『きょうの猫村さん』松尾スズキの台詞に視聴者も反応「何も考えず何もしない日は贅沢な時間の使い方」

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松重豊が、猫の家政婦役で主演するミニドラマ『きょうの猫村さん』(テレビ東京系、毎週水曜24:52~)。9月2日に放送された第22話で、猫村さん(松重)の奉公先である犬神家のご主人・犬神金之助(松尾スズキ)の哲学的な言葉に、インターネット上では「今回の松尾スズキさんの台詞に目が覚めました」「猫村さん切ない」といった声が上がっていた(以下、ネタバレが含まれます)。

本作は、ほしよりこによる累計330万部以上を誇る大人気コミックのドラマ化で、猫の家政婦である猫村ねこを主人公とした物語が展開。“猫村さん”を演じる188cmの松重と個性豊かなキャストとのやりとりが話題になっている。

ある日、猫村さんが鼻歌を歌いながらごきげんに家事をこなしていると、テラスに金之助(松尾)が一人座っているのが見えた。金之助は、歴史と風俗を研究している大学教授なのだが、ぼーっと外を眺めている彼を心配し、「今日はおうちでお仕事の日ですか?」と声をかける。すると、金之助は「今日はね、“なんにもしない日”なんだ」といい、「ただぼーっとしてしてみたり、空を眺めるでもなしに眺めてみたりして過ごすのだ」と、猫村さんに説明した。

金之助から「“なんにもしない日”はないのかい?」と聞かれた猫村さんは、「ありませんわ。私は毎日体を動かしていないとどうも……」と言い、不思議そうに彼を見る。いつもこまめに動いている猫村さんを知る金之助は「流石は猫村さん。働き者だ」と感心しつつ「自分を空っぽにすることも大切だよ」と説く。そして「人は抱えられる量が限られているんだよ。だから時々自分の中を空っぽにして、そこに新たなものを吸収する。猫も同じじゃないかな?」と続けるのだった。

猫村さんは、買い物へ向かいながら「ご主人なんだか不思議だったわ~。空っぽ……私にもできるかしら?」と先ほどの言葉を思い出し、ふわりと空を見上げると、雲に大好きな坊ちゃん(濱田岳)の顔が現れる。坊ちゃんの幻を見た猫村さんは、驚いて別の方向へ目をやるのだが、そこにも坊ちゃんの顔が! 幻の坊ちゃんからも「猫ちゃん、ダメだよ。空っぽにしなきゃ~」と優しく諭されるが、猫村さんの頭の中から坊ちゃんの残像は消えず……。

「空っぽにすればするほど、坊ちゃんでいっぱいになる! うふふふふ」と、幻の坊ちゃんを追いかける猫村さんの姿に、“怖がりの奥さん”(安藤サクラ)は、「あっらやだ! とうとうおかしくなっちゃったのかしら?」と、心配そうに見つめるのだった。

ネット上には、「何も考えず何もしない日は贅沢な時間の使い方」「最強で最高の癒し」「からっぽにできる時間がもてるご主人がなんとも贅沢なのである。しかし疲れた心を休めるには必要だよね。猫村さんを心配する怖がりなおばさんの声かけが、ちょっとした優しさにみえて嬉しい」といった声も見られた。

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