福原遥、大原優乃

福原遥さん主演の木ドラ25『ゆるキャン△』(テレビ東京ほか、毎週木曜25:00~)が現在、放送中。本作は、250万部を突破した大人気同名コミックが原作の新感覚ゆるゆる系キャンプドラマ。ソロキャンプを愛するクールな主人公・志摩リン役を福原さん、リンとの出会いを機にキャンプに惹かれていく女子高生・各務原なでしこ役を大原優乃さんが演じています。

雑誌『ピチレモン』の元専属モデルであり、映画『4月の君、スピカ。』、ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)と共演が多く、プライベートでも仲が良いというおふたり。写真撮影中も「(モデル時代が)懐かしいね」と顔を見合わせるなど和気藹々とした雰囲気の中、作品への思いを語っていただきました。

――原作を読んだ感想をお願いします。

福原:キャンプって本当に楽しそうだな~と素直に思いました。ご飯も全部おいしそうだし、景色も綺麗に描かれていて、同じ場所に行ってみたいな、と。キャラクターも個性的で愛らしい子ばかりなので癒やされましたし、悪い人が全然出てこないところが素敵だなと思いました。

大原:大きな起承転結がなくてもお話が成立してしまう世界観がすごいですよね。平和に、みんなの笑顔が最終回まで続いていくんです。撮影で、原作に出てくる場所に行くと、キャンピングカーに『ゆるキャン△』のステッカーが貼ってあったり、原作を読みながら歩いている人がいたりして。本当にたくさんの方に愛されている作品なんだと実感しました。

――演じる上で、意識したことは?

福原:表情の変化が少なく、気持ちを言葉に出さない女の子を演じるのは初めてだったので、最初は不安のほうが大きかったです。原作だと、リンちゃんはあまり笑うこともなくて。(漫画では)気持ちが横に言葉で書かれているから、楽しんでやっているんだなと伝わるけど、お芝居ではずっと真顔だと全然楽しそうに見えなくて……。できるだけ原作のイメージを崩さず、喜んでいる仕草を増やしたり、ほんのちょっと笑ってみたり。あとはモノローグで嬉しさや寂しさ、驚きをできるだけ大きく表現するようにしました。

大原:走る時の手の動きや、人の話を聞くときの表情など、まずは所作から役作りのヒントを得ました。原作を読んで、“なでしこのイメージを大切にして演じよう”と使命感を感じたんです。なでしこの優しさや、全部に対して愛情をもってアンテナを張っているところが素敵だなと思いながら演じることができて、楽しかったです。

――印象に残っている撮影の思い出は?

福原:みんなでキャンプ練習をしたのが本当に楽しくて、そこから深く会話できるようになりました。焚火をして、温かいスープを飲むだけでも、こんなに幸せな気持ちになれるんだなと思いましたね。

大原:事務所にキャンパーの方がいるので連れて行ってもらったことはあったけど、この作品でテントを組み立てたり、焚火をしたり、自分でやることの楽しさを教えてもらいました。あとは、携帯電話の電波が届かなかったり、コンビニまで片道30分かかる山奥に行ったりもして、日常のありがたみを体感しました。クランクアップして東京に帰ってきたら、申し訳なく思うくらい便利な世の中で(笑)。ちゃんと感謝しようと思いました。

――撮影を通して気づいた、キャンプの魅力は?

福原:やっぱり仲間との絆が深まるところかな。ソロキャンの魅力ももちろんたくさんあるけど、みんなでやると何をするにも楽しくて。たとえばお片付けすら楽しいし、一つのものをみんなでやる楽しさってすごいなぁと感じましたね。

大原:なでしこは食べることが大好きで、食べることに対する興味がすごいんです。原作にあるちょっとしたレシピみたいなものも登場して、おいしいご飯も、キャンプしながら食べるともっとおいしくなるんだなと感じました。

――撮影で苦労したところは?

大原:ふたりとも、もともと左利きなのですが、原作は右利きなので、利き手じゃない手でご飯を食べる芝居は難しかったです。この作品では、おいしそうに食べることを大切にしたかったんですよね。キレイに早く食べたいのに、なかなか思い通りにいかなくて、そこが悔しかったです。

福原:そうだったね。あとは、野外での撮影は気温が低いので料理がすぐ冷めちゃうんですよ。湯気とかが出なくて、スタッフさんが大変そうでした。

大原:私も含めて、結構みんな猫舌で。食べるものは熱すぎず、画面に映るものはホカホカにっていう……。

福原:本当にありがたかったよね。しかも、私たちに「いっぱい食べなさい」って休憩中にもいろいろ食べさせてくれて(笑)。今までのドラマにはない経験でした。

――共演者とは、どんなお話を?

大原:部屋に集まって、原作を見ながら「明日のシーンどうしようか?」と話しました。ふだん役者さん同士でお芝居の話はなかなかできないけど、そういうのも関係なくできたんです。遥ちゃんが、東京からココアを仕入れて作ってくれたこともあったよね!

福原:メイクさんが教えてくれたマシュマロ入りのココアを大量に買ってきました(笑)。でも、寒いのが当たり前の現場たったので、それを踏まえてスタッフさんたちが色々工夫してくれて、心はずっと温かかったです。あと、思い出に残っているのはクリスマスパーティー!

――それは、どなたのご提案で?

福原:私です。クランクイン前から「クリスマスパーティーをしようね!」って(笑)。クリスマス当日に衣装さんからサンタさんの衣装をお借りして、みんなでお部屋に集まってプレゼント交換して、ケーキを食べて……楽しかったし、青春だったなぁ。

大原:撮休の時に、みんなで買い物に行ったんだよね。本当に楽しかった!

――同世代との共演は刺激がある?

福原:刺激もあるし、やっぱり嬉しいですね。学生を思い出すというか。みんなでヘンな動画撮るとかもね。

大原:撮ったね~!(笑)

福原:顔写真をハメるとキャラクターが踊り出すアプリがあって、キレッキレなダンスをみんなで踊るんですよ(笑)。それがめちゃめちゃおもしろくて。本当に学生時代の仲の良い仲間っていう感じです。

――もともとプライベートでも仲良しのおふたりの共演。どんなお気持ちですか?

福原:最初は恥ずかしかったかな。

大原:うん。今日も取材でいろんな撮影をしたけど、「ちょっと目を合わせてください」とか、いつも合わせているはずなのに、急に恥ずかしくなっちゃって(笑)。

――ドラマ撮影中は、お互いにいかがでしたか?

大原:座長として現場に立っている遥ちゃんは、一人ひとりへの平等な気遣いや、一番大変なのに弱音を吐かずに現場を引っ張っている姿が本当にカッコよかったです。新しい姿を見て、やっぱり尊敬する方だなと思いました。

福原:優乃ちゃんは、努力家で誰よりも作品とキャラクターに愛情がある。諦めないというか、最後まで何が一番良いのかをずっと現場で考えていたので、カッコいいなと思いましたし、いろいろ支えてもらいました。最後は私ひとりでクランクアップだったんですけど、東京に一回帰ったはずなのに、わざわざ遠くまで来てお花を渡してくれて……号泣しました(笑)。

大原:会いたくて行っちゃいました!(笑)。

福原:この作品を通して、さらに仲が深まって、年越しで京都旅行へ行きました。しかも、クランクアップ翌日(笑)。クランクアップの日は「明日会えるのに!」って言いながら、それでも来てくれたのが嬉しかったです。

大原:最近は、カップルを超えて老夫婦みたいだよね。

福原:本当だね(笑)。

――そんな唯一無二の関係が、これから先も続きそうですね。

福原:そうですね。そんな私たちの関係と、リンちゃんとなでしこの関係がマッチしているのかなって思うところもあって、勝手にジーンとしながらお芝居したりもしていました。

――では最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

福原:原作ファンの方にも愛してもらえるように、作品を忠実に再現したシーンがたくさんあるので、漫画と照らし合わせながら楽しんでいただきたいです。人間が演じる、ドラマならではの温かさもありますし、癒やしの作品になったら嬉しいです。

大原:監督が漫画を片手に指導をしてくださったほど、キャスト、スタッフ、すべての方が作品に対する愛を持ってやっているのが伝わってくる現場でした。リスペクトしてやらせていただいたので、原作ファンの方も、そうじゃない方も、ぜひ『ゆるキャン△』の世界に浸ってもらえたらと思っています!

(写真・文:勝浦阿津希)

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