福本莉子、ギャル姿で新境地「外見が変わると気分が変わります」『歴史迷宮からの脱出』インタビュー

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福本莉子さんが主演を務めるドラマ25『歴史迷宮からの脱出 〜リアル脱出ゲーム×テレビ東京〜』(テレビ東京ほか、毎週金曜24:52~)が現在放送中。未来に改ざんされてしまう歴史を修正するため、福本さん演じる女子高生・谷田純と同級生の江畑伶人(飯島寛騎)が過去へさかのぼり、必要な暗号(=謎)を制限時間内に解き明かす新感覚 SF コメディドラマです。

“謎”の制作を担当しているのは、謎解きイベント“リアル脱出ゲーム”の仕掛け人・SCRAP。ニュースアプリ「SmartNews」と連携し、視聴者がリアルタイムで解答を入力。全国の参加者と解答順位を競い合うことができる“視聴者参加型ドラマ”という試みも話題になっています。

2016年に第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した福本さんは、今作で地上波連続ドラマ初主演。公開中の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』『映像研には手を出すな!』などで見せている姿とはガラッとイメージの違う“ギャル”役に挑んでいる福本さんに、ドラマへの思いを聞きました。

福本莉子さん
福本莉子さん

――“視聴者参加型ドラマ”という企画を聞いた時の印象は?

新しい挑戦で、おもしろそうだなと思いました。初回放送をリアルタイムで見ていたので、Twitterでみなさんが謎解きに挑戦されているのを「難しいよね」と思いながら見ていました(笑)。

――初回放送を終えて、ご自身のもとに届いた反響は?

Instagramに「見たよ」「おもしろかったよ」というコメントをいただきました。あとは、姉からもLINEが来ました。「純ちゃん、よかったよ」って(笑)。ふだんから、姉は作品についてよく連絡をくれます。

――ドラマの魅力はどこでしょう?

ドラマ自体もおもしろいですけど、謎解きもすごく難易度が高いです。セリフにもヒントや伏線がたくさん盛り込まれていて、台本が計算され尽くされていて、本当にすごいなと思います。テレビ東京の放送地域外の方でも配信アプリで見ることができて、同時に謎解きできるところもイマドキだなと思います。

――純という役柄をどう捉えて、どう演じていますか?

最初は「ギャル」としか聞いていなかったので、ギャルってなんだろう? と思っていたのですが、監督が「フワちゃんみたいな明るい子」とおっしゃっていて。次に何をするかわからない、いろんなことに興味がある楽しい子なので、切り替えが難しいです。1話ではテンションを上げるのが大変なところもありましたが、2話以降は純を演じるためのスイッチみたいなものが自分の中に出来たので、今はすごく楽しくやらせていただいています。

――今まで福本さんが演じてきたキャラクターとは、イメージが異なる役柄です。

髪の毛を茶色く染めて、今までで一番明るい色になりました。昨日、事務所に行ったら「意外と似合うじゃん!」と言われて、よかった~と思いました(笑)。ずっと黒髪でいたけど、「私、茶髪も意外と似合ってるんだ」って(笑)。

――(笑)。イメージと違う役を演じることについてはいかがですか?

ふだんそこまでテンションがブチ上がることはないので、不安ではありました。それに、純ちゃんってボケじゃないですか。でも、私はどちらかというとツッコミなので、私がボケられるのか、という心配もありました。けど、大丈夫そうです!

――自分と違うからこそ、演じていて楽しい?

そうですね。純ちゃんは自由なので、やっていてすごく楽しいです。勉強ができないおバカキャラだけど、意外としっかり冷静に物事も見られるので、そんなところもおもしろいです。

――今回、役作りはどのようにされましたか?

今回は見た目から入りました。髪を明るくして、メイクもしっかりめに。やっぱり外見が変わると、気分が変わりますね。

――ふだんから、どういう役作りを?

作品に入る前の準備期間が一番悩みます。私、ノートにまとめるタイプなんですよ。台本を読んで、まずは「名前、年齢、何年に何が起こって……」という役の基本情報を書きます。それで、「ここがわからない」とか「ここはどうなんだろう」という台本の疑問点を書き出して、視覚的に見えるようにしています。一番集中できるのがカフェなので、カフェで台本を読み漁っています(笑)。

――そこで生まれた疑問点を監督に相談するわけですね。そんな中で、印象的だった演出は?

この作品はタイムスリップしてからの緊迫感がすごいので、スピード感やテンポ感みたいなものを意識して演じています。それは、謎解きのドラマならではの感覚なのかなと思います。

――要潤さん、飯島さんとは初共演ですが、現場の雰囲気は?

要さんは、テストやリハーサルの時、たまにおもしろいことを入れてこられます(笑)。ロッカーから出てくる時の(手をクロスさせる)ポーズは、要さんのアドリブです。飯島さんは、虫が苦手みたいで……。タイムスリップするとだいたい山の中に飛ばされてしまうんですけど、「(虫を避ける仕草をしながら)ハッハッ」って虫を怖がってらっしゃいます(笑)。

――ドラマ初主演ということでプレッシャーは?

主人公である純ちゃんのキャラクターづくりで、「この子楽しいな」「このドラマおもしろいな」と思ってもらえるようにしなきゃ、というプレシャーはありました。でも、撮影に入ってからは、監督と江畑っち(飯島)と話し合いを重ねながら、楽しくやらせていただいています。自分の中でも違和感なく演じられてきているので、自信を持って、もっと後半、楽しく謎解きできたらなと思います。

――これまでに参加した作品で、立ち振る舞いを参考にしたいと感じた主演の方はいらっしゃいますか?

主演でなくても、本当にみなさんいろんなことに気を配っていらっしゃって、どの作品でもハッとさせられることはたくさんあります。でも、同年代だと浜辺美波さんですね。先輩でもあるので、見習わなきゃ、という点はたくさんあります。

――具体的に、ひとつあげるとしたら?

舞台挨拶でコメントを求められた時に、言葉が綺麗でわかりやすくて。でも、ちゃんと浜辺さんの言葉で伝えていらっしゃるんです。取材で同じ質問をされた時にも、言葉を変えて答えていらっしゃって、すごく尊敬しています。

――今回、ドラマではスマホがフィーチャーされていますが、福本さんご自身がいつも使っているアプリは?

インスタは毎日見ていますね。ご飯を調べる時も、ハッシュタグで気になるお店を探したりします。あとはYouTubeで、猫ちゃんとか癒やされる系の動画をよく見ちゃいます。MVも見たりするので、北村匠海さんが歌っていた「猫」も見ていました。

――純ちゃんはスマホが欠かせない女の子ですが、福本さんにとって欠かせないものは?

お気に入りの入浴剤です。私はお風呂が好きで、どんなに睡眠時間がなくても絶対20~30分はお風呂に浸かります。その入浴剤はボトルに入った2層になっている液体タイプで、香りはハーブ系。今、ちょうどなくなっていて辛いんですよ……。昨日ネットで買ったので、届くまでの辛抱です(笑)。好きすぎて、地方ロケの時にも持って行きます。

――まさに“欠かせない”ものですね(笑)。お風呂では、何をしているんですか?

台本を覚えたりします。部屋よりも、セリフをブツブツ言いやすいので(笑)。あとはスマホを持ち込んで、映画を観たりもしますね。あれ? って、知らない間に時間が経っていることもよくあります。

――ドラマは、歴史が変わらないように修正していく物語ですが、福本さんが修正したいご自身の歴史はありますか?

意外とないんですよ。その時は嫌だなとか、苦しいなとか思うことはありましたけど、それも自分にとっては必要な過程。今となっては、そういうこともあったな、とプラスに捉えています。

――最後に、いま女優として課題に感じていること、今後伸ばしていきたいところを聞かせてください。

作品ごとに、課題となる壁はあります。どれも自分にはないものを持っている役なので、最初はすごく大変ですが、確実に、着実にやっていけているような気もしています。次に来る作品も絶対に壁はあると思うけど、自分を信じてがんばっていけたらと思っています。

<10月16日放送 第3話 あらすじ>
歴史研究部の部室で漫画を読んでいる谷田純(福本)と純の相手をしながら受験勉強をする江畑伶人(飯島)。歴史改竄サイバーテロによって発生した歴史上のバグ=暗号により文明の発達が遅れ、伝染病で人類が死滅する世界になってしまうという。それを防ぐため、2人は発明王トーマス・エジソン(四方堂亘)の研究所へタイムリープ。しかし、研究所に着くと謎の音が鳴り響き歴史確定のカウントダウンがスタート……。さらに、なぜかエジソンに命を狙われる羽目に! 果たして2人は暗号(謎)を解き、人類を救えるか!

<配信情報>
テレビ東京ドラマ25『歴史迷宮からの脱出 ~リアル脱出ゲーム×テレビ東京~』は、動画配信サービス「TVer」「ネットもテレ東」にて同時配信を行っております。
さらに、「ひかりTV」「Paravi」では放送直後にご覧いただけます。

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