香取慎吾演じる万丞、罪の意識がない殺人少年への“魂の訴え”に「胸がしめつけられた」の声

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香取慎吾が主演を務めるドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系、毎週月曜22:00~)の第3話が、2月8日に放送。インターネット上では、万丞渉(香取)が殺人を犯した少年へ問いかける姿に「グッときた」「胸をしめつけられる」との声があった(以下、ネタバレが含まれます)。

日本語で“匿名”を意味する言葉“アノニマス”。社会問題となっているキーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)に対応するために新設された“指殺人対策室”を舞台に、主人公・万丞渉らクセの強いメンバーたちが、顔の見えない犯罪者=アノニマスに立ち向かっていく。

ホームレスの井田諭(剛州)が、名門高校に通う片山蓮(青木柚)に殺害された事件から1か月。彼の個人情報が特定され、ネット上で晒された。間違った情報も多く、蓮の父・遼太郎(戸田昌宏)から犯人逮捕の依頼を受けた。

関水渚、香取慎吾
関水渚、香取慎吾

両親や学校など、聞き込みをしていく万丞たち。蓮と面会すると「もう僕の人生終わったんで」「何を償うんですか?」とホームレスを殺したことで、自分の人生が無茶苦茶になるのが不条理だと問いかけた。碓氷咲良(関水渚)は言葉を失い、万丞は何も言わなかった。

紆余曲折があり、とうとう犯人が捕まった。そのことを蓮に報告すると「別に捕まえてもらわなくて良かったんですけどね」「晒したい奴は晒せばいいじゃないですか。そんなことされたって僕の状況は何も変わらない」と、投げやりな態度を見せる。

万丞は、蓮が変わらなくても、今後、罪を犯した未成年に罪を償うチャンスを与えるためにも、犯人を逮捕することが重要だと一言。「罪を償う気がない人間がどうなろうと、どうだっていい」と万丞が話すと、蓮は嘲笑い「罪って……。“たかが”ホームレス一人くらい」とつぶやく。

関水渚、MEGUMI、清水尋也
関水渚、MEGUMI、清水尋也

彼の言葉に、万丞は「井田諭だ。ホームレスじゃない」と打ち返す。続けて「今から53年前、新潟市の……」と経歴を述べ始めると、蓮は「は? 何言ってんのこの人」と悪びれる様子を見せない。それでも万丞は続ける。

高校を卒業して地元の会社に就職。女性と結婚し、娘ができたことや、事業に失敗してホームレスになったことなど、彼の一生を教える。そして「お前が殺したのは、井田諭という一人の……一人しか存在しない人間だ」と真っ直ぐな目で見つめた。

関水渚、香取慎吾
関水渚、香取慎吾

動揺を隠せない蓮は「マジで何言っているのか分かんねーんだけど。あいつらは社会の底辺のクズなんだから、それを殺したからなんだって言うの!?」と訴える。そんな彼を寂しそうな顔で見つめる万丞。

彼の母親・片山百合絵(紺野まひる)は、“モラハラ”がひどく、間違った価値観を持つ父親の影響もあったとし「今日、お父さんと離婚してきました。今までごめんね。あなたに何も教えてあげられなかった。何が正しくて、何が間違っているのか。あなたは間違っている! これから人を殺したことを一生忘れずに生きていきなさい。あなたが後悔するなら、お母さんも一緒に後悔します」とぶつけた。厳しくも優しく包み込む母に、蓮はとうとう自身の罪を認識したようで「……俺どうすればいい?」と問いかけた。

ネット上では、万丞が語りかけた言葉に「少年を諭すあの言い回し……グッときた」「今日の内容は胸がしめつけられるものだった」「香取さんは大人の懐の深さというか円熟というか新しい段階に入った気がする」といった声があった。

次回第4話は2月15日に放送。元アイドルの真壁澪(田中美里)が、夫の清二(小松和重)と共に相談にやってくる。既婚男性とのW不倫を報じられてしまったという。

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