大東駿介扮する春巻龍が学級崩壊!?広瀬アリスのハイキックも炸裂!『浦安鉄筋家族』第4話

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「実写化不可能」という枕詞がつく漫画や小説は数々ある。そして“奇跡の実写化”という形で映像化される作品も多々ある。現在放送中のドラマ24『浦安鉄筋家族』(テレビ東京系、毎週金曜24:12~)も、そんな作品の一つだろう。

原作は「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で25年以上連載中の浜岡賢次による大人気ギャグ漫画。「実写化不可能」という言葉にはいろいろな意味があるが、本作は主人公の大鉄をはじめとした大沢木家の面々のキャラクターの特異性から「こんなキャラクター、誰が実写で演じられるんだ!」という意味での“不可能”である。

そんななか、大鉄を佐藤二朗、その妻・順子を水野美紀、長女・桜を岸井ゆきの、長男・晴郎を本多力、桜の恋人・花丸木を染谷将太とキャストが発表されると、そんな“不可能”は可能になるのでは……という期待が膨らんだ。

実際オンエアがスタートすると、SNSを中心に原作の持ついい意味でのバカバカしさや、ドタバタ感、キャストたちの弾けっぷりが大きな反響を呼んだ。どんな作品でも賛否両論は飛び交うが『浦安鉄筋家族』に関しては、実写化反対の原作ファンも、その勢いに「しょうがないな」と感じてしまうほどの力が伝わってくる。

特に5月1日(金)放送の第4話では、次男の小鉄(斎藤汰鷹)が通う小学校の教師・春巻龍が登場し、そのバカバカしさ(褒め言葉)は極まる。春巻と言えば、とにかくクレイジーで、大沢木家の面々以上にインパクトのあるキャラクターだ。演じるのは大東駿介。大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK)では、極限まで鍛え上げた身体で、オリンピック金メダリストを好演すると、『伝説のお母さん』(NHK)では、伝説のパーティーのなかで、勇者マサムネを演じ、その振り切った芝居は大きな話題になった。

本作でも、ブルース・リーさながらの黄色のトラックスーツに身を包んだ大東は、大沢木家に紛れ込む登場シーンから、「これ大東駿介?」と目を疑いたくなるようなおバカぶりで、物語を引っ張りまくるのだ。さらに、同僚教師・長崎屋奈々子役として広瀬アリスも出演。春巻の傍若無人ぶりに激高し、ブルース・リーさながらのハイキックを春巻に喰らわすというファンにはたまらない(!?)シーンも見どころだ。

大東の体を張った演技が大きな注目となっている第4話だが、特筆すべきもう一つの点は、水野と広瀬のコメディエンヌぶりだ。2人は『探偵が早すぎる』(読売テレビ系・日本テレビ系)で共演し、SNS上では容姿が「似ている!」と大きな話題になったが本作では再共演を果たした。水野は第1話から、タバコのカートン吸いを見せる大鉄や、アニメ&発明オタクで、ハードなセーラー服コスプレを披露する長男・晴郎らの個性的すぎる家族たちの精神的支柱として大活躍。普段は心の広い母親を演じているが、いったんスイッチが入るとレスラー張りの身体能力を発揮し大立ち回りを繰り広げるさまは圧巻。広瀬も水野に負けず劣らずのアクションシーンもあり、美女2人の弾けっぷりにも注目してほしい。

(文:磯部正和)

<第4話あらすじ>
ある日、大沢木家に不審者が侵入する事件が……!? と思いきや、正体は小鉄のクラスの担任・春巻龍(大東)だった。腹をすかせてはタダ飯を食らおうと生徒の家を訪ねるサイテー教師・春巻は金欠ゆえに学校に住み着くろくでなし。ある日、ひょんなことから学校で小鉄のクラスの酷い有様を見てしまった順子(水野)は、ついついお節介をしてしまい生徒達から賞賛を浴びる。そんな姿を見た春巻は、悔しさからか行方をくらましてしまい……。

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