TETSUYAがダンスを追求するワケ!夢のEXILE JAPANとは?

公開:
TETSUYAがダンスを追求するワケ!夢のEXILE JAPANとは?

EXILEのTETSUYAが、3月14日放送のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)にゲスト出演。ダンス研究者としての顔を見せた。

EXILEのパフォーマーとしてステージで輝きを放っているTETSUYAだが、2014年から大学の客員教授を務め、2017年には自らも早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学。「ダンスと教育」をテーマにした論文で優秀論文賞を受賞するなど研究者としての一面も持ち合わせている。

ダンスとサッカーの関係は意外と深く、サッカー経験者ならまず頭に思い浮かぶのがブラジル体操だろう。リズミカルなステップで体を温め、関節の可動域を広げる準備運動として広く普及している。実は、ブラジルの強さを支える一つの要因とも言える動きで、ベースとなっているジンガ(サンバやカポエイラなどのダンスをルーツとした独特なリズムのステップ)は、ブラジル人の体に染みつき、リズミカルなボールコントロールへと昇華させている。

高校サッカー界でも、ダンスをトレーニングに取り入れて結果を出している高校がある。サッカー激戦区の千葉県にある中央学院高校サッカー部は、ここ5年で急成長。昨年はインターハイ千葉県予選で3位、関東大会千葉県予選では優勝と躍進している。練習を覗くと、グラウンドに集まるなり音楽に合わせて軽快に踊りだす部員たち。ムービングステップというウォーミングアップで、随所にインサイドキックやシザーズ、ラボーナなどサッカーの動きが散りばめられており、リズムに合わせて体に染み込ませることで自然とテクニックが出せるようにと考えられた。

考案したのは高校や大学など約100チームでダンストレーニングを指導している高田一壽トレーナー。「リズムに合わせて神経回路がうまくつながるようにして、運動パフォーマンスを上げている」とその仕組みを解説。ダンスの全身運動により関節の可動域が広がり、しなやかさや加速力も向上するのだとか。選手たちも「キレや緩急がついた」「より捉えにくいドリブルができるようになった」と効果を実感している様子がうかがい知れた。

これを見たTETSUYAは「あのステップは難しい。足だけなのかなと思ったら肩甲骨もすごい。ダンスにはアイソレーションという首や胸だけを部分稼働させる技術がありますが、ドリブルで相対した相手に、いきなり胸だけ動かされて逆に行かれたらすごいなって思う」と語るなど興味津々の様子。番組アナリストの北澤豪が「メッシなんかを見ていると肩を落としたりする」と共通点を見出すと、TETSUYAは「そういう選手がこのトレーニングをしていると生まれるのではないか」と期待を寄せていた。

さらに、ダンスは動きだけでなくメンタルにも好影響があるという。サッカーを多角的に研究している筑波大学の浅井武教授は「ダンスができるようになれば積極的にやるようになるし、積極的になれば周りからも評価される。表現していくことによって自信にもつながっていく」と説明。中央学院の浜田寛之監督も「踊っているのを人に見られることで積極性が出てくる。自信がある子は前に来て、そういう子がだいたいレギュラーになる」と経験則を明かした。

これにはTETSUYAも賛同。自身のダンススクールで夢を聞いて「発表したい人?」と問いかけると、最初に手を挙げる子たちの夢が叶っていることが多いのだとか。「ダンスで表現することを覚えて、これを絶対に叶えてやるっていう強い気持ちを持つと、自己表現、気持ちの強さに繋がるのかなと思います」と話した。

また、TETSUYAは「どうしてダンスを追求するのか?」と聞かれると、EXILEとしてスタジアムツアーなどを行っている際に、「フロントのボーカルと同じラインに立てるダンサーは、もしかしたら世界で僕らだけかもしれない。この経験は次世代のダンサーの役に立つデータになるかもしれないから、自分の体を使って何かをしたい」とダンス界への熱い思いを告白。そして、ライブ中の心拍数の計測をスタート。回数を重ねていくうちに、激しい曲で心拍数が上がるのはもちろん、感情がこもるバラードでそれを上回る心拍数になることがわかった。「身体的な運動に合わせて、気持ちの込め方で心拍数は上がってしまうので、そのあとどうやって心拍数を落として次のパフォーマンスにもっていくか。そういうのをグラフで見られるようになった」と研究の成果を話した。

更に2018年11月、TETSUYAは卓球をテーマに、パフォーマーとしての経験と大学院で得てきた知識からフォアハンドとバックハンドの動きを取り入れたダンストレーニングを考案し、卓球U-7特別強化合宿で導入された。このレベルともなると180bpm(1分間に180拍)のリズムでラリーは行われ、世界と渡り合える超一流になるためには、この年代でリズムを習得する必要があり、その感覚をダンスで養うことができるという。さらにダンスを導入することで子供たちの笑顔にも繋がり、スポーツを心から楽しむという何よりも大切なことを実践できるという。

最後にTETSUYAは「来年、EXILEが20周年を迎え、2024年のパリ五輪からブレイクダンスが正式種目に入るかもしれない。ダンスを軸にしてどこまですそ野を広げられるか。いつか日本代表のダンスチームができたらEXILE JAPANみたいにして、おじいちゃんになったらその監督をやりたい。それが僕の長期的な夢」とダンスへの熱い思いを話していた。

画像ギャラリー

PICK UP