おぎやはぎ矢作「天才だな!」怪獣づくりに命をかける男性を称賛『家、ついて』

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2月10日に放送された『家、ついて行ってイイですか?(明け方)』(テレビ東京系、毎週月曜27:55~)は、怪獣づくりにすべてをかける男性に密着した。

終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。矢作兼おぎやはぎ)とビビる大木鷲見玲奈(テレビ東京アナウンサー) らが司会を務める。

今回、阿佐ヶ谷駅でスタッフが声をかけたのは、怪獣の人形を体に纏った入山さん(28)。これまで造形会社で働いていたこともあったが「自分の好きな怪獣しか作りたくない」と、アルバイトをしながら生計を立てているという。現在は、知り合いの家で怪獣を作りながら生活しているとのこと。工房に向かうと、家主であり、怪獣友だちの山崎さん(34)がいた。所せましと置かれた着ぐるみ怪獣の数々に、VTRを見ていた矢作や大木らも驚愕した。

2人の出会いは新宿の映画館。山崎さん曰く『ガメラ』のオールナイト上映会があり、その場で、一人だけスタンディングオベーションをしていたのが入山さんだった。話してみると「怪獣感」が一致し、一緒に自宅の物置(工房)で作業することに。そこで、早朝まで作業して2~3時間寝てアルバイト……という生活を続けている。2人は「作ること」自体に満足しているそうで「売るために作っているわけじゃない」とコメント。その理由として、入山さんは、ヒーローはたくさんいるものの「怪獣は氷河期」と語る。怪獣は、1970年代で進化が止まっており、いくら待っても見たい怪獣が出てこなかったため、自分で理想の怪獣を作りたいのだと述べた。

中学の時は成績優秀だったものの、高校になると勉強する価値が見いだせず、落ちこぼれになったという入山さん。当時は、同級生からバカにされることも多かったとのこと。そんな中、映画『エイリアン』を観る機会があり「こんなスゴいものがあるんだ」と感動。そこで、同級生が受験勉強に精を出している中、巨大エイリアンを作って「アイツらを見返してやろう」と思ったという。文化祭では、自身が作ったエイリアンの着ぐるみを着て学校を練り歩き、注目度ナンバーワンに。校長先生から「入山くんが頑張ったので特別賞を上げます」と個人的に賞をもらったと言い「勉強ができないんだったら、勉強以外で、君ら(同級生)をバカにするって……情けない話ですけど」と当時を振り返った。

現在は「俺が世の中に刃向かえる手段はこれ(怪獣づくり)しかない」と吐露。そして、自分のように鬱屈した人間が、入山さんの作品を観て、暗い世界から自信を取り戻してほしいと述べた。結婚も考えず、怪獣づくりに没頭する彼の考えや生きざまに、矢作は「天才だな」とつぶやいていた。

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