石原さとみが主演を務める新春ドラマスペシャル『人生最高の贈りもの』（テレビ東京系）が、2021年1月4日（月）20時から放送される。このほど合同取材会が行われ、石原自身が熱望していた“岡田惠和脚本”の魅力や共演者との撮影エピソードなどを振り返った。
本作は、脚本・岡田、演出・石橋冠で贈るヒューマンストーリー。余命わずかなことを隠して里帰りした娘・ゆり子（石原）と父・亮介（寺尾聰）との、温かくも切ない心の交流が描かれる。
以前から岡田脚本の大ファンだったという石原は「いつか出演したいと思っていたんです」と笑顔を見せると、念願叶った本作の脚本について「最初のト書きからすごく吸い込まれ、一瞬にして想像力が湧きあがりました」と語る。
脚本には「……」がとても多く、石原いわく「演者に任せてもらっているような、文字先行ではなく、人を見て書いてくださっている感じがしました。また、託してくださるような、とても愛を感じました」と絶賛。
余命がわかっているという女性の役。石原は「始まる前に石橋さんやプロデューサーさんとしっかり話が出きたことが大きかった」と準備段階で意思疎通ができたそうで、「現場に入ったとき、スタッフ、キャスト含めた皆さんの温かさを感じ、とても愛にあふれているなと思いました。どんな表情も無理せず、自然に演じられました」と撮影を振り返る。
父親役の寺尾については「台本を読まれたときに『こういう石原さとみが見たかった』とおっしゃってくださいました。とても気さくにお話してくださり、本当の娘のように接していただけました」と笑顔。撮影後、プライベートでも交流を持ち、「寺尾さんのライブに行かせていただきました」と明かした。
一方、夫・繁行役の向井理とは本作が初共演。「初めてとは思えないぐらい、すんなりと最初からコミュニケーションがとれました。無理せずしゃべれるような空気感を作っていただけたのが、とてもありがたかったです」と感謝の言葉を述べる。
石原自身が、もしゆり子と同じような境遇になったら……という質問には「私は命にしがみつきたい。一緒に病気と闘ってくれる仲間たちがいると思うので、そういった強い味方たちと共に過ごしたい」とコメント。
「岡田さんの作品に出演でき、石橋冠監督やキャストの皆さんと出会えたことがとても嬉しかった」としみじみ述べた石原。普通の日常を過ごすことが、どれほど尊いことなのか――そんなことが伝わる作品だという。
最後に石原は「それぞれの登場人物の表情を見てほしい」とアピールした。
