寝室のチェストから出てきたのは精力剤。「こんなもの使ってまで、あの女と浮気したいの?」妻はその場で崩れ落ち...

公開: 更新: テレ東プラス

【3行まとめ】
・ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」第5話「戦う覚悟」の内容をプレイバック!
・妊娠している優香は夫のモラハラと戦うため、香住の家に身を寄せる
・一方、和真が隠していた精力剤を見つけて落ち込む文は、和真の同僚・高梨にホテル街へ連れていかれる

「ドラマだからこその展開が面白い。秋元(才加)さんの姉御感がいい!」「ドラマって、結局ドロドロ不倫ものが1番面白いし夢中になると思う!」などSNSでも話題。
ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」を、毎週水曜深夜0時40分から放送中!
誰もが羨むような夫と新婚生活を送っていた文(あや)(比嘉愛未)だが、ある日、夫・和真(竹財輝之助)のスマホに届いた意味深なメッセージから、浮気疑惑が浮上する。文は2ヵ月のセックスレスも重なり、不安を募らせながらも証拠探しに動き出す。嘘と真実、純愛と裏切りが交錯するざわハララブストーリーだ!

「テレ東プラス」では、毎週ドラマのあらすじを紹介。今回は、第5話「戦う覚悟」の内容をプレイバックする!

文(比嘉愛未)は、周囲が羨むイケメンで誠実な夫・和真(竹財輝之助)と平穏ながらも幸せな生活を送っていた。しかし、和真の携帯に届いた意味深なメッセージをきっかけに、浮気を確信。それでも「別れたくない」と妊活を決意し、浮気の決定的な証拠を掴むのを避けていた。
そんな中、高校時代からの友人・優香(瀬戸さおり)からスマホに「死にたい」というメッセージが届く。新婚にも関わらず、夫の佳樹(佐野泰臣)に怯えている様子だった優香。文は、和真の運転で優香の家に駆けつける。

「優香!」

玄関の扉は開いているのに、人の気配がしない。もしも部屋の中で優香が倒れていたら...! 文はリビングのドアノブに手を掛けるが、怖気づき開けることができない。
その時、中から『カチャリ』と音がして、急いでドアを開けると、薄暗いリビングの床一面に割れた食器が散乱し、優香が呆然と座り込んでいた。遅れてリビングに入って来た和真も、その凄惨な光景を見て立ち尽くす。

「文ちゃん...私、役立たずの足手まといかな。無価値な...社会のゴミかな」

「佳樹さんね。あんたにそんな酷いこと言ったの。佳樹さんはいつもそんなことあんたに言うの?」

高校時代からの友人・香住(秋元才加)がいつの間にかやって来て、リビングの電気をつけると、優香の目から涙が溢れる。

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「私が出来損ないのグズだから。私は家にいるだけなのに、ちゃんとしたご飯すら作れなくて。こんなんじゃ私、いいお母さんになんてなれない...」

「じゃあ、やっぱり」

妊娠を隠してきた優香が、涙ながらに頷く。最近は悪阻が酷く吐いてばかりで、仕事から帰ってきた佳樹に「なんで飯の支度が出来てないんだよ。この出来損ないのクズ」と責められるのだという。
この日も、カッとなって立ち上がった佳樹がテーブルクロスを引っ掛け、食器が次々と床に落ちて割れてしまったのだ。

「優香がいい奥さんになりたいのは分かるけど、頑張れば頑張るほど、佳樹さんは酷いことするんじゃないかな。何をしても許してくれるって、平気でこんなことするんじゃないの?」

「文の言う通りだよ。優香は佳樹さんが気持ち良く横柄になれる環境を必死に作ってるんだよ」

「だって私は...香住ちゃんとは違う。稼ぎのない専業主婦だから...」

「専業主婦だから何? あんた、このままだと一生あの男の奴隷だよ。本当にそれでいいの?」

優香はハッとした表情で香住を見上げ、少し考えた後に首を振る。

「だったら、勝つしかないよ!」

「...勝つ?」

「負けっぱなしのこの状況を変えるの。プライドの高い子どもはね、見捨てられるのが一番怖いんだよ。紙とペンは?」

「え?」

「置き手紙してここを出るよ。とりあえず私の家に来な」

「そんなことしたら、ますます佳樹さんを怒らせる」

「そんなの気にするからつけ上がるんだよ! 料理も洗濯もできない男が、1人にされたらどうなると思う?」

「それは...すごく困るよ」

「そう、困らせてやるの! そうすればあいつも気づく、自分ひとりじゃ何も出来ないんだって。そうやって怖がってる限り、あんたは一生カゴの鳥だよ? この家から飛び出して、『捨てられるかも』って恐怖心を植えつけてやんなよ。勝つためには、自分の不安や弱さとも戦わなきゃなんならないんだよ」

香住の言う通りだと文も思う。環境を変えるには、自分を変えなければいけない。それには、自分が変わる怖さを受け入れるしかない。『傷つきたくない、事を荒立てたくない』ではダメなのだ。
香住は2〜3日分の荷物を用意するように優香に指示するが、一部始終を静観していた和真

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「いきなり出て行くっていうのは、さすがにやりすぎじゃないかな。ご主人にも、何か人に言えない事情が...」

「事情? こんなことして良い正当な事情があるっていうんですか」

「でも、出て行くにしても一回話し合った方が」

「浮気もDVも、最低なことをしている男に制裁を与えるにはこうするしかないのよ!」

「!」

『浮気』という言葉に、ドキリとして黙り込む和真。香住は優香に向き直り、「行くよ」と手を差し伸べる。決意したように頷いた優香は、その手を握り、家を出て行くのだった。

荷物をまとめ、香住のマンションにやって来た優香と文。着くなり、「ごめんね、優香。私...自分は寂しい独身、優香は幸せな奥さんだって勝手に決めつけて、こんなに追い詰められてるって気づけなかった。この間、家に行った時だって、あんたの態度が変だったのに見てみぬふりして...」と謝る香住。優香は礼を言い、

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「やっぱり香住ちゃんは頼れるキャプテンだね。今も昔も、私たちのキャプテンだよ」と微笑む。さらに、文とレディースクリニックで偶然出くわした際、「妊娠してない」と嘘をついたことを謝る。

「あの時は佳樹さんの子どもを育てる自信がなくて、産んでいいのか迷ってた。でもさっき、初めてお腹の子が動いたの。この子を守れるのは私しかいないと思った。私、強くなる。この子のために強くなるから!」

泣いた顔を笑顔にして、力強く宣言する優香。お母さんになるのだから、優香はきっと強くなる。しかし、自分にはまだここまでの強さも覚悟もない...文はそう思うのだった。

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香住の部屋を後にし、和真と合流した文。海辺で夜景を眺めながら「優香さん、大変だったんだね」と和真。その深刻さには文も気づけなかったが、「あんな風になる前に話し合えなかったのかな。夫婦なのに」という和真の言葉に、「じゃあ、夫婦ってなに?」と疑問を投げかける。

「夫婦なんて、もともとは他人だよね。愛情がなくなったらただの同居人だよね。それでも一緒にいる意味って」

「ちょ、ちょっと待って! なんで急にそんな話するの?」

予想外の言葉に、うろたえる和真。

「なんとなく。ちょっと疑問に思っただけ」

「びっくりした」

「......」

「夫婦も色々だけど、俺は文ちゃんに対する愛情は変わらないし、ずっと守りたいと思ってる」

「...その愛情が他人に向いたら? 私はいらなくなるよね」

「いらなくならないよ。文ちゃんはそんな簡単な存在じゃない」

じゃあ、あの女はどんな存在? ただ一時の遊びで、割り切った関係とでも言うのだろうか。そんなことを考えていると、「そろそろ行こうか」と車に戻ろうとする和真。文は和真を呼び止め、「私は和真を愛してる。けど、和真が信頼できなくなったら、一生一緒にいられる自信はない」と言う。

「じゃあ、信頼されるように頑張るね」

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と笑顔を見せる和真。自分にも彼女にも、調子の良いことを言ってるのかもしれない。一番そばにいるのに、どんどん和真が分からなくなっていく...。

その頃、夜の街では、文のパート先の同僚・樋口(※樋の字は旧字体。坂東龍汰)が物思いに耽っていた。数日前、自分に思いを寄せる真奈美(安倍乙)が突然自宅に押しかけてきて、「誰か好きな人いるの?」と問い詰められたのだ。

「好きってなに? そんなの種族保存の本能だから。俺、恋とか愛とか一ミリも信用できない人間だから」と答えた樋口。欲望にまみれた男女がホテルに消えて行くのを横目に「くだらない。愛だの恋だの」と呟くが、その脳裏に浮かぶのは文のことだった。

翌朝、いつものように家事をこなす文。なぜ自分は、浮気を確信していながらも、和真を問い詰めることが出来ないのだろう。しかしそれは今に始まったことではなく、昔からそうだった。
高校生の頃、香住・優香・さやか(黒川智花)と男子4人でカラオケに行った時のこと。飲み物を取りに行き、帰ってきた文が目にしたのは、自分の彼氏が他の女とキスをしている場面。思わずその場から逃げ出した文だが、彼を問い詰めることもせず、別れを告げた。あの頃から自分は何も変わっておらず、事なかれ主義で臆病者のままだ。
そう考え込みながら寝室に入ると、チェストの引き出しが一つだけ閉まっていないことに気づく。押し込めようとするが、何かが引っかかり閉まらない。不思議に思った文が引き出しの奥に手を伸ばすと...。

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出てきたのは、精力剤のマカ。

「なにこれ...。こんなもの使ってまで、あの女と浮気したいの?」

その場に崩れ落ちる文。

「私たちは終わりだ...もう終わりなんだ」

浮かない顔でコールセンターに出勤した文。後ろから樋口が呼び止め、「顔、パンパンっすね。大丈夫ですか? せっかくの美人がブサイクになってもったいない」とおどける。しかし、いつものようにリアクションしない文に「今日は全然乗ってこないんスね」と樋口。

「ごめんね、気を使わせて」

「別に。泣かなきゃいいのにって思ってるだけですよ」

「......」

仕事を終え、夜道をトボトボ歩く文。どんな顔で和真に会ったら良いのか分からず、思わず「帰りたくない」と呟くと、意外な人物が声をかけてきた。和真の同僚・高梨(小久保寿人)だ。

「今、帰りたくない...って?」

「いや、あの...」

「ちょっとお時間あります? 中山のことで、耳に入れておきたいことがあるんです」

高梨について歩いて行くと、ホテル街に辿り着いた。戸惑う文に、「和真が部下のさとみ(伊藤萌々香)と浮気をしている」と高梨。

「中山も酷いよね、こんな綺麗な奥さんをおいて若い女に走るなんて。でも、文さんも同類か。こないだ若い男とイチャついてたでしょ」

数日前、樋口と2人で食事をしているところに偶然出くわした高梨。文は浮気を否定するが、いきなり両手で壁に押しつけられ、身動きが取れなくなる。

「夫婦ともども楽しんでるんだったらさ、俺とも遊ぼうよ。実は合コンの時から文さんのこと気になってたんだ」

髪を撫で、唇を近付けてくる高梨。文が思わず悲鳴を上げた瞬間、誰かが高梨の腕をトントンと叩き、振り向いたその頬に拳を一撃食らわせた。

「痛っ!」

地面に転がった高梨が、いきなり殴ってきた相手を見上げる。拳を握りしめてそこに立っていたのは...。

7月14日(水)深夜0時40分放送! ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」第6話「嘘の正体」のあらすじは...。

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和真(竹財輝之助)と顔を合わせたくなかった文(比嘉愛未)は、しばらく母親(佐藤直子)のアパートで過ごすことに。そんな中、樋口(坂東龍汰)から、和真とさとみ(伊藤萌々香)の密会場所を突き止めたと連絡が入る。ためらいつつも現場へ向かい、樋口と一緒に待ち伏せをする文。「やっと浮気を疑い続ける苦しみから解放される...」遂に証拠を掴む時が! 果たして浮気は真実なのかさらに予期せぬ裏切りが文を襲う...。

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