水川あさみ“栄利子”と山田真歩“翔子”の寂しくも前向きな決断に「心にぽっかり穴が」「希望を感じてよかった」

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水川あさみが主演を務める土曜ドラマ9『ナイルパーチの女子会』(BSテレ東、毎週土曜21:00~)の最終話となる第8話が、3月20日に放送。水川演じるキャリアウーマンの志村栄利子と、山田真歩演じる主婦の丸尾翔子が迎えたラストに、インターネット上では様々な感想が寄せられた(以下、ネタバレが含まれます)。

同ドラマは、「第28回山本周五郎賞」「第3回高校生直木賞」を受賞した柚木麻子による同名小説を原作に、女性同士の友情のあり方を描く衝撃作。前回の第7話では、栄利子に迫ってきた同僚の杉下康行(淵上泰史)が、派遣社員で婚約者の高杉真織(小池里奈)にペンで手を刺されてしまった。

杉下を完全にやり込めた真織は、会社に馴染んでおらず、仕事もうまくいっていない栄利子に「もう来ないほうがいいよ」と伝え、「いい加減水槽を変えろって言ってんだよ。離れなきゃいけないんだよ、この場所から!」と忠告。家に戻った栄利子は、母親(宮地雅子)に会社で居場所がないことを報告し、これまで向き合ってこなかった関係に向き合うとする。

一方、夫の賢介(篠原篤)から離れて、実家で倒れた父親の世話をしていた翔子のもとを、編集者の花井(信川清順)が訪問。翔子は花井から主婦インフルエンサーのNORI(安藤聖)への連絡を止めるように注意され、自分がいつの間にかNORIに執着していたことに気づき、「なにこれ、これじゃまるであの人みたいじゃない」と笑ってしまう。そして、高速バスで東京からやってきた賢介と話し合い、これまで迷惑をかけられ続けた父親にも思っていたことを伝える。

その頃、栄利子は翔子と初めて女子会をしたファミレスで、かつて友人だった小笠原圭子(森矢カンナ)と再会。ファミレスでアルバイトを始めたという圭子は、仕事も友達関係もダメだったお互いの境遇について自嘲気味に笑う。高校時代のことを思い返しながら、女同士の友情について言葉を交わす2人。圭子は、友人関係は変わっていくものだとしながらも、「でも、2人が大人になったとき、街でばったり会うかもしれないじゃん。そんとき、たった数分でいいから気分よく立ち話ができたら、それで十分なんじゃないかな」と話す。

翔子(山田真歩)
翔子(山田真歩)

圭子と栄利子の間にあったわだかまりは溶けつつあった。栄利子は、佳子から翔子が東京を離れると聞かされ、「連絡するのはこれが最後だから、少し話してもいい?」と翔子に連絡。栄利子の実家で一緒の時間を過ごした2人は、他人の評価に振り回されてきた自分たちのことを振り返る。そして栄利子は、翔子に対して最後にあるお願いをするのだった。

それぞれの関係に決着がつき、全員が希望を見いだせる結末に、ネット上では絶賛のコメントが続出。「自分自身を見つめ直して、ちょっとだけ変わり始めているっていう前向きに捉えられる終わり方で良かった」「なんか心にぽっかり穴が空くような最終回だった。そこにこれから新しく色々なものをしまっていけるような穴」「静かに見守る最終回だった。面白いドラマだったな」「ロスになってる……最後の終わり方良かったなぁ」「ずっと溺れてたのが、最後に少しだけ息ができるようになるような終わり方で希望を感じてよかった。淋しいのがむしろ清々しい」「栄利子、翔子、圭子、みんなが新たな視点を持てる終わり方でよかった」などの声が寄せられた。

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