ビビる大木×温水洋一×つぶやきシローが「低予算」にボヤキ節『テレビ野郎 ナナーナ』シーズン3

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低予算にあえぐ貧乏テレビ局「テレビナナーナ」の撮影クルーの探検を、テレ東歴代番組のパロディを交えながらシュールに描いた短編アニメ『テレビ野郎 ナナーナ』のシーズン3『テレビ野郎 ナナーナ 怪物クラーケンを追え!』(テレビ東京系、毎週木曜 19:53~※初回は時間変更の可能性あり)が4月16日から放送される。

『テレビ野郎 ナナーナ』は、アニメ『The World of GOLDEN EGGS』や、ディズニー「キュービックマウスシリーズ」などで知られるCGアニメクリエイター・文原聡が手がけるオリジナルアニメ。今回、探検部の3人が挑むのは、その姿を見て生きて戻った者はいないという伝説の大ダコ・クラーケンの撮影。ダイオウイカで高視聴率をとった公共放送にあやかり、柳の下の二匹目のドジョウを狙う!?  しかし、クラーケンが潜むのは“魔の海域”と呼ばれる危険地帯。安直な企画のわりには、命がけの過酷なロケが始まり……。そんな彼らの探検を“空前のスケール”でコミカルに描く、アドベンチャーコメディだ。

そこで、メインキャストを務める熱血ディレクター・七岡役のビビる大木、カメラマン・七森役の温水洋一、AD七山役のつぶやきシローを直撃。息が合っているのか合っていないのかわからない(!?)3人に本作の魅力を語っていただいた。

――シーズン3が決まったと聞いた時の感想は?

つぶやきシロー(以下つぶやき):またやるの? って(笑)。

ビビる大木(以下大木):でも、続いていく嬉しさはありますね。こういうゆるさで続いていくのは理想的です。

温水洋一(以下温水):個人的には、普段芸人さんと会う機会がなかなか無いから、つぶやき君と大木君と一緒だっていう嬉しさがありますね。

つぶやき:芸人の仕事、やってないけどね……。

温水:ちょっと(笑)!

つぶやき:でも毎回、今度が最後と思いながらやっています。

大木:こういうのって、欲を出した瞬間、続かなさそうな雰囲気ってありますよね。だから毎回みんな気張らずにやっています。

つぶやき:一回終わったら“知らんぷり”ですよ。「え? そんなのあったっけ?」くらいの感じです。

温水:でも「予算の関係で……シーズン3で最後です」って連絡がきたらどう思う?

大木:「またまたぁ~」って言う(笑)。

つぶやき:そしたら、それはそれで普通に3人で集まりましょう!

大木:YouTubeとかで3人でやろうか。

つぶやき:いろんな番組の恨み辛みを言って(笑)。

――シーズン3は、前シーズンに増して低予算になったと小林史憲プロデューサーから伺いました。おそろいのTシャツにも“低予算”というキーワードがプリントされていますが、実感はありますか?

つぶやき:これ、汚したらアウトですよ。1枚しかないので。

大木:普通こういうのって、収録の度に新しいのが配られると思っていたんですが、1人1枚で(笑)。

温水:つぶやきさんは、自分で持って帰って洗っているんですよ。

つぶやき:低予算だからクリーニングしてもらうのは悪いでしょ?

大木:いや、人のを着たくないから(笑)。自分のTシャツは自分で持っていたいというクセが(笑)。だって、名前も書いているからね。

つぶやき:また生地が薄いの。低予算だから(笑)。お弁当が出なかったし(泣)。

大木:実際、予算が厳しいって言っていますからねぇ~。

温水:ゲストも今回は1人ですよ。

つぶやき:シーズン1・2には藤波辰爾さんが。シーズン2は石坂浩二さん、井森美幸さん、杉本哲太さんが出てくれましたしね。今回も色々な人に出てほしいなぁ。

大木:でも今回、僕世代にはドンピシャなゲストが出てくれたので、嬉しかったですよ。

――アニメでは、3人のゆるいやり取りが魅力ですが、アドリブも入っているんですか?

つぶやき:ストーリーなどは、ほぼ台本通りですかね?

温水:台本に「誰と誰の長いやり取り」というフリが書いてあるところはアドリブで話していますね。

大木:収録が長くなってくると、後半はみんな台本通りにやるんですよ(笑)。疲れてきちゃって。

温水:短くね(笑)。

つぶやき:俺が余計なことを言うと、「つぶやきさんが収録伸ばしてるじゃないですか!」って怒られちゃうの。

大木:それなのに、ふとした時間に早く帰りたいって言いだすんだよ。「伸ばしてるの、あんただよ!」って、毎回同じやりとりになってるね。それ込みで『テレビ野郎 ナナーナ』です。

――シーズン1はジャングル。シーズン2は洞窟。今回の舞台は海ですが、みなさん海はお好きですか?

つぶやき:何その質問、新鮮~(笑)。

大木:考えてきましたね?

つぶやき:温水さん、海とか行くんですか? 海、似合わないですよ。

温水:撮影でしか行かないね(笑)。

つぶやき:サーフィンとかやってそうにないもん。

大木:山は行きますか? キャンプとか。

温水:憧れはありますね。どちらかというと、山の方が好きかな? 山の自然に惹かれます。海はね、砂浜にボケーっと座ってビールを飲むのが好きです。

大木:うちはワイフが沖縄出身ですが、ワイフ自身が海に行かないから(笑)。ハワイでも海には入らないひとだからね。

温水:お子さんとか大きくなったら行くんじゃないの?

大木:僕も泳ぐならプールだしなぁ。大人になって行動範囲が狭まっちゃいましたね。

つぶやき:もう海は経験しちゃっているからわざわざ行かないのかな? 経験値がふえちゃうと、逆にやらなくなっちゃうんですかね。

温水:でも船で海に出て、釣りをするとかはいいですね。

大木:マグロ釣ったり?

温水:そこまで本気のじゃなくて(笑)。

つぶやき:今度、温水さんが「マグロ!二夜連続!!」って言っていたらすごいね。

――今回は伝説の大ダコ・クラーケンを追うみなさん。ダイオウイカで高視聴率をとった番組に触発されてのテーマということですが、深海の生物に興味は?

つぶやき:ダイオウイカを見てワクワクしました? 怖くて「4・5・6・ナナーナ!」なんて言ってられないよ。

大木:あんなのがいたら気持ち悪いよね!

温水:深海の生物って、映像できれいに見せてくれるけど、実際に遭遇したらパニックですよ。

――未知の生物に興味はありますか?

温水:子供の頃は、本当にいるのかな? って思っていましたけどね。

大木:僕、昔ロケでスコットランドのネス湖にネッシーを見に行きましたよ!

つぶやき:え、見たの!?

大木:会えなかったですけどね。

温水:ロマンがあっていいですね。

大木:つぶやきさんは、未確認生物とか好きそうだけど?

つぶやき:ダメ。動物も触れないし、全部嫌い。

温水:じゃあ、山もダメ?

つぶやき:虫が多いからダメですね。

大木:UFOも?

つぶやき:信じない!

大木:お化けは?

つぶやき:信じない。見えないもん!

温水:見たら見たで怖いだろうね。

大木:見えなくても信じる人いるじゃない?

つぶやき:信じない!

大木:はい、終了~(笑)。

つぶやき:だから、今回もなんでタコの化け物を追いかけなきゃならないの(笑)。

――同シリーズは、海外でも放送されていますが、広がりについてどう思われますか?

大木:嬉しいです。中国や台湾でも配信されているそうですが、まだ海外の方からの感想を聞いたことがないので、どんなふうに見ていただいているのか気になりますね。日本のアニメとして、どういう風にとらえられているんでしょうか?

温水:ネットとかで海外の方の感想の書き込みとかないのかな?

つぶやき:どういう方が見ているんですかね? 字幕なのかな?

大木:でも、先に沖縄で放送してくれ(笑)。

つぶやき:嫁がまだ見れていないから?

大木:いや、ワイフは東京にいます。

――では最後に放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

大木:疲れて帰って来た時に、何も考えずにのんびりできる数分間になれると思いますので、ゆっくりご覧いただきたいです。

つぶやき:デートとかで見るのもいいんじゃない? なんかほっこりするし、途中で目をつぶっても大丈夫だし(笑)。こんな感じでチャンネルあわせていただけたら嬉しいです。

温水:リアルタイムで見ていただけたら嬉しいですが、毎週録画してまとめて見るのもオンデマンドで見るのもよいと思います。僕のおすすめは、トイレの大きいほうで、5分間このアニメを見ていただけらお通じもよくなるんじゃないでしょうか。

大木&つぶやき:バナナだけに(笑)。

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