の味を求める客が増えているといいます。

北海道の北部にある猿払村。水揚げされていたのは村の名産であるホタテです。地元の漁師は「大型のサイズが取れているので、国内のみなさんはもちろんなんですが、海外の人にも食べてもらいたい」と話します。

ホタテは今、海外への輸出が好調。北海道内で輸出向けのホタテを扱う卸会社「進風」の山田英司さんによれば「ボリュームは中国が一番多いですね。近年問い合わせであったり、実績があるのは中国がダントツだと思います」といいます。昨年は中国からの問い合わせはほとんどありませんでしたが、6月から問い合わせが相次ぎ、今も24トン分の相談が来ているそうです。

13日に発表された中国の今年上半期の貿易統計によりますと、世界的な経済活動の正常化から、輸出入ともに昨年より3割以上増加。日本からの輸入も3割近くの伸びとなりました。5月には、函館税関管内からのホタテを含む魚介類・同調製品の輸出額は前年同月比で13.7%増となっています。

中国・北京にある「極・北海道寿司」では、刺身やお寿司が人気ですが、今注文が増えているのが、ホタテを使ったひと皿です。この店では、北海道産のウニやホタテ、ホッキ貝などを航空便で仕入れて提供しています。

客単価は1人約1万5000円ほど。経済が正常化し、消費が拡大する中、旅行ができない日本の味を求める客が来店するなど好調だといいます。

オーナーの李道興さんは「おいしいものを食べるなら高いお金を払ってもいいとお客さんは思っている。この1〜2年は(日本の水産物の販売は)延びると思う」とさらなる需要の高まりを期待していました。


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