岡田武史「限界」を打ち破った2度目のワールドカップ

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元サッカー日本代表監督で、現在は今治.夢スポーツの代表取締役会長として手腕を振るっている岡田武史が、3週連続でサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。5月9日は第2弾が放送される。

現役時代は選手として日本代表で活躍し、引退後は監督として2度のワールドカップで日本代表の指揮を執り、横浜F・マリノスではJリーグ2連覇に導いた岡田。現在は愛媛でFC今治のオーナーとして手腕を振るっている。番組では、そんな岡田が出版した日本サッカーの未来を見据えた指南書「岡田メソッド」に注目。その思考法を紐解いていく。

2日に放送された第1弾では、現役時代にバイエルン・ミュンヘンとの対戦でレベル差を痛感し、現役を退いたというエピソードを披露。90年に引退し、翌年から指導者になった岡田は「選手のためのチーム作り」を進めるものの「チームも選手も成長しなかった」と大きな壁にぶつかった。92年、どうにか打破しようとドイツにわたり指導者として留学をする中で、選手と監督の立場の違いを理解し、トップとして孤独と向き合い、決断することの大切さに気付く。すると指導者として一気に飛躍することになる。93年に帰国すると、ジェフ市原(当時)のサテライトチームの指導を担当し結果を残していく。すると翌年、加茂周監督が日本代表監督に就任した際、38歳の若さでコーチに抜擢。本人の考えを上回るスピードで指導者としての階段を駆け上がっていく。一方で、97年に更迭された加茂監督から代表監督を引き継いだ際に「1試合だけのつもりだった」と本音を吐露。岡田の半生を追うことで「岡田メソッド」誕生のヒミツに迫った。

9日放送の第2弾では、日本代表監督就任時の会見で発したあるコメントに注目。そして、初出場を決めた98年のフランスワールドカップのメンバーから三浦知良を外した際の考えや、3戦全敗となった同大会で痛感した世界との差を改めて解説。また、北海道コンサドーレ札幌の監督就任時の“過ち”や横浜F・マリノスの監督時代に感じた“限界”を告白する。そんな中、2度目の日本代表監督に就任し、2010年の南アフリカワールドカップでベスト16進出を成し遂げるまでに何を考え、選手にどのようなことを要求してきたのかを明かしていく。

さらに番組では、MCの勝村政信が「新型コロナウィルスの影響で存続の危機に瀕している日本中にある街のクラブチームに何かできないか?」とスタッフに呼びかけたことで始まった企画「FOOT×BRAIN for tomorrow~明日のために頑張ってるみんな~」を継続。番組SNSを使って全国のクラブ・学校・選手・サポーターなどが“いま頑張っていること・取り組んでいること”の情報を集め、放送を通じて広く伝えることで、人々を元気づけ、何かのヒントにして欲しいという思いを形にした。

この呼びかけにSNS上で大きな反響があり、各地のクラブやサポーターから多くの取り組みが寄せられている。2日の放送では町クラブ「FCトリプレッタ」によるオンラインレッスンの様子や横浜F・マリノスサポーターでフルート奏者のerikoさんによる応援歌「民衆の歌」の多重演奏などが紹介された。そのほか詳しい情報は各SNS(Twitter、Instagram、Facebook)の番組公式アカウントまで。

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