歩きスマホ専門当たり屋の巧妙なテクニックとは?「高級腕時計を身に着けた状態で…」

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ネプチューン名倉潤次長課長河本準一らがMCを務める『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系、毎週木曜24:12~)が、6月18日に放送。交通ジャーナリスト・吉田武さんが“歩きスマホ当たり屋”の実態を語った。

今回、吉田さんは、当たり屋の元締めである2人に徹底取材をし、「歩きスマホ専門当たり屋」の犯行手口を聞き出したという。車の当たり屋とは違い、歩きスマホをしている人とは、肩がぶつかる程度で特に被害がないのでは……と名倉。吉田さんは彼の疑問を払しょくするように「高級腕時計を身に着けた状態で転倒するんですよ」と返答。こけた際に、わざと時計を路面に叩きつけて修理費を請求する手口だと明かした。

同じくゲストMCの熊切あさ美が「時計を壊したらもったいないのでは?」と疑問を投げかけると、吉田さんも同じことを思い、取材中に聞いたそう。すると、もともと壊れた高級腕時計を激安で大量購入し、犯行に使用することが分かった。あえてオーバーリアクションで転び、周囲の通行人にアピール。「時計が壊れた!」と騒いでいる間に、転倒した時刻に時計を合わせる巧妙なテクニックを述べた。

当たりに行くときも巧妙な計算がなされている。相手がスマホに夢中になっていることをいいことに、あえて背中を向けて後ろからぶつかっていく。そうすることで、被害者からの「あなたも周りを見ていなかった」という逃げ道を潰すという。

スマホをいじりながら歩いて相手を転倒させてしまうと、過失傷害罪になるため、ぶつかった後は、当たり屋の方から「警察へ行って過失傷害になるのかジャッジしてもらいましょう」とアピール。警察が介入すると、面倒になることから、示談で済まそうとする人が多いのだとか。吉田さんの取材によると、示談金は10~30万円程度。保険を使う場合は、細かい傷まですべて見積もりを出して、修理費として多額の金額を請求すると明かされた。

歩きスマホは思わぬ事故のもとにもなるため、元締め2人は“当たり屋は詐欺だ”と認識しながらも「僕らなりの正義」だと語る。そんな吉田さんの話を聞いて名倉は、犯罪自体は悪だとしつつも、歩きスマホについては「法改正した方がいいかもね」と述べていた。

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