竹財輝之助、アルコール依存に苦しむ患者の熱演に「こういう役見たかった」「俳優としての引き出しがたくさん」

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4週連続で放送されるドラマスペシャル『神様のカルテ』(テレビ東京系、毎週月曜20:00~)の第三夜が、3月1日に放送。インターネット上では、アルコール依存に苦しむ患者を演じた竹財輝之助について多くの反応があった(以下、ネタバレが含まれます)。

伊東四朗、福士蒼汰
伊東四朗、福士蒼汰

現役の医師・夏川草介の同名ベストセラー小説をドラマ化した本作。長野県松本市にある「24時間、365日対応」を掲げる本庄病院を舞台に、当直のときにはなぜか急患が押し寄せてしまうジンクスを持つ栗原一止(福士蒼汰)を中心に、病院で働く人々、病院に訪れる患者たちの人間模様を描く。

病院にぜん息持ちのマロリーワイス患者(食道裂傷 ※嘔吐物の中に吐血が見られる症状)の榊原信一(竹財)が搬送された。処置をしてくれた一止に挨拶する彼を見て、病棟主任看護師・東西直美(大島優子)は「シンちゃん?」と驚く。

竹財輝之助
竹財輝之助

一止は、榊原に黄疸の症状があったため、薬を変えると説明。彼が大事にしているというロマン・ロランの著書「ジャン・クリストフ」(下巻)を目にした一止は、プレミアものの一冊を触らせてもらって大興奮。上巻をどこかになくしたと聞き、つい「惜しいことを!」と大きく反応してしまった。榊原は、本作の主人公のように作曲家の道を志していたらしい。

その後、一止は榊原のある姿を目撃。翌日、看護師と共に彼のもとへ向かい、病室を変えると宣言した。榊原は入院中にも関わらず、酒を飲んでいたのだ。「肝機能の悪化も黄疸も薬の副作用ではありませんでした。あなたが入院後もひそかに酒を飲んでいたからだ」と指摘。個室に移動して治療を継続するか、断酒医療のある病院へ転院するか話合いをすることに。そうして説明していると、東西がやって来て「シンちゃん。何やっているの。世界一の交響曲を書くっていう夢は?」と怒りをぶつける。続けて、点滴を抜き「ここは病院です。いろいろな人が病気と闘っています。治す気がないのなら出て行ってください!」と一筋の涙を流した。

竹財輝之助
竹財輝之助

彼女が出て行った病室で榊原は「泣きたいのに泣けない。死にたいのに救急車を呼んでしまう。点滴くらい自分で引き抜けるのにそれもやらない。ダメ人間ですよ。僕は」と落ち込む。

その後、一止は東西と飲むことに。榊原は東西が通っていた女子校の音楽教師だったという。教師をしながら作曲家の活動をしている彼に、東西は一方的な片思いをしていた。10年前、彼が作った曲が新人賞を獲得。花束を持って家に押しかけると、彼がレストランに連れて行ってくれた。しかし、そこに女子校の関係者がいた。彼は校長、同僚、保護者から責められる形となり、退職をよぎなくされた。東西が看護師になったのは、榊原がぜん息で苦しみながらも、作曲をしている姿を見たから。命がけで夢を追いかける人を本気でサポートしたいと思ったのだという。東西は、この10年、密かに彼を思い続けていたことを明かした。

竹財輝之助
竹財輝之助

数日後、榊原は自ら転院することを申し出た。そんな彼に一止が「ジャン・クリストフ」の上巻をプレゼント。今日は休日だという東西から「(上巻は)憧れた音楽教師から拝借したもの」だと聞いたと一言。榊原は合点がいったように「そういえば、直美に貸してた!」と思い出す。この本さえあれば、榊原に会う口実ができるからと東西が持っていたのだという。その後、彼は別の病院へ転院して行った。

ネット上では、榊原を演じる竹財について「竹財さんのこういう役見たかったのー!!!」「アルコール依存症はやはり怖い」「俳優としての引き出しがたくさんあるのかなと思いました」「竹財さんて役によってガラッと印象が変わると思うんだよなぁ」との声があった。

次回第四夜(最終話)は3月8日に放送。一止は、最先端医療を学ぶため、大学病院での勤務を決意する。

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