2月24日（月）21時から放送されるテレビ東京開局55周年特別企画スペシャルドラマ『アメリカに負けなかった男～バカヤロー総理 吉田茂～』の記者会見が、2月19日に行われ、笑福亭鶴瓶、生田斗真、新木優子が登壇した。
戦後75年という節目を迎える8月を前に、テレビ東京では、日本が敗戦から立ち直り、独立国家として確固たる地位を築くまでの物語をスペシャルドラマとして放送。「日本は絶対立ち直る」という思いを胸に、独立を目指した吉田茂による戦後政治の軌跡と、その生きざまを描いていく。
吉田茂を鶴瓶、吉田茂の右腕として日本の独立復興のために奔走、アメリカから“従順ならざる唯一の日本人”と呼ばれた白洲次郎を生田、妻を早くに亡くした吉田茂の事実上の“ファーストレディ”として支えた吉田茂の娘・麻生和子を新木が演じる。
鶴瓶は初共演した新木の印象を聞かれ、「飄々としていて、すごくやりやすかった。動じないし、家族みたいになってましたね」とニッコリ。また、生田も初共演になるが、生田については「叱りたい」とぼやき、「現場では台本を一切見ないんですよ。こっちは台本見て、必死なのに。英語も怪人ちゃうかなと思うくらいようしゃべる」とべた褒めした。
一方、生田は「俳優・笑福亭鶴瓶に会いたいという思いで参加しました」と白い歯を見せ、「リハーサルや撮影の合間は、テレビで見るいつもの鶴瓶さんなんですが、一度カメラが回ると、吉田茂がそこにいるようで。吉田茂が乗り移ったと錯覚してしまうような、別人格の鶴瓶さんが目の前にいた。本当にすごく勉強させてもらいました」と感慨深い様子。
また、本作の山場でもある吉田茂がサンフランシスコ講和条約を試し読みするシーンで、鶴瓶が号泣しながら演技していたことを明かし、「現場の空気がガラッと変わりましたね。このシーンを撮るために、このドラマをやったといっても過言でもないようなすごくいいシーンになったと思います」とアピール。鶴瓶はカットかかっても嗚咽していたそうで「あんなの初めてだね」と振り返っていた。
新木は鶴瓶との共演を「嫌な緊張感がなくて、入った瞬間から家族のように迎えいれてくださって」と振り返り、「パパって呼ばせていただくのが当たり前になって。うれしいです」と満面の笑み。さらに鶴瓶を「気配りの方」と称し、「誰に対しても平等でずっと笑顔で接していて。楽しく撮影ができるのは鶴瓶さんのおかげ。人との向き合い方が役や作品に反映されるんだなと思い、すごく勉強になりました」と感謝した。
また、生田については、「雰囲気から何から、白洲次郎そのものだった」と言い、「白洲次郎は日本人で初めてジーンズを履いた方だけど、ジーンズもすごく似合ってた」と絶賛。それに深く同意した鶴瓶が生田に「ベストジーニスト賞もらったの？」と問いかけると、生田は「（ジャニーズの）後輩はみんなもらってるけど、一度ももらってない」と力強く否定。さらに、鶴瓶に「今年もらえると思うよ」と続けて褒められると、「やめて！ ハードルあげるの！」と苦笑いし、会場の笑いを誘っていた。
