桜井日奈子、迫真の入浴シーンに「お風呂愛」が伝わればと意欲!ドラマパラビ『ふろがーる!』

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「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載され人気を博した片山ユキヲの人気漫画を実写ドラマ化したドラマパラビ『ふろがーる!』(テレビ東京ほか、毎週水曜24:58~)。本作で「最高のお風呂とはなにか」を追求する主人公のOL・生実野早夜子(おゆみのさよこ)を演じるのが、近年さまざまなキャラクターを演じ、役柄の幅を広げている女優・桜井日奈子さんだ。自身も「お風呂が大好き」と語る桜井さんに、本作の魅力を大いに語っていただきました。

オファーを受けたあとに原作を読んだという桜井さんは「私もお風呂が大好きなので、共感する部分が多かった」と目を輝かせる。「『そういう楽しみ方もあるんだ!』と目からウロコのようなことがたくさんあり、教科書みたいな作品だなと感じました。突き詰めていくことの潔さや、充実感を味わえる。好きなことで心が満たされていく幸せが伝わってきました」と大満足だったという。

そんな桜井さんが扮する早夜子は、自宅のお風呂を愛してやまないOL。入浴剤から、入浴方法、さらにはお風呂掃除まで、徹底的に“自宅風呂”にこだわる姿は、ある意味で清々しい。原作者の片山氏は、早夜子のキャスティングを聞いたとき「イメージがピタッと重なった」とコメントを寄せていたが、桜井さんは「早夜子さんのお風呂に対するこだわりや意地の張り方みたいなものを見ていると、学生時代バスケットボールに情熱を注いでいた私もこんな感じだったのかなと思っちゃいました」と腑に落ちる部分があるようだ。

さらに桜井さんは「いま早夜子さんの生き方にすごく影響を受けているんです」と語りだし、「早夜子さんは会社が終わると、飲み会とかにも参加せず、自分のお風呂時間を堪能する姿が描かれているのですが、人間関係においても、自分にとってなにが必要かをしっかり見極めて行動する姿が、とても格好いいなって……。私自身、友達が少ないことがコンプレックスだったのですが、少なくてもいま一緒にいてくれる友達がいることだけでも豊かなことなんだと思えるようになりました」と、パーソナルな部分で大きく影響を受けているという。

早夜子にとってのライフワークとなっているお風呂。桜井さんもお風呂好きを公言しているが「私にとってのお風呂は自分に寄り添ってくれる存在」だという。言葉の意を問うと「私のその時々の感情によって、お風呂の入り方が変わってきます。傷づいた日には、心が温まるような入り方、元気なときには、自分磨きをするような入り方……というように、自分の感情によって、究極のお風呂の入り方が毎回違います」と説明。

さまざまな“お風呂の役立ち情報”が楽しめる本作だが、一方でプロデューサーが、桜井さんの「迫真の入浴シーン」も見どころの一つとあげている。桜井さん自身も「メインと言っても過言ではないです。早夜子が『お風呂が大好き! 愛してる!』ということが伝わるように“幸福感”や“興奮”が表現できるように臨んでいます」と気合十分。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、“おうち時間”を余儀なくされた。多くの人がさまざまな生活様式を見直すなか、「身近にある幸せ」が大きなテーマでもある本作とは親和性が高い。桜井さんは「私もこれまでお仕事をやらせていただくなかで、休みがあっても、それは次の作品への準備期間でした。でも今回のコロナ自粛のときは、なにをやったらいいのか分からないと思う瞬間がありました。そのとき、私から仕事をとったらなにも残らないのかも(!?)という不安が湧き出てきたのですが、逆に考えると、仕事がどれだけ自分を豊かにしてくれている存在なんだということも実感できました。『早くお仕事がしたい』という気持ちにさせてもらえた時間でした」と胸の内を明かす。

強い気持ちで撮影に臨んだ『ふろがーる!』が、7月15日からいよいよ放送開始となる。桜井さんは「コロナウイルスの影響で、おうち時間のあり方が問われたと思うのですが、この作品を見て、充実したお風呂ライフを始め、睡眠や日常当たり前にしていることでも、少し工夫すれば、自分が豊かになれるんだということが伝わってくれたら嬉しいです」と熱いメッセージを送ってくれた。

(取材・文:磯部正和)

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