逃げるように流れ着いた礼文島…後悔だらけの50年を生きる81歳女性の波乱万丈の人生とは?

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3月15日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、北海道の礼文島で深夜海沿いを歩いていた女性に声をかけた。島で唯一のコンビニエンスストアからの帰り、と重い荷物を持つてる子さん(81歳)の自宅に向かった。

終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。MCは、矢作兼おぎやはぎ)とビビる大木らが務める。今回は、荷物を運ぶ代わりに家にお邪魔することに。

築100年以上の家に一人暮らしのてる子さんは、50年前に漁師の旦那様に嫁ぐためにここにやって来たが、すでにご主人は他界してしまったとのこと。両親のいなかったてる子さんは15歳で自立し、働いていた刑務所で出会った受刑者と結婚したものの、暴力が原因で離婚。札幌で働いていた時に、礼文島での嫁探しの知らせを受け、まだ見ぬ人に嫁ぐためこの島に来たと話すてる子さんは「礼文島に来たことが運の尽き」とぼやいた。

「結婚もよくなかったな……」と遠い目をするてる子さんは、白血病にかかってしまった当時小学校3年生の長男の世話をするために旭川市内の病院に通っていた。しかし夜にかかってくる旦那様からの罵りの電話に、このまま逃げてしまおうかと頭をよぎるが「お母さんと一緒に生きたい」という次男を思い出すと、置き去りにすることもできず、なんとか踏みとどまったと振り返った。

「礼文島に来てよかったですか?」と聞くと「後悔している」と即答し「この島に来て『よかった!』と思うことは?」と質問を変えても、さみしく笑って「ないな」と首を振るてる子さんだったが、気づけば礼文島での生活も50年目になっていた。

「生きてた時はよくしてもらえなかったけど、死んだ人に罪はないから」とつぶやいて「それでもちゃんと線香あげるんだからババ(私)を見守ってくれ」と憎まれ口をたたきながら手を合わせるてる子さん。「人間はみんな苦しいんだから、くよくよしないでこれから少しでも楽しく生きたいと思う」と前向きな気持ちを語っていた。

1年半後、てる子さんの自宅を再訪するものの、怪我で入院していたてる子さんに対面は叶わず、後日リモート対面すると、これから息子さん一家がお見舞いに来てくれることを嬉しそうに報告してくれた。そしてスタッフにも「お兄ちゃん、怪我だけはしないでね!」と健康への心遣いを見せ「またぼろ宿だけど来てくださいね。待ってるからね!」と笑顔でメッセージを送っていた。

次回は、3月22日に放送される。

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